ヌーバス

流されず
人で在り続ける

ゆたしく

1227

2018-12-27 22:00:11 | まうた

【帰る】





帰りついた場所


からさらに


どこかに帰ろうとすることはないか


俺はある






モクマオウ

2018-12-26 23:22:12 | まうた





雨のように綴られた認識にスタンプを押し付けるのを

今すぐ止めなさい

すでにして
色褪せている

思わせ振りな
スタンプを

馬の繋がれていた
モクマオウの下に
置きなさい

もうすでに

乱舞する歓声も
量座する拍手も

静寂に吸い込まれ
安らぎを得ている

モクマオウの

繊細な輪郭が

縺れながら

時間を修復している
新しい時間の

流れのほとりで

きみを待つ






1225

2018-12-25 21:54:44 | まうた

【静寂の器】





降りてくる

言葉

受け止める最初の器は小さく

高い峰に置かれている

溢れて流れて

大海に集う頃

忘れ去られた

意味が

帰路をたどり

上空へ

雲となり

待機する

常に

言葉を

吟味しているのは

小さく気高き

器であり

それが

個人である

あなたは

個人として

静かでなければならない

静寂の

峰にて

きみを待つ