MRIを撮ってから1週間も経たない11月5日ミラクルムーンの夜、ジェッシーは突然の死を迎えました。
奇跡の満月は厚い雲に隠れたまま姿を現わすことなく、21時半頃、月の大きな引力に導かれるように...。
2005年7月13日生 享年9歳と4カ月。我家の家族となってちょうど5年を迎えたばかり。
ジェッシーは滋賀県のみさき牧場というところで生まれ、その後、ペットショップで売れ残りとして少し大きくなっていたところを元親さんに引き取られ、4歳のときに我家の家族となった。
しかしその生涯の半分は外耳炎が原発の病との闘いでした。
ジェッシーが亡くなった日の朝は、このところの普段と変わりなく、家の外周の散歩が出来たほど。
家の中では、洗濯や片づけもので移動する後を付いて回り、仕事に出ると悟ると、テラスに面したリビングで、いつものように自分のベッドに移動していった。
亡くなった日の朝
だから、15時半過ぎに仕事から帰宅して、目は見開いたまま瞬きもせずに横になったままのジェッシーを目の当たりにしても、その状況が信じられず。
身体は冷たく、大量の嘔吐と排便。もう死んでしまっていると思ったほどであったが、かすかに聞こえてきた心臓の鼓動。急きょ獣医へ連絡、すぐに病院へ運び込んだ。
自分のベッドの上で寝ているかのように横たわっていたため、ジェッシーはおそらく、寝ている最中に脳炎による痙攣発作が起きたのではないかと思う。
嘔吐物は水分と泡状のものだけであったことや排便も固形物が主であったため、正午前後に痙攣発作が起きたのではと推測する。
過去にも3度ほど痙攣発作を起こしている。
が、次に発作が起きたら覚悟しなくてはならないかもしれないと、以前お世話になっていた北川犬猫病院長が話していたことを思い出す。
獣医では緊急で処置をして頂き、血液検査。体温3度、血糖値20。身体を温める必要もあり、すぐに酸素室に。
もしもう助からないのなら家に連れて帰り、家族と一緒に過ごさせたいと伝えたが、この状況で連れ帰るのは無理だとのこと。助かるかどうかはわからず、しかしかなり悪い状況だと話されていた。
一縷の望みをかけ、獣医に託して一旦帰宅。途中で一度電話を入れた。
少しだけ状態が良くなりつつある傾向を示したとのことであったが、ボブ達や家族の世話がひと段落したころに獣医から連絡が入った。
「かなり危ない状態です。心臓が止まりそうになったら心臓マッサージを施します。」
もしかしてジェッシーは持ち直すという期待は消え去り、すぐに支度をして動物病院へ。
病院へ入ると、心拍数などを計るらしい装置から「ツー------」という、反応無し音が聞こえた。間に合わなかったことを悟り、命の灯が消え去るときについていてあげられなかった自分への悔しさと、ジェッシーがこの世からいなくなってしまった無念さに心が張り裂けそうになった。
心臓マッサージを施していた様子の先生は、間もなく汗をかきながら処置室から出てきて、私にジェッシーの死を告げた。ジェッシーが寝ていた酸素室と、処置室のベッドの上には口とお尻からだと思われる位置に大量の鮮血。
長期に渡り投薬していた場合、最期は胃腸が弱っているため出血するのだそう。
獣医は一通りの状況とお悔やみを私に伝え、その後、汚れたジェッシーを丁寧に清拭して下さった。
実はジェッシーが亡くなる3日前に、ここで診察頂いている。
そのときは、このところのいつものジェッシーであった。抗生剤を変更することになり、異なる種類の、しかし今までと同じく脳神経にまで効くという薬を処方頂いた。
亡くなる3日前のジェッシー
動物病院待合室にて
動物目線でスキンシップを計る獣医さん
診察中
帰りには動物病院近くの公園にも立ち寄った。
腕立て伏せ中の見知らぬおじいさんをペロッと舐めようと近づいていくジェッシー
まさかその三日後に亡くなるとは誰しもが思わず、全く突然の悲しみのオーラに我家は包まれた。
綺麗に清拭してもらったジェッシーを腕の中に受け取り、お世話になったことへの挨拶を済ませ、ジェッシーを抱きながら車を運転、自宅へ戻った。
