ルビーとフーラは犬と猫

愛犬ルビーと愛猫チニタ。罰や「NO!(ダメ)」を一切使わず彼らと楽しく暮らす為の勉強をしています。

支配性理論を考える ~ CDS杉並座学

2014-06-23 22:37:27 | 犬の勉強


あさんぽのルビー♪

先日のチャーリードッグスクール・杉並座学のテーマは「攻撃性」だったのですが、それに絡めて『支配性理論』についてのお話しがちらっとありました。
今日はそのことを少しまとめてみたいと思います。

 

『支配性理論』って犬を飼っている方なら聞いたことがある方は多いかもしれません。

『支配性理論』という言葉は知らなくても、

犬が自分を「リーダー/アルファ/人間よりも偉い」と思ってる。

という言葉は聞いたことがある方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

そして上記の様な考え方を元にして、

犬に家庭内での順位をおしえなくちゃいけないとか、
犬の食事は人より後にしなくちゃとか、
飼い主の前を歩かせないようにとか、
目線よりも上にあげちゃだめとか・・・。

こういうことを言われたりすることがあります。
これらは全て『支配性理論』から成り立っている考え方です。

あ、あと吠えたり咬んだりする犬を
「アルファシンドローム(権勢症候群)だ」
なんて表現することもありますね。(今もあるのかな?^^;;;)


でもこの『支配性理論』、実はもうかなり古い理論であって、犬と人間(飼い主)には当てはまらない、ということが分かっています。
しかも、これを証明する為の実験で使われたオオカミの群れも、野生の自然な群れではなく実験用の不自然な群れだったため、犬の祖先とされるオオカミにさえ当てはまらない、という事も言われています。
(どうしてそんなものが日本では未だに伝え続けられているんでしょうね。)

だから例えトレーナーさんや獣医さん、そしてブリーダーさん、犬友さんなどがそういう言葉を口にしても
「あ、古い情報だわ~」
と、あまり信じ込まない様にすることをお薦めします。^^;
その方達は情報(知識)を更新していないのかもしれません。

また
”犬は人間よりも下だという事を彼ら教え込むのは、彼らが人間社会で幸せに生きて行く為には必要なことなんだ。それが犬にとって幸せなことなんだ”
と言って、リードショックを与えたり、犬を引きずったり、プロングカラーを使って犬の首を傷つけたり、または体罰で犬をねじ伏せてしつけようとするやり方は、しつけやトレーニングではなくそれは暴力であることをお忘れなく。

上記の様な暴力や支配性理論は、犬だけでなく飼い主さんの心を傷つける事があります。
その辛かった経験をつづって下さっているお仲間さんがいますのでご紹介しますね。

「柴犬小次郎≒高速回転」
http://kmgu47.blog.fc2.com/blog-entry-36.html

辛くて本当は思い出したくもないはずの日々を勇気を出して綴って下さって、本当にありがとうございます。感謝します。

 

5年前に犬との生活を初めた私が、もう古いと思っていた『支配性理論』、まだまだ世の中に蔓延しているんですね。
どうか一人でも多くの方(専門家の方も飼い主さんも両方含みます)その間違いに気づいて、そして方向転換して下さいますように。

『支配性理論』から一歩離れて、命と謙虚に向き合う事を始めた時、新しい世界が必ず開けると信じています。
変わる事、方向転換をすることは勇気がいる事かもしれません。
でも恐れずに一歩を踏み出して下さる方が沢山いらっしゃることを祈っています。

 



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