LONG ISLAND ICED TEA 別館

日常の出来事、雑感等々・・・本館の営業が甚だ更新しないので(爆)こちらにup.

本日読了【ロシア紅茶の謎@有栖川有栖】

2005-04-28 00:14:12 | 
初の有栖川有栖であります.表題を含む6編からなる短編集です.
探偵役は臨床犯罪学(有栖川称)であり大学の助教授火村英生.ワトソン役に作者の分身有栖川有栖が登場.

動物園の園内で飼育係が殺された.被害者の手にはダイイングメッセージと思われるメモが握り締められていた.『鰐、牛、鹿、犀、鯖、魚、ワニ・・・』このメモに隠された真犯人とは?
俺的には一番好きなパズル的要素を含んだ「動物園の暗号」

アパートの管理人が殺された.疑わしきはアパートに住む5人.管理人の部屋には犯人を示す日記が発見される.
現場百回.事件解決の基本と言われるこの言葉がしみじみとわかる「屋根裏の散歩者」

大雨が降り、雷が鳴り響く夜、マンションから落下する人間が目撃される.重要参考人にはアリバイがあった.しかし参考人の妻も同じ時刻に事故死していた・・・「赤い稲妻」
アリバイトリックなんだけど・・・う~ん・・・

古代の占いである『ルーン』.別荘で開催されたパーティで殺人事件が発生した.ルーン占いの道具であるエイワスの石が犯人を語る.ルーン占いがよくわからんし、石の意味なんてチンプンカンプンで背景が思い浮かばず・・・

またもやパーティ最中に死者がでた.殺人方法は毒殺、どうやらみんなで飲んだロシア紅茶(紅茶にジャムを落とすやつね)のようだ.容疑者全員でパーティーを再現するが、それぞれに殺害のチャンスはあるのか!?表題作「ロシア紅茶の謎」
なかなか斬新なアイデアですね^^あまり書くとネタバレになるんで(ry

有栖川原作(殺人事件もの)の作品が舞台化される.その練習風景を見学に行った時、目の前で実際の殺人事件が発生する.「八角形の罠」
こうゆう見取り図がついたやつって苦手なのよね.

全体的に作品背景と人物そしてエビデンスのバランスが悪いように思えた.個人的な感想だけど、無理くりオチをつけてる・・・みたいな.一度長編を読んでみないと好き嫌いは判断できませんね.ただ単に短編向きの人じゃないかもしれんし.



本日読了【美濃牛】

2005-04-24 14:43:26 | 
とある山奥に佇む暮枝村.村の名士である羅堂家の人間が連続殺人に巻き込まれる.
村の行方を左右するリゾート開発、医学の常識を超えた神秘の泉、生粋の村民と外部からの新たなる居住者と進入者が織り成す小さな村での人間模様.
様々な思惑が交差する中、犯人は一体誰なのか!?

デビュー作「ハサミ男」が鮮烈だっただけに、期待が大き過ぎたからか、衝撃感は少なめも、内容的にはまさに正統派.
設定を始め、時代背景こそ違うけれども横溝正史を思わせる構成は、新本格派ならぬ本格派のテイスト満載で、読み応えは十分.斬新なトリックや意外性は高くないが、下手に手の込んだトリック作品の数倍は面白いと思います.

読了本【ベイビーメール@山田悠介】

2005-04-20 22:51:58 | 
猟奇的殺人事件が連続して発生した.殺され方は一様に女性が腹部を切り裂かれて殺されていたものであり、不思議な事にみなへその緒まで確認できた.へその緒・・・犯人は胎児を連れ去ったのか?被害者たちの共通点にとあるメールの存在が浮上する.そうベイビーメール.しかしそれは通常では考え難い発想であったが・・・妻が被害にあった刑事と親友の高校教師が奇怪な猟奇事件に挑む.しかし刑事の愛しい妹でもあり、教師の最愛の恋人もベイビーメールを着信する.

