Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

栄養に関する国際的横断調査ご協力のお願い

2010-12-28 13:43:26 | 集中治療
critical care nutrition主催の国際的な栄養調査に是非ご参加ください。

critical care nutritionとは、研究やガイドライン作成など通して集中治療における臨床栄養の改善を目的とするCanada, Queens 大学のDr. Heyland が中心の団体です。このcritical care nutritionが、本年も、重症患者に対する 栄養療法を比較することが目的の国際的横断調査international nutrition survey を行います。

http://www.jseptic.com/rinsho/rinsho.html

来年5月のデータ収集に向けて多くの施設のご参加いただければさいわいです。

神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科・NST 東別府直紀
応援:JSEPTIC-CTG


J-SCRIPT始まりました

2010-12-26 00:50:40 | 集中治療
JSEPTIC-CTG(日本集中治療教育研究会 臨床研究委員会)からのお知らせです。

多施設研究第一弾、J-SCRIPT(Japanese Survey of antimiCRobial use in ICU PatienTs:我が国の集中治療室における抗菌薬使用状況の横断調査)の研究計画書、データ入力シートを

http://www.jseptic.com/rinsho/rinsho.html

に公開しました。

日本のICUにおける抗菌薬処方の現状や周辺の環境(ICUの特性、集中治療専門医の関与、感染症専門医の関与、アンチバイオグラムの特徴など)は明らかではありません。そのため、耐性菌の増加を防ぐために不可欠とされる抗菌薬適正使用を目指した啓発活動や効果的な介入、および必要な臨床研究を発案してゆくことが難しい状況です。このような背景から J-SCRIPT(Japanese Survey of antimiCRobial use in ICU PatienTs:我が国の集中治療室における抗菌薬使用状況の横断調査)を計画しました。中央施設である自治医大さいたま医療センター倫理委員会(IRB)の承認を得て、参加施設の募集を開始しました(すでに13施設が参加を表明)。

研究実施に関わる労力は大きくありません。来年12月までの研究期間内で3日間(それぞれ2週間以上あけ異なる曜日)を設定し情報を入力するだけです。エクセルのコメント機能やドロップダウンリスト機能を最大限活用し、“SOFA重症度スコアなんてつけたことがない.....”という方も簡単に入力できるようなシートを作成しました。患者1人当たりの1日のデータ入力に要する時間は5分以内でしょう。また、参加施設の中で細菌検査室にご協力いただける場合には、データ入力を開始する日からさかのぼって1年間のアンチバイオグラム情報をご提出いただけるようお願いしたいと思います。勿論、研究結果の発表に際しては、個々の参加施設のデータが特定されることがないようにいたします。

施設研究者の院内でのポジションは問わず、ICUであればその形態も問いません。どの科のドクターでも参加可能な介入なしの横断調査です。

http://www.jseptic.com/rinsho/rinsho.html

でリンクファイルをご覧になり、ご興味の湧いた方は、

msanui@mac.com

までお気軽にご連絡下さい。“施設のIRBの手続きなんて一体全体何のことやら”という初心者の方も、お手伝いさせていただきますのでお知らせ下さい。

よろしくお願いいたします。

2010年12月25日

The University of Queensland, Centre for Clinical Research 林 淑朗
自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部 山下和人
東京慈恵会医科大学 麻酔科・集中治療部 讃井將満

ps:集中治療専門施設のICU部門長宛に同様な内容のお願いが別個に郵送で届くと思います。同施設の方には重複になりますことをお許しください。