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     今の、このひとときを大切に・・・

菜々のこと

2018年08月16日 | うちのわんこたち


2週間前の8月2日。
菜々が、亡くなりました。

朝、5時過ぎ、私の声にかすかに、でもはっきりと反応したのですが、
その数分後、声をかけると、もう、息をしていませんでした。
信じられませんでした。

歯茎が赤くなっているところが気になって受診していましたが、
急に大きく膨らんできて、6月2日に、切除手術を受けました。
すでに、腫瘍が奥まで進んでいて、取りきれなかった、とのことでした。

ひとりで迎えに行って話を聞ける自信がなく、
夫が留守だったため、N子さんに付き添ってもらって行きました。
急激に進行する悪性の腫瘍で、またすぐに膨らんでくるだろうとのこと。
取っても繰り返すだけなので、このまま様子を見る、ということになりました。

でも、診察室に出てきた菜々は、いつもどおりの元気な菜々で、
涙も吹き飛んでしまいました。

手術を受けた日も、食べっぷりはいつもと変わらず、
それから、1ヶ月ぐらいは、獣医さんも驚かれるぐらい普通に食べていましたが、

徐々に食べるスピードが遅くなり、
7月半ばからは、食べたがらなくなりました。
獣医さんに聞いたり、N子さんに聞いたりして、食べそうなものを探し、
ありとあらゆるものを試してみましたが、
1回目は食べたとしても、2回目も食べるということはありませんでした。
点滴をしていただくと、調子がいいようで、ちょっと食べたりしました。
毎日通うのは無理なので、自宅での点滴に切り替えました。

7月30日から、長女・次女と孫たちが帰ってきて、賑やかになりました。
亡くなる前日の夜は、皆で西武ドームに行き、
夜帰ると、菜々は横になっていましたが、
しばらくすると、なんとか歩ける、といった感じでそばに来たので、
次女に点滴をしてもらうと、あちこち場所を替えては横になっていました。
台所に立っていた私を、ずっと見ていた姿が忘れられません。
あのとき、そばにいてあげればよかった・・・。

もう長くはないかもしれない、と覚悟はしていました。
でも、こんなに早く逝ってしまうとは思っていませんでした。

その日、娘たちは自宅に帰ることになっており、
みんながいるときに、と思ったのかもしれません。
次の週は、私が仕事で終日留守にする日が続くため、
その前に、と思ったのかもしれません。
菜々が、その日を選んで逝ってしまったと思えるのです。

最後の食事は、前々日、
2歳近くまで育ててくれたN子さんが持ってきてくれた、「チュール」でした。

2週間ぐらい前から、腫瘍は落ち着いて、出血することもあまりなくなり、
右頬の大きなふくらみも、目立たなくなっていました。
次のシャンプーのときは、ドライヤーの負担を和らげるために短く刈る予定だった、
自慢のつややかな美しい毛も、そのまま。
きれいなままの菜々でした。

腫瘍がどんどん口の中に広がっていったとき、いやだったのでしょう。
顔をこすりつけたあとが、たくさん残っています。
ずっと出血も続いていて、気持ちが悪かったに違いありません。
でも、菜々は唸ることもなく、機嫌が悪くなることもなく、
ずっと、穏やかなままでした。
最後まで、自分で歩いてトイレまで行きました。

がんになってしまったことは、とても悲しい。悔しい。
でも、苦しまずに逝くことができた。
家族みんなで見送ることができた。
最後は、幸せな別れができた。 そう思います。
それが、救いです。

霊園に、写真を持ってくるように言われて、迷わず選んだ写真です。



もう一度、思い切り、走らせたかったです。


最後に、

母犬候補として大切に育てられていた菜々を引き合わせてくれた、
ブリーダー「ハトミネ」の店長さんに、
「ハトミネ」さん廃業後も、犬たちのことを見守ってくれて、
今回も、親身に相談に乗ってくれて私を支えてくれた元スタッフのN子さんに、
心から感謝しています。


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