ジェッシーをリビングの一人掛けの椅子に寝かせたところ、ボブがすぐに反応。
尾を左右に降りながらジェッシーに近づき、何度も何度も匂いを嗅いでは私の顔を見上げた。そして最初は緊張したような表情で遠巻きにジェッシーを見ていたヴァレンシアが、突然にジェッシーを寝かせているソファーに飛び乗り、ジェッシーに向かって吠えたてた。
それはまるで「起きて!起きて!!」と叫んでいるかのように。
今まで聞いたことのない感情的な鳴き声であったが、ジェッシーが反応しないと悟ると、自分の鼻や前足でジェッシーの身体を動かし、起こそうと躍起になった。
その様子を見て、犬達もジェッシーの死を悟り、どうにもならず悲しいのだと判った。
思えば、ジェッシーは以前にも生命の危機が訪れたことがある。
それから一年、いつかは一時的に劇的な回復ぶりさえ見せてくれた。お別れする時間を十分に私たちへ与えてくれたのだと思うことで、ジェッシーへの供養になるのだと自分に言い聞かせている。
その間には、最後の一年を懸命に診て下さったうわまち動物病院の加藤先生、ジェッシーがホスピスという状況になってからもしばしば案じては連絡下さった北川犬猫病院の三枝早苗先生、最初に三枝先生の紹介で、後に加藤先生の恩師ということが判り連携での紹介を頂き、ジェッシーの現状を診て下さった日本獣医生命科学大学の軟部外科安田先生と、診断下さった放射線科長谷川先生、それぞれのスタッフと関係者の皆さまには大変お世話になり、ここに心より感謝申し上げます。
間もなく、ジェッシーが亡くなってから一カ月になろうとしている。
奇跡の満月は厚い雲に隠れたまま姿を現わすことなく、21時半頃、月の大きな引力に導かれるように...。
2005年7月13日生 享年9歳と4カ月。我家の家族となってちょうど5年を迎えたばかり。
ジェッシーは滋賀県のみさき牧場というところで生まれ、その後、ペットショップで売れ残りとして少し大きくなっていたところを元親さんに引き取られ、4歳のときに我家の家族となった。
しかしその生涯の半分は外耳炎が原発の病との闘いでした。
ジェッシーが亡くなった日の朝は、このところの普段と変わりなく、家の外周の散歩が出来たほど。
家の中では、洗濯や片づけもので移動する後を付いて回り、仕事に出ると悟ると、テラスに面したリビングで、いつものように自分のベッドに移動していった。
亡くなった日の朝
だから、15時半過ぎに仕事から帰宅して、目は見開いたまま瞬きもせずに横になったままのジェッシーを目の当たりにしても、その状況が信じられず。
身体は冷たく、大量の嘔吐と排便。もう死んでしまっていると思ったほどであったが、かすかに聞こえてきた心臓の鼓動。急きょ獣医へ連絡、すぐに病院へ運び込んだ。
自分のベッドの上で寝ているかのように横たわっていたため、ジェッシーはおそらく、寝ている最中に脳炎による痙攣発作が起きたのではないかと思う。
嘔吐物は水分と泡状のものだけであったことや排便も固形物が主であったため、正午前後に痙攣発作が起きたのではと推測する。
過去にも3度ほど痙攣発作を起こしている。
が、次に発作が起きたら覚悟しなくてはならないかもしれないと、以前お世話になっていた北川犬猫病院長が話していたことを思い出す。
獣医では緊急で処置をして頂き、血液検査。体温3度、血糖値20。身体を温める必要もあり、すぐに酸素室に。
もしもう助からないのなら家に連れて帰り、家族と一緒に過ごさせたいと伝えたが、この状況で連れ帰るのは無理だとのこと。助かるかどうかはわからず、しかしかなり悪い状況だと話されていた。
一縷の望みをかけ、獣医に託して一旦帰宅。途中で一度電話を入れた。
少しだけ状態が良くなりつつある傾向を示したとのことであったが、ボブ達や家族の世話がひと段落したころに獣医から連絡が入った。
「かなり危ない状態です。心臓が止まりそうになったら心臓マッサージを施します。」
もしかしてジェッシーは持ち直すという期待は消え去り、すぐに支度をして動物病院へ。
