うぇぶにっき-ことだま

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『錦繍』宮本輝

2010-11-10 12:28:38 | 読書感想
偶然、別れた元夫と再会したことによって始まった手紙のやり取り。

離婚したきっかけの出来事の解明から始まって、離婚直後の出来事、近況、未来に繋がる話…と、ほぼ時系列に沿って、全部で14通の手紙のやり取りだけで物語が進んで行くので、感情は少し抑えられ淡々としているけど、当時の怒りや悲しみは凄かったんやろうなという様子は、感じられる。


テレビで有名人の離婚やら結婚やらは、
「あんな根掘り葉掘りほじくり回さんでもえぇのに」
と思うんやけど、小説やったら、男女の仲を掘り下げるのは興味深い。

人によってはハッピーエンドでは無いだろうけど、2人とも希望の兆しが見えるので良い流れだと思った。

結婚経験のある人が読むと面白いと思うよ。