LONG ISLAND ICED TEA 別館

日常の出来事、雑感等々・・・本館の営業が甚だ更新しないので(爆)こちらにup.

読了本【日曜日の沈黙@石崎幸二】

2008-02-18 19:20:50 | 
 
 「究極のトリックを見つけたんだ。お金では買えないくらいのね」

 2年前に謎の自殺を遂げた新進気鋭の天才推理作家・来木来人.彼の見つけた究極のトリックのネタを賭けたミステリィイベントが開催される.
 会社員の石崎幸二と似非ミステリィ同好会のミリアとユリがこのイベントに隠された真の目的を暴く.
 そして、究極のトリックとはいかなるものなのか!?

 
 全編通して非常にレベルの高い面白さでした.プロットとストーリーは.
 自分としては、あの軽妙すぎるノリにはいささか閉口してしまいます.特にミリアとユリが絡むシーンはあまりにもクダケ過ぎ.パズル要素満載で、計算された巧妙なトリックには大いに感心しただけに、もっと硬派な造りでも良かったんじゃないかなとも思います.
 確かにライトな感覚が良いアクセントになっていると思う人も多いかと思いますが、自分は合いませんでしたね.
 それでも面白い.

読了本【探偵ガリレオ】

2008-02-17 22:39:53 | 
研修中の2冊目


 謎の人体発火事件の捜査に行き詰った警視庁捜査一課の草薙俊平は、大学時代の友人で、現在工学部物理学科の助教授の席に就く”湯川学”のもとを訪れる.
 湯川は、説明不可能な怪事件を物理学的視点からアプローチしていく.「人体発火」「謎のデスマスク」「部分壊死」「海中爆発」「幽体離脱」、次々と発生する難事件に、天才物理学者はどのような解答を用意するのか.


 うーーーむ・・・面白い!!
 去年TVで福山主演でドラマ化していたけど、残念ながら見ていない(録画はしてあるが).どうにも原作を読んでからじゃないと、ドラマのイメージが先行して、原作の受け止め方がぶれてしまうので、必ず読んでからにしているのだけれども、今までのような解決方法ではなく、しっかりとしたエビデンスに基づき解決に導いているのがリアルっぽかった.
 確かに物理の分野はまったくわからないのだが、それでも妙に納得してしまう・・・はれ!?こりゃ矛盾だわ.
 でもとにかく、1ページ先が読みたくなる面白さだった.
 

読了本【QED 式の密室@高田崇史】

2008-02-16 15:02:44 | 
1月中旬から新しい会社に入った.

最初に1ヶ月の研修ということで、石川県に行っていた.
会社が用意してくれたマンションで生活していたが、このマンション、電気使用の制限がかけられていて、30Aを超えるとブレーカーが落ちる.
寒い北陸、エアコン無しでは生きていけず、常にONの状態.電熱コンロのスイッチを入れたとたんにブレーカーが落ちる.
結局、使う電気製品は限られ、最初からTVは点けなかった.

従って、風呂に入ったらすぐに寝る生活.
そんな仙人みたいな生活で、この機会に本をたくさん読んでみようと・・・

その1冊目.


薬剤師・桑原崇、通称タタルの学生時代の話.
学食で出会った陰陽師の末裔・弓削和哉.昭和31年に起こった祖父の自殺を彼は殺人だと信じている.友人・小松崎の叔父が事件を担当した刑事であったこともあり、過去の事件の真相に向かいアームチェアディテクティブを始める.

結局このシリーズは、著者の見識の披露に終始してしまうところがねぇ.出てくるのは蘊蓄ばかりでそれがどれだけ事件に関係してくるのかというと・・・!?
確かに読む人が読めば、あの蘊蓄がなければ推理のエビデンスがーという人もいるだろうけれど.俺的には、多少は面白くても、ここまで多いとちょっと食傷気味です.ハイ.