病院へ入ると、心拍数などを計るらしい装置から「ツー------」という、反応無し音が聞こえた。間に合わなかったことを悟り、命の灯が消え去るときについていてあげられなかった自分への悔しさと、ジェッシーがこの世からいなくなってしまった無念さに心が張り裂けそうになった。
心臓マッサージを施していた様子の先生は、間もなく汗をかきながら処置室から出てきて、私にジェッシーの死を告げた。ジェッシーが寝ていた酸素室と、処置室のベッドの上には口とお尻からだと思われる位置に大量の鮮血。
長期に渡り投薬していた場合、最期は胃腸が弱っているため出血するのだそう。
獣医は一通りの状況とお悔やみを私に伝え、その後、汚れたジェッシーを丁寧に清拭して下さった。
実はジェッシーが亡くなる3日前に、ここで診察頂いている。
そのときは、このところのいつものジェッシーであった。抗生剤を変更することになり、異なる種類の、しかし今までと同じく脳神経にまで効くという薬を処方頂いた。
亡くなる3日前のジェッシー
動物病院待合室にて
動物目線でスキンシップを計る獣医さん
診察中
帰りには動物病院近くの公園にも立ち寄った。
腕立て伏せ中の見知らぬおじいさんをペロッと舐めようと近づいていくジェッシー
まさかその三日後に亡くなるとは誰しもが思わず、全く突然の悲しみのオーラに我家は包まれた。
綺麗に清拭してもらったジェッシーを腕の中に受け取り、お世話になったことへの挨拶を済ませ、ジェッシーを抱きながら車を運転、自宅へ戻った。
ジェッシーをリビングの一人掛けの椅子に寝かせたところ、ボブがすぐに反応。
尾を左右に降りながらジェッシーに近づき、何度も何度も匂いを嗅いでは私の顔を見上げた。そして最初は緊張したような表情で遠巻きにジェッシーを見ていたヴァレンシアが、突然にジェッシーを寝かせているソファーに飛び乗り、ジェッシーに向かって吠えたてた。
それはまるで「起きて!起きて!!」と叫んでいるかのように。
今まで聞いたことのない感情的な鳴き声であったが、ジェッシーが反応しないと悟ると、自分の鼻や前足でジェッシーの身体を動かし、起こそうと躍起になった。
その様子を見て、犬達もジェッシーの死を悟り、どうにもならず悲しいのだと判った。
思えば、ジェッシーは以前にも生命の危機が訪れたことがある。
それから一年、いつかは一時的に劇的な回復ぶりさえ見せてくれた。お別れする時間を十分に私たちへ与えてくれたのだと思うことで、ジェッシーへの供養になるのだと自分に言い聞かせている。
その間には、最後の一年を懸命に診て下さったうわまち動物病院の加藤先生、ジェッシーがホスピスという状況になってからもしばしば案じては連絡下さった北川犬猫病院の三枝早苗先生、最初に三枝先生の紹介で、後に加藤先生の恩師ということが判り連携での紹介を頂き、ジェッシーの現状を診て下さった日本獣医生命科学大学の軟部外科安田先生と、診断下さった放射線科長谷川先生、それぞれのスタッフと関係者の皆さまには大変お世話になり、ここに心より感謝申し上げます。
間もなく、ジェッシーが亡くなってから一カ月になろうとしている。
取り急ぎ、MRI等の診断結果を記載しておきます。
この日は軟部外科の安田先生と、MRI等診断は放射線科の長谷川先生が診て下さいました。
向かって左が一年前の画像、右は本日撮影した画像
そしてこちらは、
向かって左が横から見た脳の状態
残念ながら、一年前にMRIを撮ったときよりもかなり進行しており、長谷川先生が腫瘍が出来ているのではと思われるほど脳内に炎症が波及、このような重度な症例は初めてだそうです。
脳脊髄膜炎を起こしている可能性が指摘され、しかし脳脊髄液採取の検査ができないほど小脳の一部に腫脹が認められるそうです。生きているのが不思議と形容されるほど症状は重く、今回予定された手術をしても改善にならないため、手術は見送りとなりました。
獣医師達の話を一つ一つこぼさぬよう聞き、疑問に思うことを尋ね、私もジェッシーに置かれた現状を理解しました。
麻酔から覚めたジェッシー
駐車場に戻ってから、車の中でジェッシーを抱きしめ、しばし涙が止まらず....