「リアル鬼ごっこ」を読んでから短時間の間に購入.簡単にサクサクっと読めるので、長編と長編の中継ぎに大活躍な山田悠介本.
都市型ホラー小説と銘打ってますが、その意味がわかるようなわからんような.
まあ文字も大きいし、一気読みできるんで、それはそれで俺的需要はあるかも.

哭きの竜

2005-04-19 21:26:56 | マンガ
「あんた背中が煤けてるぜ」
「刻はあんただけのものじゃないんだ」

侠(おとこ)たちは皆、竜を求めた.しかし誰も竜を手に入れることは出来なかった.
誰のモノにでもなるわけでなく、ただひたすらに牌に命を刻み続ける男・・・竜.
任侠道の首領を狙う侠(おとこ)たちが追い続けた伝説の雀士・・・竜.
牌が閃光れば閃光る(ひかればひかる)ほど彼は命を削り続けていたのか・・・

まさにバイブル.高校時代「哭きの竜」を読むとみんな鳴き麻雀になったっけなあ.もちろんリンシャンなんてでるわけもなく、ドラがのるわけでもなく、ただただ放銃むだけになるんだけど(w

昨日出張先の古本屋で探しに探していた「竜」をGET!
ネットで買おうかとも思って諦めかけてたんだけど、発見して思わず「よっしゃ」と軽くガッツポーズかましました.本来の目的であった「ゴッドサイダー」探すのも忘れて、すかさず購入.
全9巻、時間無いなかでも一気に読破.やっぱ男のバイブルだよ・・・竜は.

本日のパスタ【菜の花とアサリ】

2005-04-18 22:59:39 | 食べ物
春ですねぇ~てことで、春らしい一品を.

<材料>
パスタ(1.6mm)、アサリ(国内産)、菜の花、ニンニク、オリーブオイル、塩、コショー、白ワイン

<作り方>
ニンニクをオリーブオイルで炒め、香りが出てきたらアサリを入れふたをする.菜の花は茹でておく.但し、適度な歯応えが残るよう茹で過ぎないようにする.塩、コショーしフライパンを揺すりながら口の開き加減を見て、白ワインを入れる.水分が飛んできたら茹で上がった菜の花を混ぜ、再度塩コショーし、パスタを投入.絡み具合をみて、茹で汁を少々足す.

本日読了【蝶たちの迷宮@篠田秀幸】

2005-04-17 17:27:49 | 
密室で起きた殺人事件.部屋からは女性の悲鳴が聞こえたが、部屋を開けると中には男の死体だけが横たわっていた.事件に遭遇した同人誌「停車場」のメンバーたちは、同時に起きた同人誌への投稿者である高校生の自殺と密室殺人事件の真相に迫るため調査に乗り出すが、被害者の意外な過去に突き当たる.

表紙の帯に「人工の狂気をうちたてる殉教的な情熱@竹本健治」となっていたので、なんか嫌な予感がしたんだけど・・・やっぱり_| ̄|○ 苦手なのよこういうの.あまり書くとネタバレになるので.

作者自身も「犯人=探偵=証人=被害者=作者=読者」と言い切っていたので、読む前から何となく結末(結論)は見えていたんだけど、やっぱりね.自信満々に言い切っているけど、読者の大半は(゜д゜)ポカーン でしょう.まあ個人的感想なので.

ガンバ戦

2005-04-11 21:51:43 | サッカー
この試合を観戦して思ったこと、負けなくてよかった。
この一語に尽きる。
前半こそ堀之内のゴールによる1点だけだったが、ガンバのチグハグとした攻撃を見ると得点の匂いは感じられず、浦和のポゼッションも高く決定機も作れていただけにあとは追加点を奪うだけに思えた。
しかし、後半早々にアラウージョの個人技から同点にされると戦況は一転する。
パスミスが目立ち始め、セカンドボールへのアクションに遅れが出始める。
何より致命的だったのは、DFラインの押上げが見られず、FWとDFのラインが間延びし、最後までコンパクトなライン保持が出来なかったことにある。
60分を過ぎた頃からは意図が感じられないフィード一辺倒になり、そのボールもシジクレイの壁にことごとく弾き返され、プレスの利かない中盤は完全にガンバに掌握された。ガンバの宮本がボランチの位置に投入され、遠藤がより高い位置にプレーエリアを移すと、遠藤を基点に効果的なボールがサイドに散らされアレックスと平川はDFに吸収され、サイドアタックは封殺される。
ガンバの決定力不足とバーに助けられ何とかドローに持ち込めた。

