中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

日本人より、可哀そうなのはアメリカ人かも?

2012-05-19 21:48:20 | 国際
たまに書く政治ネタでは、アメリカを指摘することが増えてしまいます。TPP、アラブの春、軍事テロにサイバーテロ、極めつけは、リーマンショックなどの金融詐欺です。日本が敗戦後、アメリカから独立できていないのは事実ですし、官僚、政治家、マスコミが牛耳られては、日本国の未来は暗いものがあります。

が、ふと思ったのは、アメリカすべを敵視していいものか?と言う疑問。実際、昨年お邪魔したニューヨークで見た風景は、金融の中枢、Wall Streetにできたテント村での抗議の声でした。1%と99%、ほんの一握りの人がアメリカの富を独占している・・・そのことへの反対運動でした。ほどなくして、そのテント村は撤去されてしまいましたが、ユダヤ人を中心にした一部の投資家、大富豪、巨大企業は、アメリカの相場だけではなく、世界の相場も簡単に操作できてしまうような金融市場に世界を巻き込んだのです。

さらに、TPP問題はアメリカの横暴だと断言していましたが、よく考えれば、BSEの疑いのある牛肉を生産しているのは、アメリカの一部のメジャー企業であり、その牛肉を黙って食べさせられているのは、99%のアメリカ人なのではないでしょうか?ピンクスライムと言う加工肉はマクドナルドを通じてこれまた世界に広まっていたわけですが、アメリカ人こそ好んで食べているわけです。つい最近になり「使用しないことにした!」とのニュースを見ましたが、一体何を食わされているかわかりません。それを植民地扱いの日本にも移入するだけのこと・・・黒幕はいつも1%です。そして、彼らは決してそのような肉は食べないのでしょう。CocaColaの経営者は自分の子供にコーラを飲ませないと言う噂がありました。工場生産のブロイラーや農薬漬け野菜にしても、生産者が、いや、生産を指示している大企業は、それが安全な食べ物ではないことは理解しているはず。それでも後ろめたくないのは、巨万の富が手に入るからです。

食の安全と言えば、中国も負けてはいないと思います。が、現在の中国では、政府など一部の横暴と言うより、そもそも目先のわずかな儲けしか考えず、安全管理をないがしろにする個々の企業の問題が多いように思います。が、金融市場は、放っておくとまったくアメリカと同じように1%と99%を生み出してしまう恐れがあります。どちらかと言うと、その格差に敏感なのは中国のほうで、自由の国アメリカの庶民は、情報操作とエンタメ漬けのせいか、あまり危機感もなく、一部の人に搾取され、ヤバイものを食べているのかも知れません。暴動が起こる前に、戦争仕掛けて矛先を逸らしている・・・私にはそう見えます。

アメリカと言う国と敵対するのではなく、アメリカの庶民や多くの問題意識を持つ人々と理解を深めなければ、日本の自主独立など叶いでしょう。また、中国にもよき理解者はいるはずです。米中と迎合や対峙をするのではなく、貧富の差もグローバルな視点でとらえることが重要なのではないでしょうか?
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外人って誰?シンガポールの無国籍感覚。

2012-03-22 18:41:45 | 国際
月曜日夜に到着して、金曜早朝には出発、実質3日間のシンガポール出張も終わりに近づいてきました。毎日、夕方の4時〜5時には、決まって雷雲が広がり、稲妻と雷鳴、スコールが近代的な街を覆います。日中は、シンガポール大学やその関係機関、あるいは街中の語学学校を訪問しました。ふと、わが息子(次男・17歳)も、日本で燻ってるくらいなら、シンガポールに来て、この街で成長し、語学や国際感覚を養ってもらいたいもんだ!と思いましたが、親の仕事内容とは縁遠く、海外に憧れも興味も、さらに危機感もないまま「普通に」暮らしています。

二日目の夜は、こちらの大手金融機関で活躍する日本人のビジネスウーマンの方とお食事をしました。個人的な留学経験も含めてシンガポールで20年以上、素人同然の私に、シンガポールの事情についてご教授いただきました。参入障壁は低いものがあるようですが、家賃含めた物価は高く、単純に進出してきても、確固たるビジネスモデル、資金、人材等がいないと成功は容易くないとのこと。実際、私も数日過ごしてみて、物価は日本よりも高い感じがします。別に日本人ばかりいるような特別な場所にはいなくても、ちょっとした食事や移動など、けっこうかかります。その方からは政府の方向性などの情報もいただき有意義な夜となりました。

三日目の夜は、リクルート時代の後輩の紹介で、シンガポリアンの青年実業家を紹介いただいたので、JUNBOと言うシーフードレストランでご一緒しました。30代と私より全然若く、IT系の会社を興したとのこと。フィアンセも同席していましたが、彼女は彼女でもう10年近く、人材派遣関係の会社を自分で経営していて、オフィスの相場など、この先役に立つと思われる情報をいただきました。食後には、彼の車(アウディのオープンカー)で、シンガポールの夜風をうけながら、遅い時間まで明りのついたビル群を通り抜け、ホテルまで送ってもらいました。

