遊山箱製作過程

遊山箱の製作過程を随時更新しています。

遊山箱製作レポート開始

2006-02-20 23:46:16 | Weblog


最近、徳島新聞で連載されている「遊山箱」の記事が注目を集め始めています。記事を書いている三宅先生は、徳島の遊山文化を復活させたいと考えています。そして現在、その考えに共感された
江渕鏡台店さんの木工所にて遊山箱の製作が行われています。そこで、このブログでは遊山箱の製作過程をレポートしていきます。

早速ですが、今日見学させていただいた工程を紹介していきたいと思います。
今日は「面取り」の作業を見学させていただきました。写真は面取り前と面取りの作業中、面取り後にそれぞれ撮影したものです。この作業を行うことで遊山箱の可愛らしい表情がより一層引き立てられたように感じました。このように丸みをつけた面のことを「坊主面」と呼ぶのだそうです。昔はこの様な作業を出丸鉋(でまるがんな)という曲面を削るための鉋を用いて行っていたそうです。

今回製作中の遊山箱は檜で出来ており、実際手にとってみた感触は軽くて持ち運びしやすいように感じました。子供が持つのには最適です。

また、非常に驚いたのは職人さんの技術の高さです。図面などは一切引かず、現物を目で確認して忠実に再現していくのですが、ミリ単位の誤差もないそうです。さすがです。さらに、昔作られた遊山箱の現物を見て職人さんは「これは鏡台屋の仕事ちゃうな。」とおっしゃってました。同じ木材を扱う職人さんでも、それぞれ工法などにより伝統的な特徴があるようです。


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