うぇぶにっき-ことだま

日常感じたこととか、本の感想とか、サイト制作に関することを気まぐれに書いています

『ネクロポリス』上・下 恩田陸

2009-02-28 10:11:30 | 読書感想
ネクロポリス…「死者の都」という何となく暗い感じのタイトル。
内容は、まさしく「死者の都」と呼べる街での物語でした。
その舞台は、アナザー・ヒルと呼ばれる世界で唯一、死者と生者が交わることのできる場所です。
今、暮らしている世界に、ぽっかりとアナザー・ヒルがあるV.ファーという島が追加された世界観である。だから、多くの人は、死者と会うことができるのは御伽噺のように感じている。
V.ファーに暮らす人々でさえ、厳しい規制があってアナザー・ヒルに入るのは難しい。ましてや、日本やアメリカなど外に暮らす人々には、V.ファーの血筋でなければなかなか入ることが出来ないようだ。

V.ファーは、イギリスと日本が混じったような文化を持っている。
庭園を愛し、紅茶を好む風土に、日本の文化がブレンドされている。
話のメインとなる死者に会うためにアナザー・ヒルに滞在するイベントのことをヒガンと呼んでいる。そのヒガンに参加するために、主人公ジュンはアナザー・ヒルに訪れた。
ジュンは、日本で生まれ育っているので、V.ファーの文化には馴染んでいない。でも、ジュンの中に流れるV.ファーの血のせいか、それともビギナーズラックなのか、「お客さん」と呼ばれる死者との遭遇率がとても高い。何度ヒガンに参加しても、一人も「お客さん」に会えない人も居るらしい。

ファンタジーの主人公としては、読者と一緒に異文化に馴染んで行けるので、こういうタイプの主人公は多いと思う。
ファンタジーを読みなれていない読者は、日常から離れた出来事を受け入れるのに時間がかかるので、より読者に近い感覚の人物を主人公にすると、読みやすいわけだ。
ネクロポリスは、ファンタジー、ホラー、ミステリーの要素が詰まっているので、読者を早くヒガン(ファンタジー)に馴染ますのに程よい主人公だと思った。

無形文化財にも指定されているヒガンという文化だが、ジュンが訪れたその年のヒガンは、異例のこと続きだった。
その年は、V.ファーを騒がす連続殺人事件があった。
ヒガンに被害者達が現れれば、犯人が分かる確率は高いので、V.ファーで殺人事件はそんなに起こらない。
アナザー・ヒルの中でも連続殺人者が現れた。犯人は一体誰なのか?
メインとなる謎だけではなく、たくさんの謎が散りばめられていて、最後まで読むのが面白かったです。

殺人鬼や死者を題材にしているのにも関わらず、決して暗い話ではなく、それはやはり、ヒガンを通して死者を身近に感じてきたV.ファーの住人の考え方が、とても明るく好奇心旺盛だからでしょう。

なんか、凄く映像で見たくなるお話でした。

携帯カメラがおかしい

2009-02-18 10:05:06 | ひとりごと
なんか緑がかっているんだけど。
ワンコの後ろの壁、白なんやけどこんな色に写った。

寒くないように毛布を掛けたのに、人恋しくて屋根(毛布)をめくって顔を出すチワワです。

携帯カメラ、この機種に代えてから1ヶ月くらいでおかしくなって、修理に行ったら同機種の別の端末に交換したのに、ドコモショップ行ったら、また別の端末に代えられるのかなぁ。
1ヶ月くらいならそれでも良かったけど、さすがに1年以上経つとデータフォルダの保存物が消えるのが悲しい。
microCDも持っていないし、データ移行のためだけに買うのは、釈然としない。

P903iXのカメラは全部不良品か?!

『架カル空ノ音』 吟鳥子

2009-02-14 14:06:19 | 読書感想
全4巻の漫画です。

「鳥人族」という、一見人間のように見えるけど、鳥の特徴である冠羽や翼を持つ絶滅寸前の一族。
「鳥人族」は人間から隠れて生活をしているのやけど、主人公である脱走兵(軍医)のジャックが鳥人族の少年に出会うことから物語は始まる。
ジャックとの出会いがなくても起こったであろう出来事やろうけど、人間の手によりどんどん住みかを追われていく有様はとても切ない。

出てくる登場人物はみんな魅力的でした。
みんな行動原理がよくわかるよ。でも、それぞれの主張で相容れないのもまた事実。
「鳥人族」の根底にあるシャーマニズムと人間の軍事行動が本当に対照的で、ひしひしと感じる絶滅への憤慨や諦観、そして希望が描かれていた。

外伝、ぜひぜひ描いて欲しいです。

2月といえば

2009-02-03 12:50:08 | ひとりごと
鬼は外っ~!福は内っ~!!

ってことで、今日は節分やね。
お義母さんと一緒に、太巻を作るねん。
実家では、いつも出来合いを買っていたので上手くできるか不安や…。

節分といえば、大豆を炒ったやつを歳の数だけ食べたりするけど、私は子供の頃この炒った大豆があまり好きではなかった。
なんかパサパサしてあんまり美味しく思わへんねん。
ところが、旦那のご一家は、豆大好きで節分でなくてもよう食べはる。
つられてちょっと食べてみたら、結構美味しかった。
フライビーンズや塩えんどう豆もイケる!←これも苦手やった
歳をとると味覚って変わるもんやね。
ただアーモンドチョコはやっぱあんまり好きやなかったり…。
チョコはチョコ、アーモンドはアーモンドで食べたい。
北新地 呼吸チョコというのがあるんやけど、高いけど気になるんで買ってみたら、やっぱりアーモンドが気にくわん。

チョコといえば、節分が終わったらすぐにバレンタインやから、スーパーでも目立つ場所にチョコレートがいっぱいおいてある。
メタボな旦那には、チョコレート以外のものを考える事にして…でも、チョコレート好きやからついつい見てしまうんやけど…某製菓メーカーの製品を見かけるたびに当時の思い出がよぎる。

常駐で短期間行っただけやけど、あそこの職場はのんびりしてて良かったなぁ。
でも、今は未曾有の不景気やから、のんびりはしてへんのかなぁ。

なんて考えながら、お菓子コーナーを歩き回っていたりする。