浦和の問題点は
①DFが最終ラインをプッシュアップ出来ず、ラインをコンパクトに保てなかった。
②個人技頼み(特にFW)で2人目、3人目の動きが見られず。
 フリーランニング不足。ボールの持ち過ぎ。

①については、ギドの采配に問題があると思う。
先発DFの面子は開幕戦とは総替りしており、ベストのメンバーとは言い難い。
それはやむを得ないとしても、配置する位置に問題は無いのか。アルパイ、トゥーリオ、ネネのセットは敵対能力に優れ、空中戦にも滅法強い。特にラインを統率するトゥーリオはその強気な性格でアグレッシブにラインを押し上げる。
この試合でDFのセンターを務めたのは坪井。坪井の特徴はスピードを活かしたタイトなマーキングであり、ラインをコントロールする能力には秀でていない。トゥーリオがいないDFラインを統率するのは、昨年もセンターを務め積極的なラインコントロールを見せ、実績も残している堀之内の方が適しているのではないか。
もう1つ、ラインを押上げきれない理由に、中盤でのボールキープが絡んでいるのではないだろうか。
今節のガンバ戦から鈴木啓太が先発復帰したことと、山田暢久が離脱したことにより、ボランチに啓太と酒井を並べ、長谷部をトップ下に配置する新システムに移行した。
個人能力は全く見劣りはしないが、各キャラクターを観察すると果たしてベストの配置と言えるのだろうか。
まず一番気になったのは長谷部のパフォーマンスである。本来トップ下がオリジナルポジションだった長谷部ではあるが、昨シーズン本格的にボランチの位置にコンバートされた。啓太と組むボランチは十八番のショートカウンターを繰り出す上でのキーポイントでもあり、躍進浦和の生命線でもあった。深い位置からドリブルでつっかけ相手の陣形を崩す第一手を担い、時にはバイタルエリアまで進出し決定的なパスを供給する場面も度々見られた。個人的には長谷部はボランチの方が活きるのではないかと思う。守備も含めて、深い位置から数多くのボールタッチをこなしながらリズムを作るタイプに思えるし、何より卓越したボールキープは中盤でのタメをもたらす。
つまり長谷部のボールキープ力がDFのアグレッシブなプッシュアップの一翼を担っているのではなかろうか。
啓太はボール奪取の急先鋒であり豊富な運動量をベースにチェイシングを主にこなす。長谷部はターンオーバーから攻撃のタスクを振り、前線に絡んでいく。酒井のキャラクターは啓太に近く、ボール奪取やプレスに適しているが攻撃力も備えている。こういったキャラクターを考えると、酒井のトップ下もアリなんじゃないかと思う。もともと浦和のトップ下像は典型的な10番タイプではないと思うし、前線からの守備の重要性から考えても酒井のトップ下は十分に実用的に思える。何より酒井にはおもいっきりのいいミドルシュートという武器もある。ガンバ戦のように閉塞感が漂う攻撃時にあのミドルは魅力的だ。
次節以降のギドの采配に注目したい.