お二方はもちろん英語も堪能ですが、私のまだましな中国語に合わせていただき、延々中国語で会話が続きました。遠い祖先は中国人とのことですが、この国では、あなたは何人だとか、どれが公用語だとか言うよりも、ビジネスにおいてしかるべきパートナーと組み、コミュニケーションにおいて必要とされる言語で会話をする、臨機応変とはこのことだと思いました。英語はもとより、私の中国語もまだまだレベルが低いので、もっと語学力を高めないと、知人、友人の域には達しても、突っ込んだビジネスの展開は難しいとあらためて思った次第です。

日本人がイメージする外国人(外人)は欧米人を連想することが多いですが、この国では「外国人は多いですか?」と聞けば、「外国人って何人のことを指しますか?観光客のことですか?」と言われるでしょう。以前にも申し上げましたが、グローバル人材育成なる研修以前に、この街の空気を感じることができれば、さらに、この街の発展ぶりを見て日本の危機感も感じていただけるなら、そこから世界への旅立ちは始まると思います。
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洗練された国際都市、シンガポールの存在感。

2012-03-20 19:52:16 | 国際
私の同僚の中国人は20年前に上海から日本にやってきました。その頃の日本は憧れの的で、日本の位置づけはアジアのドラゴン(龍)と呼ばれていたようです。実際、清朝末期以降は、良くも悪くもアジアを引っ張ったのは日本であり、占領、併合などはありましたが、少なくとも欧米列強のアジア植民地支配から脱却するための一矢を放ったとも言えます。敗戦とともに、その歴史は単純に占領、侵略、軍国主義と負の側面しか伝えられてませんが、敗戦後もアメリカの掌の中とは言え、世界がうらやむ経済発展をとげたことは紛れもない事実です。

その頃、四小龍(四つの小さな龍)と呼ばれていたのが、香港、台湾、韓国、そしてシンガポールです。今やアジアの金融、経済の中心と言えば、上海を思い浮かべるのが普通ですが、20年前は浦東開発が始まったばかりで、日本に次ぐアジアの龍はこの四つの国(エリア)と言われていたわけです。今や、中国の発展とともに、香港は対岸の広州も含めた広東省の巨大経済圏に、台湾も経済面では福建省を含めた両岸経済圏に組み込まれてはいますが、本土の発展の恩恵も最大限に謳歌しているように思えます。韓国は通貨危機以降、政府と財閥一体となった戦略で世界の舞台にのし上がりました。ま、強いて批判すると、富士山や寿司など、日本を彷彿させるような広告手法や看板で、欧米に進出するのはやめていただきたいですが。

そしてシンガポール。日本どころではない面積わずかな都市国家。そこには世界の縮図が反映されているように感じます。昨年の訪問は、ジャカルタの帰り道、多少、物見遊山な側面もありましたが、今回は、シンガポールに明確な目的を持ってきています。同じ便には、日本の私立中学の修学旅行生が乗っていたので、空港で何人かの男の子に「英語は勉強してきたの?」と聞いてみました。「全然できないよ〜」とは言っていましたが、日本語もろくにできないうちから英語を学ぶせるより、このシンガポールの環境に触れることで、帰国後に、英語を自ら学んでみたくなる子供は少なくないことでしょう。感のいい子なら中国語にも興味を持つかも知れません。

シンガポールは、単なる自由の国ではなく、政府という社長が国の経営を遂行している国家です。外国人労働者にも厳しい制限をつける反面、外資の受け入れにも比較的寛容、シンガポールの市場と言うよりは、シンガポールをハブにして、中国、東南アジア、インドも含めたアジア全体、さらには欧米へ進出する要となります。また、中国語だけでも生活に困らず、実際に華人も多く、まるで中国にいるようですが、ゴミは落とさない、クラクションは鳴らない、信号は守る、道は譲るなど、かっての日本の良さも兼ね備えた洗練された都市でもあります。

過去にそうだったように、中国が巨龍として復活したとするならば、シンガポールは鋭龍とでも呼びましょうか?アジアにとどまらず、世界経済の発展と調整の鍵を握っている〜Keen Dragon〜と言ったところでしょうか。
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世界でも稀な、日本人の几帳面さを考える・・・

2012-02-24 11:22:44 | 国際
宋文洲氏のメルマガが定期的に送られてきます。彼は中国人ですが、日本人的な発想の中で日本人の問題点を鋭く指摘していると感じることが多いです。今回のメルマガは、日本人の几帳面、細かすぎるサービスについての指摘でした。アメリカのレンタカー会社のアバウトなサービスなどを引き合いに出していましたが、この数年間で、ニューヨークや、ジャカルタ、シンガポールなど中国以外の国にも行ってみて思うのは、日本ほど細かいことを気にして生きている人種は世界にいない!と言うことです。

中国人やアメリカ人を異質なものと考えて、異文化研修などしている事例もあるようですが、そもそも世界において日本ほど異質な国はありません。かく言う私も、昨日から北京に来ておりますが、空港でも列は割り込む、ゴミは放ったらかし、マスクエチケットどころか、あきらかに風邪引いてるのに、眼前でハクション!・・・あり得ないと感じることは多く、昨日はストレス絶頂で、こっちが駅のホームで奇声を上げてしまいました。