19時ちょうどに大学病院を出て横須賀に向かった。21時少し回った頃に帰宅。
結果を既に家族に伝えてあったため、なぜか皆が優しい。
驚くことに、旦那サマがボブ達2頭を引き連れての散歩を済ませていたし、小学生ドモも宿題を済ませ、わがまま言わず、手を煩わさず、歯もちゃんと磨いて寝ていた。
季節外れの嵐がくるやもしれない...。
今回この話を運んで下さった早苗先生を始め、友人たちからも励ましのメールやメッセージを頂いた。
ジェッシーの置かれた状況を改めて確認できたことをまずは感謝。そして、FBやLine等メッセージにも十分に応えきれていないけれど、アクセス下さる皆さんの温かな気持ちにも深く感謝いたします。
昨日までと何も変わらない、これからも残されたジェッシーとの時間を同じように大切にしていくだけです。
詳細はこの記事に改めて、少しずつ追記していきますね。
この日は軟部外科の安田先生と、MRI等診断は放射線科の長谷川先生が診て下さいました。
向かって左が一年前の画像、右は本日撮影した画像
そしてこちらは、
向かって左が横から見た脳の状態
残念ながら、一年前にMRIを撮ったときよりもかなり進行しており、長谷川先生が腫瘍が出来ているのではと思われるほど脳内に炎症が波及、このような重度な症例は初めてだそうです。
脳脊髄膜炎を起こしている可能性が指摘され、しかし脳脊髄液採取の検査ができないほど小脳の一部に腫脹が認められるそうです。生きているのが不思議と形容されるほど症状は重く、今回予定された手術をしても改善にならないため、手術は見送りとなりました。
獣医師達の話を一つ一つこぼさぬよう聞き、疑問に思うことを尋ね、私もジェッシーに置かれた現状を理解しました。
麻酔から覚めたジェッシー
駐車場に戻ってから、車の中でジェッシーを抱きしめ、しばし涙が止まらず....
19時ちょうどに大学病院を出て横須賀に向かった。21時少し回った頃に帰宅。
結果を既に家族に伝えてあったため、なぜか皆が優しい。
驚くことに、旦那サマがボブ達2頭を引き連れての散歩を済ませていたし、小学生ドモも宿題を済ませ、わがまま言わず、手を煩わさず、歯もちゃんと磨いて寝ていた。
季節外れの嵐がくるやもしれない...。
今回この話を運んで下さった早苗先生を始め、友人たちからも励ましのメールやメッセージを頂いた。
ジェッシーの置かれた状況を改めて確認できたことをまずは感謝。そして、FBやLine等メッセージにも十分に応えきれていないけれど、アクセス下さる皆さんの温かな気持ちにも深く感謝いたします。
昨日までと何も変わらない、これからも残されたジェッシーとの時間を同じように大切にしていくだけです。
詳細はこの記事に改めて、少しずつ追記していきますね。
日本獣医生命科学大学付属動物病院を目指し、自宅を朝7時に出発。
意外にも道路が空いていたため、2時間かからずに到着した。
朝から何も食べていないジェッシー、顔が訴えています。(笑)
「ゴハン...」
動物病院のロビーは広く、既にたくさんの犬猫達が診察待ち。駐車場は他県ナンバーの車も目立ち、高度医療が必要な愛猫・愛犬のために遠くから足を運んでいる人たちに比べれば、横須賀からなら遠いうちに入らないのだと思う。
受付を済ませ、順番待ち。
初めて使う2Wayキャリーに戸惑うジェッシー
早く到着したため、可能であればと予約時間の前倒しを依頼すると、快く応じて下さった。
診察室では最初に、若い女医さんが現在までの簡単な病歴や経緯等を問診。数人の看護師さん達が同行している。
この病院で診察を受けるための一連の検査を行なう説明があり同意、血液検査と腹部超音波検査を行なって頂く。
診察は北川犬猫病院長から紹介頂いた安田先生という女医さんが担当下さった。過去のデータや経緯、昨年撮ったMRI画像を参照しながら、ジェッシーに起きている状況を改めて説明下さる。