②に関しては難しい。考え方として、フリーランニングやサポートが無い(又は遅い)からパスを出さない(出せない)。だから
自分ひとりでどうにかしようとするので結果的に持ちすぎになっている。のか、どうせ走ってもパスが出ない(持ち過ぎる)から
走らない。のかの判断がつきにくい。しかし基本はフリーランニングだからまずは走ること、無駄走りの積み重ねが相手にボディブロー
のようなダメージを与えるんじゃないのだろうか。

GK 都築龍太  5.5 失点はノーチャンス。キックに変化が無く一辺倒。再考の余地アリ。
DF 堀之内聖  6.0 自分の仕事を忠実にこなした上で得点も記録。空中戦でも見劣り無 
   坪井慶介  5.0 失点シーンではアラウージョに切り返され、ラインコントロールも消極的。
   内館秀樹  5.5 終始無難なプレーも、つなぎのパスや思い切ったフィードは無し。
MF 平川忠亮  5.5 1対1で優位に立てず、ボールを失う場面も目立った。
  (岡野雅行)  -  スーパーサブも流れを変えるプレーは出せず。
   アレックス 5.5 守備に追われる場面も多く、決定的仕事は出来ず。セットプレーも単調。
   酒井友之  5.5 運動量は豊富でディフェンスに寄与するも、攻撃面での貢献は低。
  (細貝萌)   -  短い時間のデビューで際どいプレーも見せる。緊張のせいかプレーが軽い印象。
   鈴木啓太  6.5 ボールある所に啓太あり。緩くなりがちな中盤を一人で支える。
   長谷部誠  5.0 ポジションが定まらず彷徨う姿が目に付く。後半決定機のシュートミスも痛い。
  (永井雄一郎)5.5 前線でタメを作ることに腐心し得意のドリブル突破は見せられず。
FW 田中達也  6.0 本来のキレが戻り、DFの背後を積極的に狙い、振り切る場面も多 数。
   エメルソン 5.0 ボールの持ち過ぎが目立つ。気負いすぎな面が伺えた。


浅き夢見し

2005-04-11 15:35:13 | サッカー
埼玉スタジアム・バックアッパー最上部付近より市街地方面を望むと、そこにはビル群が目に入る。
遠くから眺めるビル群、それは洋上に浮かぶ蜃気楼か砂上の楼閣、はたまたパラノイヤ・・・
まさに今の浦和を的確に表現するかのようである。
シーズン開幕前、選手、監督・コーチやスタッフ、犬飼社長をはじめとした浦和関係者のみならずメディアも
こぞって浦和の優勝が実現できるシーズンであると騒ぎ立てた。もちろんサポーターは言わずもがなである。
確かに昨年の2ndステージ優勝の実績と、ゲーム内容から考えるとそれは当然ではある。
しかし、あまりにも大きすぎる期待を抱いてはいないだろうか?

目標は優勝.
その為にも、先を考えるだけではなく、目先を考えるだけでもなく、先を見据えた上で、次に何をやらなくてはいけないのかを、もう一度考えなくてはいけない.

まだ始まったばかりである.焦らず今やらなくてはならないことのために、じっくりと準備を整えよう.そうすればきっと目標は成就する.それだけのポテンシャルは持ち合わせているんだから.

鉄子の旅

2005-04-11 14:57:17 | マンガ
本屋でふと見つけた本.何気なくパラパラとしてみたらちと面白そう、で買ってみました.
俺的には旅は大好きだし、電車に乗るのも好きだけど、レンタカー借りて知らない道を走る事も好きなわけで、そこまで鉄の道にどっぷりは漬かれないけど、旅好きにはどこかしら相通じる(すごーく遠回りしてだけど)所も無い事も無い.

鉄道オタク<総称:鉄、鉄ちゃん>の横見浩彦が企てるディープな鉄道の世界を、鉄道には全く興味の無い女性マンガ家が横見と一緒に取材をし、それをマンガに仕立てるというなんともおぞましい・・・いや斬新なマンガです.
グルメ観光スポット満載で、四季折々の姿が的確に描写され、テレビ東京の旅番組にも勝るとも劣らない新機軸なコミック・・・なんてことは全然ないのでご注意を.

ディープ、ひたすらディープ.渋谷哲平よりDEEP(ry