遊山箱製作過程

遊山箱の製作過程を随時更新しています。

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「下塗り」

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今日は「下塗り」の工程を見学させてもらいました。

下塗りは、本塗りをきれいに仕上げるための下地を作るために行います。下塗りで使用する液はA液とB液という2種類の液を混合したものです。A液とB液が何であるかは残念ながら教えていただけませんでした。

それでは、作業を順を追って説明します。

まずは、箱の表面をしっかりペーパーで磨きます。これにより、表面の細かい凹凸や傷、粗目を滑らかにします。次に、エアを吹き付けて、木クズをきれいに除去し、下塗りの作業に入ります。下塗りでは、液が垂れないように、薄く塗ることが大事だと伺いました。塗り終わると、あとは箱を乾燥させて終了です。2~3回このような下塗りの作業を繰り返したあと、本塗りの作業に入るようです。

下塗りの作業を担当されていた職人さんは江渕鏡台店で塗装を専門にされている方です。現在56歳、鏡台屋一筋で40年間仕事をしてきたとおっしゃってました。

今日は徳島大学建設工学科の1年生で、家具作りに興味があるという大西くんと鈴木くんも一緒に見学に訪れました。2人とも興味深く作業に見入っている様子で、積極的に職人さんに対して質問などをぶつけていました。江渕鏡台店の皆さん、ありがとうございました。
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「組み立て」

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今日は遊山箱の組み立て作業が行われました。これで遊山箱の形は完成です。全部で7個の遊山箱が形になりました。

内側の箱の板をはり合わせるときに接着剤を使用せず、細い釘だけで固定していました。これは、この箱が食料を入れる為の箱であり、安全面に配慮したことが理由です。また、箱の底板は木目に沿った方向の両隅と側面の板との間に、ほんの少しだけ隙間を空けてありました。これは湿気によって木が木目と垂直な方向に伸縮しやすいため遊びの隙間が必要なのだそうです。特に遊山箱の場合は、食料を入れる箱ですから、使った後洗わなければならず、湿気の影響が大きくでる可能性があるようです。

今回、遊山箱の組み立てを担当してくださった逢坂久男さんは昭和7年生まれで50年間鏡台一筋で仕事をされてきたようです。

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遊山箱製作レポート開始

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最近、徳島新聞で連載されている「遊山箱」の記事が注目を集め始めています。記事を書いている三宅先生は、徳島の遊山文化を復活させたいと考えています。そして現在、その考えに共感された
江渕鏡台店さんの木工所にて遊山箱の製作が行われています。そこで、このブログでは遊山箱の製作過程をレポートしていきます。

早速ですが、今日見学させていただいた工程を紹介していきたいと思います。
今日は「面取り」の作業を見学させていただきました。写真は面取り前と面取りの作業中、面取り後にそれぞれ撮影したものです。この作業を行うことで遊山箱の可愛らしい表情がより一層引き立てられたように感じました。このように丸みをつけた面のことを「坊主面」と呼ぶのだそうです。昔はこの様な作業を出丸鉋(でまるがんな)という曲面を削るための鉋を用いて行っていたそうです。

今回製作中の遊山箱は檜で出来ており、実際手にとってみた感触は軽くて持ち運びしやすいように感じました。子供が持つのには最適です。

また、非常に驚いたのは職人さんの技術の高さです。図面などは一切引かず、現物を目で確認して忠実に再現していくのですが、ミリ単位の誤差もないそうです。さすがです。さらに、昔作られた遊山箱の現物を見て職人さんは「これは鏡台屋の仕事ちゃうな。」とおっしゃってました。同じ木材を扱う職人さんでも、それぞれ工法などにより伝統的な特徴があるようです。

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