曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

屋久島からやって来た イワカワシジミの幼虫

2014年09月04日 | 日記

今日の花

普段見過ごすような野に咲く小さな花も近寄ってみると美しい形をしています。

 


 昨日、イワカワシジミの幼虫が届いて嬉しかったと書きましたが、今日はそれがどんなものかご紹介します。

蝶のことにあまり詳しくない方はイワカワシジミと聞いても何のことかわからないと思いますので簡単にイワカワシジミのことを説明いたします。イワカワシジミは南国の蝶で日本では奄美大島より南の地方でのみ見られる蝶です。実をいうと私はまだ実物を見たことがないのです。写真で見たり人の話を聞くととてもきれいな蝶だということが分かります。羽の裏側は薄緑色をしていてこんな色の蝶は日本には他にいません。以前から是非飼育してみたい蝶の一つでした。昨年、屋久島在住のKさんと電話で話していた時に最近は屋久島でもイワカワシジミが生息するようになったとの情報を聞きました。その時これはチャンスとばかりに「来年イワカワシジミの卵か幼虫が見つかったら送っていただけませんか」とずうずうしくもお願いしてみました。その夢のような私の願いをKさんが昨日かなえてくださったのです。幼虫2匹と餌となるクチナシの実の付いた小枝を丁寧に梱包して送ってくださいました。二日間の長旅にもめげず元気で餌を食べている様子でした。こんなことに興味の無い方には気持ちの悪い虫にしか見えないかもしれませんがやがて美しい蝶になるのだと思って我慢してみてください。ただし、幼虫は普段餌としているクチナシの実の中にもぐりこみ隠れているのでなかなか見ることができません。昨日から度々飼育室を覗きに行くのですがなかなか姿を見せませんでした。今朝の8時ごろ一度だけクチナシの実からからだを2/3ほど出しているところが観られました。今のところ姿を見たのはその時だけです。これからどのような変化があるかご期待ください。順調に行けば10月までには蝶になるかもしれません。楽しみです。Kさんありがとうございました。

 


イワカワシジミの飼育が始まりました

先にイワカワシジミの写真をお見せいたしましょう

これは私の写真ではありません。 I先輩の写真をお借りしました。沖縄で撮影されたものです。

 

届いたイワカワシジミの入った箱

タッバーの中には大きな穴の開いたクチナシの実が4つ入っていました。糞が沢山転がっていることは幼虫が元気な証拠です。2日前に荷造りした時には糞はなかったはずですので送られる途中の2日間でこれだけの糞をしたのでしょう。

新しい箱に移しました。まん中の大きい実は新しく予備のエサとして加えました。

 

一緒に送ってくださったエサ用のクチナシです。

クチナシの枝はしばらくもてる様にポリ袋でくるんであります。

予備の枝に卵が2個見えましたが二つとも空っぽでした。残念  !

 

夜家に帰って飼育室を覗くと変化がありました。

新しい箱に移したのに糞がいっぱい転がっていました。一つのクチナシの実から毛の生えた頭がのぞいていました。(矢印の所)

 

一夜明けて今朝のことです。(写真の日付は2014/9/03になっていますが04の間違いです)

頭が少し覗いていますが次の瞬間には隠れてしまいました。

 

 

しばらくして覗きに行くと実から姿を現していました。全体は見えませんでしたが2/3くらいでしょうか。

かなり大きいです。4齢でしょうか。

 

今夜の状態です。明日はどんなことになるのでしょう。当分の間飼育室が楽しみです。もう一匹はもう蛹になったのでしょうか、一度も姿を見せません。

 

 

本日はかなりマニアックなお話でごめんなさい。


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