夢みるアンドロイド

アンドロイドは電気羊の夢をみるか?
膨大な情報を蓄積し相互にリンクするインターネットはやがて知性を持つかもしれない。

mixiは日本を変えられるか? (BN)

2011年09月27日 00時09分42秒 | ブロガーズネットワーク翼■ネットの未来記
ネットの未来記@ブロガーズネットワーク翼 2011年9月27日掲載


私はmixiが好きです。2005年から使ってるし。それなりに愛着もある。

ネットで知り合ってリアルに友人になったのもmixiが最初だし。

これまでいろいろな機能追加もしてきたし、仕様変更もいろいろあってその都度、ユーザからの批判もあったけれども、それでもトータルとしては支持を失っていないし、私の視点から見ると一貫していると思う。

それは儲け主義に走らない点です。もっと広告よりに走れば走れたはずだと思う。ビジネス的にはもっとやりようがあったと私は思う。ビジネス面からすると、mixiは保守的だったと私は思います。広告に対して慎重であった。それはよかったと思う。

mixiを批判する人は多いけれども、これまでのmixiの姿勢は決して儲け主義ではなかった。儲け主義でいくならもっともっと選択肢はあったと思う。でも、儲け主義に走るよりは、原点である人と人とをつなぐという、SNSの原点に忠実であったと思うのです。過剰な広告は排除してきた。そうやって生き延びてきた。

それは恐らく笠原社長の哲学だったのではないかと思う。何を大事にするか。目先の利益か、ユーザのニーズか。その意味でユーザを大切にしてきたと思うのです。

けれど、ユーザを大切にしてくる中で、クローズドな世界を創ってきた。ネットの本質であるオープン性を充分に活かしきれてこなかったところもある。

それはログインが必須だったところ。コンテンツをオープンにしてこなかったところ。

それが濃い人間関係をつくってきたmixiの特徴だと思う。

でも今回、mixiはオープン化を選んだ。ログインしなくても見られるmixiページというサービスを始めた。これはmixiにとって大きな転換点になるだろう。クローズドな世界からオープンな世界へと扉を開いた。

その転換の意味についての分析として、アジャイルの徳力社長のブログはさすがの分析をしている。この分析は鋭いと思う。やっぱり、今のネットの世界においてGoogleの存在感は未だ大きい。Googleと無縁なままではこれから先のネットでは成長は見込めない。

mixiページでリスクを取ってでも、mixiが手にすべき3つの重要なパートナー ~tokuriki.com

mixiページという、今回の方向転換は正しい方向だと私は思います。

オープンな世界に乗り込む。企業の情報発信を取り込む。それは今後の発展性を切り拓く決断だと思います。

日本のネット社会においてはmixiの存在は大きい。その顧客ベースはmixiにとってやはり大きな資産でしょう。そのことは「SNSについて新社会人6人に訊きました」でも明らかになったと思います。浸透度はやはり高い。ロイヤリティの面でも相対的には高いと思う。ユーザにとってのスイッチングコストは高い。抜けられないのです。

今回の方向転換における、mixiの構想は正鵠を突いていると思います。暮らしに便利な情報提供サイトをめざして、生活密着型の情報サイトをめざす。小さなショップの情報発信も取り込んでいく。クーポン等によって、町のレストランやクリーニング店の情報発信をサポートしていく。

クローズドな小さな世界から、もう少しオープンな広い世界に広げていく。それも、一気にワールドワイドな世界へ行くのではなく、地元密着的な、生活に根ざした情報サイトをめざす。

それが狙い通りにうまくいけば、ネットは新しい地表を獲得するはず。

日本経済は大企業だけで成り立っている訳ではない。99%は中小企業なのだから。中小企業へのエンパワーメントは方向性として正しい。そう思う。



でも今回の投稿は、徳力社長のmixiページ分析のブログを紹介するのがメインテーマだったのです。もともとは。

mixiの影響力はあなどれないと思っています。

IT戦士ゆかたん(岡田有花)の記事もmixiの今後について示唆に富んでいます。

「総合力」で迎え撃つ mixiの“全方位戦略” ~ITmedia
 
 
 


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