右耳は、脳内の縁辺りにまで炎症が波及、内耳辺りに増殖している部分と、一部骨が融解している部分があるが、全耳道切除と鼓室胞の丁寧な洗浄によって充満している膿を排出することが必要であること、左耳も脳内にまで達していないまでも、ほぼ同じような状況であるそうだ。
右脳にダメージがあると、身体の左側に影響がでることや、顔面神経麻痺の長い経過で、左顔にひきつりが見られることも伺った。
そういえば、左側の口元がだらーんと下がっていたのに、このところは左右同じ位置になっている。にも関わらずフードを上手に拾えないのはどうしてだろうと思っていた。
安田先生の説明はとても判り易く、的確。知らないはずのジェッシーの状況を画像やデータだけで、ほぼ正確に把握されている。麻酔のリスクについては、覚醒が遅れることはあるだろうと話されていた。手術を行なうなら、片耳ずつ日にちを置いて二回に分け、開口障害が起きている可能性もあり、その際は喉に穴を開けて気道確保も必要になるとのこと。
まずはMRIを撮り、最新の状態を確認する必要がある。
安田先生の話を聞いているうちに、ジェッシーは必ず救えるという気持ちに切り替わった。
そこでまずはMRIを依頼、予約。その結果で今後の展開も変わってくる。
私が最初に全耳道切除をせずに解決する方法を希望したため、ジェッシーをこんなに長く苦しめてしまったと思う。
このひとすじの希望の途が生命の危機に脅かされることなく、愛しきわが子に幸をもたらしますよう。
ジェッシーに愛情を持って、一連の急性期に治療や手術を行なってくださった北川犬猫病院の三枝先生が、今でも変わらず案じて下さり今回の話は進んでいる。
ジェッシーを救うための配慮と、ご多忙な中での時間を割いて下さっていることに感謝。
そして現在通っている地元の獣医さんは、日獣医の安田先生の元教え子。安田先生によると非常に優秀な学生であったとのこと。ジェッシーを救うためのリレーが、このような縁で結ばれていることが心強い。
さて、案じていたこの日の道路状況は...
横々道路を抜け、保土ヶ谷バイパスが殆ど動かず大渋滞しているのを尻目に、横浜新道から第三京浜へ。終点の玉川インターまでは信じられぬほどスムーズに流れた。
7時37分玉川インター通過
どのような検査になっても良いように、朝食を抜いていたため、車中ではご覧のような不満顔で私を見つめ続けていたジェッシー。
食に貪欲なジェッシーには辛い時間
環状八号線は断続的に渋滞が見られたものの、かなりスムーズに通過できたと思われる。
交通情報でおなじみ、渋滞ポイントの一つである瀬田の交差点
帰路はなんと1時間半もかからずに横須賀市内へ。買物等をしても16時過ぎには帰宅することが出来た。
次回の予約は来週29日(水)。MRI撮影もあるため、時間のかかる内容となる。
意外にも道路が空いていたため、2時間かからずに到着した。
朝から何も食べていないジェッシー、顔が訴えています。(笑)
「ゴハン...」
動物病院のロビーは広く、既にたくさんの犬猫達が診察待ち。駐車場は他県ナンバーの車も目立ち、高度医療が必要な愛猫・愛犬のために遠くから足を運んでいる人たちに比べれば、横須賀からなら遠いうちに入らないのだと思う。
受付を済ませ、順番待ち。
初めて使う2Wayキャリーに戸惑うジェッシー
早く到着したため、可能であればと予約時間の前倒しを依頼すると、快く応じて下さった。
診察室では最初に、若い女医さんが現在までの簡単な病歴や経緯等を問診。数人の看護師さん達が同行している。
この病院で診察を受けるための一連の検査を行なう説明があり同意、血液検査と腹部超音波検査を行なって頂く。
