今朝のあさんぽ♪
7/21海の日に、チャーリードッグスクールの埼玉座学「犬との暮らし方の基礎 」に参加いたしました。
※CDSの座学は、この夏各地で開催されています。
叱らないトレーニングは自分のことも犬の事も安定させると経験を持って感じています。
ご興味のある方はぜひ座学に参加してみませんか?各地の予定はこちらです。↓
http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-3187.html
ということで、埼玉座学で教えて頂いたことを私なりにまとめてみたいと思います。
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■条件づけについて
チャーリードッグスクールでは「古典的条件づけ」を意識しながら犬との関係を築いて行きます。
この刺激と刺激の対呈示で作り上げる「古典的条件づけ」は犬の感情に働きかけるもので、
犬とコミュニケーションを取る時にまず一番最初に必要なものがポジティブな古典的条件づけである、と思います。
(例えば、犬が一緒にいて安心できるとか、その人の声が聞こえたらつい嬉しい感情が湧き上がるとか、そういう存在になることが何よりもまず大切、ということです。)
しかし残念なことに今の社会で犬にいちばん足りていないのがこの部分ではないでしょうか?
そんなようなお話がありました。
犬は元来、人の気持ちに添おうとする生きものなので、罰を受けても人に従うという子が少なくないようです。
だからこの部分(ポジティブな古典的条件づけ)が無視されてしまいやすいのかもしれません。罰を使っていう事をきくのであればそれでいいんだと。
でもそれで犬は幸せでしょうか。
罰やに従う子ばかりではありませんよね。心が壊れてしまってそれを攻撃的な行動で表現するしかない犬がいると思いませんか。
そして従う犬がいるといっても、それは人道的なやり方でしょうか。
犬と一緒に生活するのであれば、この辺の事をしっかりと考えてあげたいですよね。
この「古典的条件づけ」の手続きである”対呈示”は、犬を何かに社会化させる時にとても大切な手続きなので、ぜひ多くの人に知って頂きたいです。
社会化とは、その生きものが生きて行く社会のルールを学び、適応することを指します。
様々なものに適応できるようになった犬は生きやすいですもんね。
また、「古典的条件づけ」とは別に「オペラント条件づけ」という行動を伴った条件づけがあるのですが、この中に4つの行動の原理があります。
例えば、
リードショックなし → 犬が吠えた → リードショックする
で、犬の吠えが消えたら、これは『正の弱化』といいます。(リードショックが現れて吠えが消える)
この様に科学的に証明される現象、やり方でも、人道的観点からみていかがでしょうか。
科学的だからと言って動物福祉に反していたらNGですよね?
犬のトレーニングなどで”科学的なトレーニング”と謳っているものでも、その内容が動物福祉に則っているかどうかをしっかりとチェックして、そうでないものに対してはきちんと拒否できる自分を作り上げることが大切かなと思いました。
このように、「古典的条件づけ」は犬の暮らしやすさ=社会化の基礎となることだと思います。
彼らの暮らしやすさを考えた時、
犬ってどういう生きものなのかを知り、
”犬にとって”安心できる環境をつくり(環境には飼い主も含まれます)
欲求を満たしてあげる事が彼らの生きやすさ、暮らしやすさを考える時にとても大切で、こういったことを基本とした動物福祉に則ったトレーニングを目指しているのが、チャーリードッグスクールのトレーニングだと私は感じています。
ということで、次は「動物福祉」と「動物の5つの権利」についてです。
■動物福祉と欲求について
”動物の福祉の「5つの自由(権利)」”※wikiから引用しました
1.飢えおよび渇きからの自由
2.不快からの自由
3.苦痛、損傷、疾病からの自由
4.正常な行動発現の自由
5.恐怖および苦悩からの自由
”犬の7つの欲求階層”
1.生命の安全
2.飲食
3.健康管理
4.睡眠と休息
5.運動
6.探査活動
7.縄張り活動
※以上、重要度が高い順
のお話しがありました。
印象に残ったチャーリーママさんの言葉は、
"犬にとってはどうですか?"
と言う言葉でした。
上記全12項目の中で、
特に犬の精神面に関するもの、つまり”苦痛”とか”恐怖”とか、”生命の安全”(逆を返せばどんな時に危険だと感じるのか)
などは、”<犬から見た>苦痛、恐怖、生命の安全”
を考えてあげられるようになりたいですよね。
例えば、リードは”人間から見た安全だけ”を保障するものであって、"犬からしたら"嫌なもの(安全でないもの)になっていませんか?
リードがついていれば交通事故などから犬を守れる(そういう安全)と思っている方が沢山いるかもしれませんが、
犬からしたら相手から離れたい時に距離がとれなくてとても邪魔で安心なものではないかもしれませんよね。
なので、
犬に距離が必要な時には距離をとり(基本オンリードで犬同士の挨拶はさせない)、
距離がとれないような場所では距離が必要なことを相手方に伝える努力をする(人同士のコミュニケーション)、
またリードの刺激が犬にとって不快ではないようにする取り組み(古典的条件づけ、リード捌きの練習)などをを同時進行で学びます。
また、 人間がかわいがってると思っていても、それイコール"福祉に配慮している"とは言い切ない場合があります。
たとえば、自分が気の向いた時にだけかわいがったりしていませんか?飼い主の気分による一方的な関わり方は福祉に配慮しているとは言い切れないことがあります。
"犬にとって"福祉に則っているか、ということを今一度よく考えてみましょう、ということ。
人間と犬は違う生きものなので、何がその犬にとって恐怖であるかを知らなければなりませんよね。
だからこそ、”叱らない”を実行していきたいと思います。
”叱らない”ことを考える時に外せないのが「支配性理論について」です。
長くなるので一旦切ります。
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