
今日は遊山箱の組み立て作業が行われました。これで遊山箱の形は完成です。全部で7個の遊山箱が形になりました。
内側の箱の板をはり合わせるときに接着剤を使用せず、細い釘だけで固定していました。これは、この箱が食料を入れる為の箱であり、安全面に配慮したことが理由です。また、箱の底板は木目に沿った方向の両隅と側面の板との間に、ほんの少しだけ隙間を空けてありました。これは湿気によって木が木目と垂直な方向に伸縮しやすいため遊びの隙間が必要なのだそうです。特に遊山箱の場合は、食料を入れる箱ですから、使った後洗わなければならず、湿気の影響が大きくでる可能性があるようです。
今回、遊山箱の組み立てを担当してくださった逢坂久男さんは昭和7年生まれで50年間鏡台一筋で仕事をされてきたようです。