ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク(Denmark 🇩🇰): Denmark pulling troops out

2020-01-10 15:30:31 | 日記
2020年1月10日(Fri.) 中東での究極の緊張は、僅かに緩んだかのように見えていますが、テヘラン近郊で墜落した旅客機の墜落原因が、新たな論争(紛争)の火種になりそうな様相を見せています。亡くなった176人中、2番目に多かった乗客がカナダ人であったことも影響していることは明らかですが、カナダのPM等は、墜落原因はイランによるミサイル攻撃だったと公言しており、その動かぬ証拠もあると、各国のメディアが報じています(イランは否定しています、これまでのところは)。

ミサイルはロシア製だとする不確かな情報もありますが、思えば、6年ほど前の、ウクライナ上空で起きたマレーシア機の撃墜事件、これもロシア製のミサイル(?)が使われたことが思い起こされました。この時の乗客の多くはオランダの人々でした。

突然、命を・人生を奪われた人々の無念さは想像さえ出来ないほどのことです。これらは、武力による争いが招く最大の不幸の一つで、その責任は、時の指導者層にあることは間違いありません。そして、その人物を選んでしまった人民にも責任の一端があることも事実でしょう。

日本を始め、議会制民主主義や議員選出に関する選挙制度そのものを根本から見直すことも必定です、独裁・暴走を許さない為に。



さて、デンマークは緊張の高まっているイラクから、一時的に兵員を遠ざけると報じられています。(ニュースソース: CPH POST ONLINE 1月9日発 )

<原文の一部>
Denmark pulling troops out of Iraq
Danish soldiers temporarily move to Kuwait following Iranian missile strikes
(抜粋)デンマークは、イランからミサイル攻撃を受けたことを受けて、一時的に兵員をイラクからクウェートに移します。


Kuwait is thataway (photo: Forsvaret)

January 9th, 2020 9:43 am| by Christian W
At a press conference yesterday afternoon, PM Mette Frederiksen stated that a majority of the Danish troops currently stationed in Iraq will temporarily be moved to Kuwait.

Following the missile strikes on the Ain Al-Asad Base, around of 100 of the 133 Danish troops stationed there will be moved to Kuwait until the current situation between Iran and the US becomes more stable. Around 30 to 40 Danish soldiers will remain in Iraq, however.

“It’s our clear belief that the coalition’s effort against Islamic State (IS) is critical to improving security in regards to terror,” said Frederiksen.

“The safety of our soldiers has our highest priority. We have decided to move a group of soldiers to Kuwait, and it is important to underline that this is a temporary measure.”

(抜粋)PM(首相)は、デンマーク兵士の大半を一時的にイラクからクウェートに移すと発表しました。これは、イランからのミサイル攻撃を受けたことによるもので、133人中の約100人を移動するものです、同地域が安定するまで。しかし、30〜40人程はイラクに留まる予定です。
ISに対する・テロに対することが目的になっていますが、兵士の安全が最優先事項であるとPMは語っています。そして、これは一時的な措置であることも強調しています。(一部意訳)

Fragile situation
The Iraqi Parliament decided over the weekend that it no longer wanted foreign troops in the country following the killing of Iranian general Qassem Soleimani in a US drone strike in Iraq last week.

However, the coalition is in the country at the behest of the Iraqi government and it has not asked the US and its allies to leave.

Denmark has deployed soldiers to Iraq since 2014 as part of Operation Inherent Resolve, an international coalition formed to see off the threat of IS in Iraq and Syria.

(抜粋)不安定な状況: イラクに於いて、USのドローンによるイラン重鎮の殺害を受けて、イラク議会は外国の兵員をこれ以上望まないことを決定しました。(中略) デンマークは2014年以降、ISへの脅威に立ち向かう国際協力の一環として、兵士を派遣して来ています。

***

NATOの一員としてのデンマークは、小国ながらも紛争地域に兵員を派遣し続けているようです。私が2012年にデンマークに滞在した時、既に、デンマークは紛争地域に兵員派遣していて、戦死者まで出していることを直接聞きました。

お世話になった農場には3人の男の子が居ました。当時、長男は13歳、次男は11歳でした。あれから早7年は経ち、今は、20歳と18歳になっている筈で、徴兵対象になっている可能性があります。もう済んだのか、対応中か、それともこれからか・・・。

高い志も尊いものがありますが、紛争地域(戦闘地域)には行って欲しくありません。 それよりも、平和外交のベテランとして成長していることを祈ります。

*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。



***

最新の画像もっと見る

コメントを投稿