が、よく考えると、世界の人は一般的には、本能に忠実に生きているのだと思います。ドイツ人は知りませんが、中国、アメリカ、アジア、きっとアフリカや南米も、人類は本能に近いところで生きている・・・中国人の差不多(=よく似たもん)や、アメリカ人のエンジョイに見るように、いちいち細かいことを気にしていきていないのかも知れません。日本人だけが、理性と言うか、規律と言うか、自らにタガをはめて生きている・・・そんな気がします。

枝葉末節なことに敏感な人も社会人には多いです。コンプライアンスなる言葉だけが独り歩きしている気もしますが、いざ原発事故や自らの保身に走りだすと、急にいい加減なことを言いだすくせに、日頃からチミチミと細かいことを唱える・・・特に「組織」に入ると余計にそれが顕著になります。一人のクレームによってすべてが変わることもありますし、本来人材が不足しているサービス業、特に飲食などでは、少しでも料理の出が遅いと一大事になりますが、従業員もたまったものではなく、日本は息苦しいと感じることは多いです。

逆に、中国では、「まだ来ないぞ!」と先日も三回言って、ようやくビール1本が運ばれてきたりするわけで、超日本人的な私には耐えがたいものがありますが、出張ではなく住みつけば、いつか慣れるのかも知れません。どちらがいい、悪いという問題でもないですが、この異常な人種が生み出す緻密な製品やサービスが、世界で重宝されることもあるわけで、「made in Japan」がもてはやされた事実は忘れてはいけません。グローバルスタンダードなる亡霊に惑わされず、ひたすら緻密に細かく仕事をしていくことは、それはそれで重要だとも思います。人生と仕事、どことなく日本人は直結しているように感じますが、私のような古い世代はやっぱりそれでいいと思ってしまいます。頑張った分だけご褒美がある・・・ま、そんな言葉で、まとまりのない話を終わりにしてみます。
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2012年、数多の脅威を想定し、自然体が大事ですね。

2012-01-01 23:23:50 | 国際
新年明けましておめでとうございます。昨年は物心ついた人生で初めて、公私ともに年賀状を書きませんでした。もちろん早々と頂戴した方々にお返事を急ぎますが、昨年の特に後半の激務は言い訳にならず、単なる怠慢です。何もかもネットの時代、確かにメールやFBで挨拶すれば済むのですが、手紙やハガキに、できることなら手書きで文をしたためることは、内容以外に気のようなものが伝わると信じていたりします。今年2012年の暮れにはあらためて年賀状を書いてみたいと思います。

実際、元旦の読売新聞一面は、サイバー攻撃への対策についての記事。以前に言及した、アメリカの三つの脅威、武力攻撃、金融詐欺、サイバーテロは、世界の不安定要素です。アメリカとて中国と真っ正面から武力衝突は避けたいわけで、人民元の切り上げ等で揺さぶりながら、中国を仮想敵国にするには、サイバーテロが近道と見たのでしょうか。されど中国もアメリカのメジャーサイトの締め出しなど、対抗策を打っていて、どっちもどっちのサイバー戦争はすでに火ぶたが切られています。 日本では中国が悪いことにすべてなりますが、本家本元のアメリカのサイバー攻撃こそ世界の脅威だと私は思います。

さらに正月早々、千葉で震度4の地震がありました。震源地が太平洋のかなり沖ではありましたが、マグニチュード7は尋常ではありません。最近はかなり地震のサイクルが長くなっていますが、地殻変動のあらたな始まりが昨年の大地震と考えれば、この列島で大地震を予測しない日は永遠に来ることはないでしょう。うやむやになった放射能の地下水、海洋への汚染の実態も気になりますが、正月のバーゲンで賑わうショッピングセンターを見る限りは、日本人はまだまだ危機感を感じることなく、平和や平穏を信じている・・・そのように感じました。

欧州の金融危機も不安視されています。そもそもギリシアやイタリアなどの債務は日本と比べても一見大したことがないように見えますが、欧米の金融機関、投資家が絡んだ外部への債権のためにEUを震撼させます。実態は、筋の通らない投資が結果的に焦げ付いた人災と言えます。一方、日本は900兆を超える国債のほどんどを、日本の国民自身が買っている・・・蛸が自分の足を食べているような話ですが、ゆえに専門家は日本は倒産しないと断言します。が、それは皆様の貯金が全部なくなっても、国の一部の人は安泰と言うだけのことです。

中国の政権交代や、アメリカ、フランスの大統領選挙、そこに北朝鮮の金正日死去が重なり、2012年は先行き不透明な一年になることは間違いないでしょう。最近の拙速なグローバル化の大合唱のように、急に変化を急いでも、すぐには変われません。が、自分は何がしたいのか、何が一番道理に適っているか、まずは自然体でぶれないことが一番大事ですね。その上で、再来年以降に実現したい夢や計画を一歩でも進めておくこと、2012年初めのブログも、かなり自己満足な内容になりましたが、今年もよろしくお願いします。

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