1987年、バブルの絶頂の頃でしたでしょうか?私は、株式会社リクルートに入社しました。本来は、外国語系、しかもポルトガル・ブラジル語学科の私は、なんとなく当時の外為に強かった東京銀行か、先輩のいた三井銀行に会社訪問をする予定でした。ひょんなことから、リクルートにアルバイトに行き始め、気がつけば、周りの熱気に飲み込まれるようにリクルートに入社(細かい経緯は省きます・・・)、紆余曲折ありましたが、16年もいてしまいました。マネージャーにならずに(なれずに)16年もいた社員は珍しいのではないでしょうか・・・
さて、そんなリクルートですが、今では「起業家輩出企業」などと言われることもあり、実際、多くの優秀な起業家がいることも事実。起業家の端くれの私も、実はリクルートを卒業してから、あらためてリクルート出身の社長や取締役に出会うことも多く、リクルート人脈と言うよりも、結果的にリクルート出身の方に救われてたりします。
が、そんなリクルートですが、もちろん皆が皆、会社を辞めているわけでもなく、私の同期は、すでに常務取締役に昇格、起業5年目の私などとは比較にならないくらい「大きなスケール」の仕事を動かしています。また、当時のリクルートは若い会社で、確かに若くして転職する人も多かったですが、決して、会社をただのステップと考えていたわけでもなく、江副元社長や多くの経営陣、あるいは同期、時には後輩に刺激されながらも、不思議な愛社精神に溢れていた・・・そのような実感は私にはあります。
実は、前回のブログで、中国政府の「トップダウンとボトムアップのバランス」について書きましたが、当時のリクルートこそ、それが最もうまくできていたのではないかと思います。一見、若い社員が自由に(勝手に)やっているように見えて、トップの理念、目標設定は明確で、とても厳しいものでした。「目標行かなければ人間じゃない!」くらいの強烈なトップマネジメントも存在していました。その厳しさの中で、その目標の達成や事業の改革をするためなら、個人の小さな提案で事業部を作ることもできる・・・下からのパワーの吸い上げもうまくできていました。また、そうして提案した事業には、上からの厳格な目標責任が求められるわけで、「秩序があってこそ、自由がある」、そのような言葉が当時のリクルートにぴったりだったように感じます。
日本は組織が優先、アメリカや中国は個人が優先などと、簡単に片付けてしまう向きもあるようですが、強い組織の中にいてこそ、個人の力が存分に発揮できる・・・そのような理想的な会社経営を、昔のリクルートには感じます。会社とは何か?と聞かれたら、迷わず「自己実現の装置!」・・・そんな言葉が当時にぴったりでした。
いずれにしても、中国企業とのマネジメント論を語る時に、中国企業が学び、模範にすべきは、「トップダウンとボトムアップのバランス」がうまく取れている、現在の中国政府の運営手法なのかも知れません。
さて、そんなリクルートですが、今では「起業家輩出企業」などと言われることもあり、実際、多くの優秀な起業家がいることも事実。起業家の端くれの私も、実はリクルートを卒業してから、あらためてリクルート出身の社長や取締役に出会うことも多く、リクルート人脈と言うよりも、結果的にリクルート出身の方に救われてたりします。
が、そんなリクルートですが、もちろん皆が皆、会社を辞めているわけでもなく、私の同期は、すでに常務取締役に昇格、起業5年目の私などとは比較にならないくらい「大きなスケール」の仕事を動かしています。また、当時のリクルートは若い会社で、確かに若くして転職する人も多かったですが、決して、会社をただのステップと考えていたわけでもなく、江副元社長や多くの経営陣、あるいは同期、時には後輩に刺激されながらも、不思議な愛社精神に溢れていた・・・そのような実感は私にはあります。
実は、前回のブログで、中国政府の「トップダウンとボトムアップのバランス」について書きましたが、当時のリクルートこそ、それが最もうまくできていたのではないかと思います。一見、若い社員が自由に(勝手に)やっているように見えて、トップの理念、目標設定は明確で、とても厳しいものでした。「目標行かなければ人間じゃない!」くらいの強烈なトップマネジメントも存在していました。その厳しさの中で、その目標の達成や事業の改革をするためなら、個人の小さな提案で事業部を作ることもできる・・・下からのパワーの吸い上げもうまくできていました。また、そうして提案した事業には、上からの厳格な目標責任が求められるわけで、「秩序があってこそ、自由がある」、そのような言葉が当時のリクルートにぴったりだったように感じます。
日本は組織が優先、アメリカや中国は個人が優先などと、簡単に片付けてしまう向きもあるようですが、強い組織の中にいてこそ、個人の力が存分に発揮できる・・・そのような理想的な会社経営を、昔のリクルートには感じます。会社とは何か?と聞かれたら、迷わず「自己実現の装置!」・・・そんな言葉が当時にぴったりでした。
いずれにしても、中国企業とのマネジメント論を語る時に、中国企業が学び、模範にすべきは、「トップダウンとボトムアップのバランス」がうまく取れている、現在の中国政府の運営手法なのかも知れません。