ジーン・ウルフさんの『拷問者の影』
本作は世界幻想文学大賞に輝き、
史上最高のファンタジイと称される作品なのだそうですが、そんなことも知らず
裏表紙のあらすじや、タイトルすらろくに見ずに
小畑健さん(『DEATH NOTE』)の表紙絵だけ見て購入。
さっそく読み始めてみたけど、SFや異世界ファンタジーに馴染んでいないうえに
著者独特の拡散?しつづける文体や、
〈城塞〉〈独裁者〉〈絶対の家〉〈高貴人〉など、20世紀の言語を「代用」して語られる、複雑な世界の全容が見えないため
読み進めても、いまいち何なのかがわからない。
ただ、大まかな話の筋は以下の通り
拷問者組合に属し、客人たちに様々な拷問を施す主人公セヴェリアンは、
反逆者ヴォダルスに荷担した容疑で〈剣舞の塔〉に囚鑑されている、貴婦人セクラに恋をする。
セヴェリアンはセクラに対する拷問を途中でやめ、彼女が苦しまないように彼女に自殺をさせてしまう。
この事件が原因で〈拷問者組合〉を追放されたセヴェリアンは、終わりのない長い旅に出るが、その道中で様々な人々に出会うことになる。
ということだそうです。
「なんだ、そんなこと」と思うかもしれないけど、なら一度ご覧あれ
なんでヴォダルスが反乱を起こしたのかも
なんで高貴人たちが次々と〈剣舞の塔〉に送られるのか
壁の向こうには何があるのか
ホントにわからないことだらけ。
それでも繰り返し読んでしまうのは
断片しか見えなくても、この異世界<ウールス>がとても斬新かつ魅惑的で
旅をしながら、観客が誰も理解できない芝居を演じるタロス博士と
かれに従う大男バルダンダーズ
過去すべての記憶を失った美女ドルカス
心優しき拷問者にして、やがては玉座にもどる、主人公セヴェリアン
など登場人物が酷薄・醜悪さも含めて人間味に溢れているからでしょう。
『新しい太陽の書』シリーズはこれから7月まで毎月発刊。
全巻出てから読む方が良いのかもしれませんが
たまらず毎月買ってしまいそうです
本作は世界幻想文学大賞に輝き、
史上最高のファンタジイと称される作品なのだそうですが、そんなことも知らず
裏表紙のあらすじや、タイトルすらろくに見ずに
小畑健さん(『DEATH NOTE』)の表紙絵だけ見て購入。
さっそく読み始めてみたけど、SFや異世界ファンタジーに馴染んでいないうえに
著者独特の拡散?しつづける文体や、
〈城塞〉〈独裁者〉〈絶対の家〉〈高貴人〉など、20世紀の言語を「代用」して語られる、複雑な世界の全容が見えないため
読み進めても、いまいち何なのかがわからない。
ただ、大まかな話の筋は以下の通り
拷問者組合に属し、客人たちに様々な拷問を施す主人公セヴェリアンは、
反逆者ヴォダルスに荷担した容疑で〈剣舞の塔〉に囚鑑されている、貴婦人セクラに恋をする。
セヴェリアンはセクラに対する拷問を途中でやめ、彼女が苦しまないように彼女に自殺をさせてしまう。
この事件が原因で〈拷問者組合〉を追放されたセヴェリアンは、終わりのない長い旅に出るが、その道中で様々な人々に出会うことになる。
ということだそうです。
「なんだ、そんなこと」と思うかもしれないけど、なら一度ご覧あれ
なんでヴォダルスが反乱を起こしたのかも
なんで高貴人たちが次々と〈剣舞の塔〉に送られるのか
壁の向こうには何があるのか
ホントにわからないことだらけ。
それでも繰り返し読んでしまうのは
断片しか見えなくても、この異世界<ウールス>がとても斬新かつ魅惑的で
旅をしながら、観客が誰も理解できない芝居を演じるタロス博士と
かれに従う大男バルダンダーズ
過去すべての記憶を失った美女ドルカス
心優しき拷問者にして、やがては玉座にもどる、主人公セヴェリアン
など登場人物が酷薄・醜悪さも含めて人間味に溢れているからでしょう。
『新しい太陽の書』シリーズはこれから7月まで毎月発刊。
全巻出てから読む方が良いのかもしれませんが
たまらず毎月買ってしまいそうです