ベンチャー・ローバーへの手紙

VS年代、RS年代に知っておいてほしいこと、
伝えたいこと、気づいてほしいこと、そんなことをすこしづつ・・・・

ローバーの生きる道

2007-06-28 03:11:52 | スカウティング
スカウト研究会のエントリーならびにコメントに対してのトラックバックです。

ローバー隊は近い将来全国組織に統一されるという方針が日本連盟から出ています。
はっきりした全体像はあきらかになっていないが、そこらへんはスカ研のブログを見てください。

さて、我々の団におけるベンチャー、ローバー活動はどのような状況なんでしょう?まずは、自分たちのやっている活動がどれくらい正しい(正しいというのはちょっと変かな....)か、検証するところから話は始まると思うんです。

まず、VS隊について....
いろんな所にも書いてきたけど、ビーバーからローバーまでの一貫教育と言うスカウティングという面から考えると、BSの次に求められるものがVSにあると思う。つまり、BSでは班を中心としたグループ活動から、競い合い、教え合い、野外生活をともにすることから、ちかいとおきてを実践できる少年になっていく。そこには進級制度とGBとしてのリーダーシップを養い、発揮できるように考えられているんだと思います。そして、それらのことをクリアしたスカウトがVSで求められるものは、自分たちで、計画、実施、反省するプロジェクトを運営すること。そこには当然進級制度としてのアワードがあります。また、BS時代からのバッチシステムの延長線としての技能章....つまりBSとVSの違いは自分たちで考え、実施して、次につなげることができるかだと考えます。
今のところ、我がVS隊は、とにかく2週間に1回ミーティングを繰り返しながら、自分たちのやりたいことを実現していく....これはVSの求められるスカウト像としては間違ってはいないと思います。
しかし、そこにはリーダーのアドバイスとヘルプが必要なのも確かだと思うんです。すべて、自分たちの力でできるためには、やはり時間もかかるし、それを指導牽引していく先輩スカウトが不可欠です。でも、現状VSのメンバーが互いにプロジェクトを批評精査していく能力という面では未完成というしかありません。
理想は、議長を中心としたVS会議で、個人、グループのプロジェクトがうまくいくように助けていくような議論ができればいいと思うんですが....

つぎにローバー隊...
これも以前書きましたが、今は各隊のリーダーとして活動しているRSを含めて、登録されているRSとコミュニケーションを取りながら、自分が育った団に帰属し、また世界のスカウトたちの一員であるという意識を取り戻すという点に注力しています。なんとかすべてのRSにメール等で連絡がつくようになってきました。でも、これからRSとして何を求めていくのか?それが問題なんです。
私は、教育としてのスカウティングにある種の希望を抱いています。つまり、スカウティングの究極の目的「ちかいとおきてを実践するより良き社会人をつくる」これが実際に行われるとき、BS、VS世代で培われた向上心、忍耐力、リーダーシップ、プロジェクトマネイジメント力、サバイバル能力などなど...きっと社会が期待している人物としてむかえられるに違いないと思うんです。
また、今ニュースで取り上げられている不誠実な、感謝の心をもたない、他人の信頼を裏切るような事件はきっと減少するでしょう。
きれいごとだと言われるかもしれないけど、そのきれいごととしてのスカウト運動が100年続いてきたのだから、単純に一笑に付すものではないと思ってます。
それには、BS、VSを卒業したRSとして、どんな考えを持ち、どんな活動をしていくかをRSのみんなと考えていきたいと思っています。そのコンセンサスが取れたとき、大きなムーブメントとなるような気がします。でもそれには長い時間がかかるだろうけどね。RSが単なるリーダー養成であったり、お楽しみイベントグループであったり、お助け要員だったりするまえに、ひとりの大人としてのスカウトであることを本人もまわりの人間も認識することが大切だと思うんです。

現状認識のつもりが目指すべき道みたいな話になってしまいましたが、それが20年近くスカウトを続けていく究極の目標だと思います。

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