診察は北川犬猫病院長から紹介頂いた安田先生という女医さんが担当下さった。過去のデータや経緯、昨年撮ったMRI画像を参照しながら、ジェッシーに起きている状況を改めて説明下さる。
右耳は、脳内の縁辺りにまで炎症が波及、内耳辺りに増殖している部分と、一部骨が融解している部分があるが、全耳道切除と鼓室胞の丁寧な洗浄によって充満している膿を排出することが必要であること、左耳も脳内にまで達していないまでも、ほぼ同じような状況であるそうだ。
右脳にダメージがあると、身体の左側に影響がでることや、顔面神経麻痺の長い経過で、左顔にひきつりが見られることも伺った。
そういえば、左側の口元がだらーんと下がっていたのに、このところは左右同じ位置になっている。にも関わらずフードを上手に拾えないのはどうしてだろうと思っていた。
安田先生の説明はとても判り易く、的確。知らないはずのジェッシーの状況を画像やデータだけで、ほぼ正確に把握されている。麻酔のリスクについては、覚醒が遅れることはあるだろうと話されていた。手術を行なうなら、片耳ずつ日にちを置いて二回に分け、開口障害が起きている可能性もあり、その際は喉に穴を開けて気道確保も必要になるとのこと。
まずはMRIを撮り、最新の状態を確認する必要がある。
安田先生の話を聞いているうちに、ジェッシーは必ず救えるという気持ちに切り替わった。
そこでまずはMRIを依頼、予約。その結果で今後の展開も変わってくる。
私が最初に全耳道切除をせずに解決する方法を希望したため、ジェッシーをこんなに長く苦しめてしまったと思う。
このひとすじの希望の途が生命の危機に脅かされることなく、愛しきわが子に幸をもたらしますよう。
ジェッシーに愛情を持って、一連の急性期に治療や手術を行なってくださった北川犬猫病院の三枝先生が、今でも変わらず案じて下さり今回の話は進んでいる。
ジェッシーを救うための配慮と、ご多忙な中での時間を割いて下さっていることに感謝。
そして現在通っている地元の獣医さんは、日獣医の安田先生の元教え子。安田先生によると非常に優秀な学生であったとのこと。ジェッシーを救うためのリレーが、このような縁で結ばれていることが心強い。
さて、案じていたこの日の道路状況は...
横々道路を抜け、保土ヶ谷バイパスが殆ど動かず大渋滞しているのを尻目に、横浜新道から第三京浜へ。終点の玉川インターまでは信じられぬほどスムーズに流れた。
7時37分玉川インター通過
どのような検査になっても良いように、朝食を抜いていたため、車中ではご覧のような不満顔で私を見つめ続けていたジェッシー。
食に貪欲なジェッシーには辛い時間
環状八号線は断続的に渋滞が見られたものの、かなりスムーズに通過できたと思われる。
交通情報でおなじみ、渋滞ポイントの一つである瀬田の交差点
帰路はなんと1時間半もかからずに横須賀市内へ。買物等をしても16時過ぎには帰宅することが出来た。
次回の予約は来週29日(水)。MRI撮影もあるため、時間のかかる内容となる。
少し前、ジェッシーが大変お世話になった北川犬猫病院の三枝病院長から入った一通のメール。
「機会あって見学した大学病院でジェッシーと似たケースの手術を執刀された先生なら、ジェッシーの手術が可能かもしれない。」
現状では、抗生剤と消炎鎮痛剤を休薬すればすぐに体調が悪化、それを恐れて継続して投与してもらっているため、このままでは副作用で他の臓器に悪影響が出てくるのは時間の問題となっている。
しかしMRIなどを撮るにも麻酔が必要であるが、脳炎を起こしているため、麻酔を使う際のリスクが大きい。
生死にかかわるため、ポジティブに捉えることはできないが、ネガティブになっているよりは前進したい気持ちから、まずは診察を受けてみることになった。
