夜、寝る体勢で、暇になることはないか。
起きて本格的にもぞっとする気になれず、あっぷあっぷになることはないか。
そこに将棋をどうぞってことさ。
頭内部に将棋盤を立ち上がらせる。そしてひとり将棋に興じる。プロらの最新棋譜を並べて独自研究にぼっとうする。そうするとヘボなのになんか最強棋士の実感さえ味わえる。寝ながら、頭のなかだけで遊べるのである。
そんなに難しくない。数年修練すればすぐにこの技を使いこなすようになれる。
最年少棋士がどうたら騒がれているあいだにこの技を覚えるべきであると言う。
楽しさはないぶにあると言う。