そこで三枝先生に連絡を入れ、現在お世話になっている獣医さんにも相談。奇遇にもその獣医さんがよくご存じの大学病院の先生であったため、獣医さんからもこの一年の経過等を記載した紹介状を作成頂く。
そして10月23日(木)、中央高速調布インター近くにある日本獣医生命科学大学付属動物医療センターに予約を入れることが出来た。
そこまでの道程は、我家からだと第三京浜-環八-R20と、平日朝の大渋滞路を利用するようになる。電車利用なら駅から3分ほどの距離であるようだが、所要時間的には変わらず、混雑の時間帯に電車内に犬を連れていくのも気が重い。
やはり自家用車で他人に気兼ねすることなく連れていこうと思っている。
ところでジェッシーは寝ている時間が多いものの、この数日は体調が良さそうに見える。
戸外に出すと、よろめきながらもスタスタと歩いたり、私の膝に両前足をかけたりすることが出来るようになっている。
膝に両前足をかける動作
調子良い日の歩き方
現在の主な状況は、過剰な睡眠、顔面神経麻痺、耳の汚れ。ときどき前庭障害を起こす。後ろ足が不自然で腰を落としたような歩き方をするが、歩く時のコキコキ音は無くなっている。暗いところは殆ど見えず、物にぶつかる。耳は聞こえていない様子。
処方されているのは抗生剤と消炎鎮痛剤、眼軟膏、チラージン、耳や皮膚の清拭に100倍希釈のマスキン液を使用。マスキン液は膿皮症時の薬浴としても効果があった。
そして何より、顔面神経麻痺で上手にフードを食べることができないが、時間をかけてでもガツガツと頼もしく完食してくれることが不安な中での安心材料となっている。
「機会あって見学した大学病院でジェッシーと似たケースの手術を執刀された先生なら、ジェッシーの手術が可能かもしれない。」
現状では、抗生剤と消炎鎮痛剤を休薬すればすぐに体調が悪化、それを恐れて継続して投与してもらっているため、このままでは副作用で他の臓器に悪影響が出てくるのは時間の問題となっている。
しかしMRIなどを撮るにも麻酔が必要であるが、脳炎を起こしているため、麻酔を使う際のリスクが大きい。
生死にかかわるため、ポジティブに捉えることはできないが、ネガティブになっているよりは前進したい気持ちから、まずは診察を受けてみることになった。
そこで三枝先生に連絡を入れ、現在お世話になっている獣医さんにも相談。奇遇にもその獣医さんがよくご存じの大学病院の先生であったため、獣医さんからもこの一年の経過等を記載した紹介状を作成頂く。
そして10月23日(木)、中央高速調布インター近くにある日本獣医生命科学大学付属動物医療センターに予約を入れることが出来た。
そこまでの道程は、我家からだと第三京浜-環八-R20と、平日朝の大渋滞路を利用するようになる。電車利用なら駅から3分ほどの距離であるようだが、所要時間的には変わらず、混雑の時間帯に電車内に犬を連れていくのも気が重い。
やはり自家用車で他人に気兼ねすることなく連れていこうと思っている。
ところでジェッシーは寝ている時間が多いものの、この数日は体調が良さそうに見える。
戸外に出すと、よろめきながらもスタスタと歩いたり、私の膝に両前足をかけたりすることが出来るようになっている。
膝に両前足をかける動作
調子良い日の歩き方
現在の主な状況は、過剰な睡眠、顔面神経麻痺、耳の汚れ。ときどき前庭障害を起こす。後ろ足が不自然で腰を落としたような歩き方をするが、歩く時のコキコキ音は無くなっている。暗いところは殆ど見えず、物にぶつかる。耳は聞こえていない様子。
処方されているのは抗生剤と消炎鎮痛剤、眼軟膏、チラージン、耳や皮膚の清拭に100倍希釈のマスキン液を使用。マスキン液は膿皮症時の薬浴としても効果があった。
そして何より、顔面神経麻痺で上手にフードを食べることができないが、時間をかけてでもガツガツと頼もしく完食してくれることが不安な中での安心材料となっている。