試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成200形モハ206[206F] 更新車 晩年仕様 ウエイト・輪心黒色化,3H-67動力台車組立,床下機器部品移設

2018-01-26 21:27:17 | 京成線
達成。

TOMYTEC製京成200形モハ206更新車晩年仕様(206F)の第二次整備は思わぬ展開で中断を余儀なくされた。
どうにかTOMYTEC製TM-05R動力ユニットのTNカプラーSP化まで進め竣工への目途だけは立てられている。
日を改め残る工程に着手した。


京成200形モハ206 更新車 晩年仕様(TOMYTEC製TM-05R動力ユニット仮装着)。

モハ207更新車晩年仕様(206F)で3H-67非動力台車の輪心をマッキーで塗り潰してしまった。
幸い輪心露出の大きい3H-67では効果を得られている。
その代わりにTM-05R動力ユニットの動力台車も輪心黒色化が必要条件になった。
3H-67動力台車枠取付前の工程が一つ増えている。


再入工中のモハ206。

TOMYTEC製動力台車の輪心黒色化は3500形3592F現行色晩年仕様(3592F-2)で初採用した。
その後増備した,3592F現行色後期仕様(3592F-1),3556F朱帯色後期仕様(3556F)も続いている。
既に施工済の工程でありTM-05R動力ユニットへのTNカプラーSP装着に比べれば楽な工程と言える。
黒色化自体もマッキーを用いるいんちき仕様で然程手間を要する内容ではない。


ウエイトを撤去したTM-05R動力ユニット。

輪心黒色化に先立ちTM-05R動力ユニットを分解する。
黒色化対象にはウエイトも含まれており輪心への小細工に関わらず取り外す必要があった。
ウエイトは爪嵌合式でTM-06R動力ユニットと変わっておらず容易に撤去が行える。
動力台車の車輪は組み立てたまま回転させられない。
従来はギアカバーを浮かせ車輪の自由度を確保してきた。
この方式はギアカバー装着がずれる危険性を持つ。
モハ206からはモーターを撤去し動力伝達部を利用し車輪回転を行えるよう変更した。


輪心黒色化のため取り外したモーター。

モーターも爪嵌合式でウエイトと同じ様に取り外した。
ユニバーサルジョイントは車輪操作をし難くさせる。
よってモーターと共に撤去し作業性を確保している。
輪心黒色化は先ず現状で可能な範囲内だけに行った。
3/4程度までは極細字側のペン先が届く。
その後動力伝達部を回転させ全周を黒色化した。


輪心黒色化が完了した動力台車(上野寄)。

全軸への塗り潰しを終え次第動力ユニットの組立に戻る。
TOMYTEC製動力ユニットはシンプルな構造で苦手なユニバーサルジョイント接合も不備無く行えた。
ウエイトもマッキーで外側全体を塗り潰し外観から目立たないよう措置を施した。
被膜が薄く台枠取付時に一部が剥離するのは何時も通りである。
装着後に再度マッキーを当て剥離部隠蔽と被膜の二重化を行った。


二重被膜にて黒色化されたウエイト。

TM-05R動力ユニットには200形付属の3H-67(通称U形)動力台車枠とは別形状のイコライザー式動力台車枠が含まれる。
このうち鋳鋼U形イコライザー式動力台車枠は3H-67動力台車枠に類似していた。
枕バネが3枚で魅力的に映る。
しかし206Fの4両編成化時には1両だけ外観が異なってしまうため使用は取り止めた。


3枚枕バネに釣られそうになった鋳造U形イコライザー式動力台車枠。

3H-67動力台車枠はモハ207にも付属しており予備品があった。
ランナーからの切り出し失敗にも対処可能で従来よりも思い切って作業が行える。
嵌合はお馴染みの3点式で取付精度も高かった。
全動力台車枠とも押し込みだけで十分な安定性を確保出来ている。
TOMYTEC製動力台車は黒色成形の動力台車枠取付後台座や黒染集電板を持つ。
弾みで輪心黒色化に至ったが上記仕様に馴染み結果的に落ち着いた外観になった思う。


完成した3H-67動力台車(成田寄)。

3H-67動力台車枠組付け後に連結面側用TNカプラーSPを撤去した。
調整代を増すため逆コ字形に整形した嵌合部を修正する。
現状でも立ち上がり部はかなり細くなっており大幅に後退代を確保するのは難しい。
最低限の強度を保持しつつクラフトナイフで立ち上がり部前端側を慎重に削り取った。
嵌合ボス部の猶予増大を軸にしたため整形形状には弓形を採用し嵌合部の剛性低下防止策としている。


非動力車用床板から移設する床下機器部品。

ゴム系接着剤で連結面側用TNカプラーを固定し床下機器部品の移設に取り掛かった。
非動力車用床板から撤去した床下機器部品は両側とも山状に円弧を描いていた。
両端部に嵌合爪を持たない部品のため動力ユニット台枠取付後の歪みが懸念される。
撓みを生じさせないため谷状へ円弧を描く様に修正しTM-05R動力ユニットへ移設した。


整備を終えたモハ206用TM-05R動力ユニット。

整形した床下機器部品はこの後どの様な影響が出るか判らない。
まだ試行の段階と言え台枠への溶着は見送りとした。
床下機器部品が再び山状円弧に戻るようであればその際に溶着し完全固定を行う予定である。
4点嵌合の精度は悪くなく現在のところ床下機器部品両端の下垂は現れていない。
床下機器部品の移設を以てTM-05R動力ユニットの整備が完了した。
後は連結面側TNカプラーSPの位置を確認するだけとなる。


僅かに前進した連結面側TNカプラーSP。

嵌合部の再整形は一応形となって現れた。
モハ207同等には達しなかったものの細工前より車端に寄せられた。
車体裾との競合も無く誤差の範囲内だと思える。
これ以上の細工は逆コ字形成形部を失う確率が高く無理な深追いは行わない。




モハ206 [93    ]:TM-05R動力ユニット搭載。


モハ207 [93    ]:非動力車。

運転台側TNカプラーSPの取付位置はTM-05R動力ユニットへ変則取付となった時点で206Fでの統一を諦めていた。
ところが未加工のTNカプラーSPを装着していた非動力車時代より運転台側車体高が下がってくれた。
しかも運転台側TNカプラーSP装着位置基準車のモハ207に近い。
この程度の誤差なら十分に納得できる。
正しく執念が実ったと言えよう。
なお捲り式行先表示板取付は省略し将来の4両編成化を睨んだ仕様にしている。






モハ206(206F:TOMYTEC製TM-05R動力ユニット搭載,3H-67動力台車組立,床下機器部品移設)。

第二次整備が完了しモハ206が竣工した。
狙い通りウエイト黒色化が奏功し外観から動力ユニットの存在は余り目立っていない。
窓サッシ印刷を浮き立たせる二次効果も得られたと思う。
床下機器部品は台枠の構造上黒色成形部品が重なってしまい車体の陰に隠れ埋没する。
これはモハ3555(3556F)が抱える弱点と同じである。


3500形モハ3555朱帯色後期仕様(3556F:TOMYTEC製TM-06R動力ユニット搭載車)。

モハ206+モハ207が出揃い206Fは出場を迎える。
捲り式行先表示板を設置しておらず珍しく製品原形の雰囲気を保ったままとなった。
2両編成での暫定出場期間がどの程度続くか読めない。
余りに長くなるようであれば貫通扉へ[]種別板若しくは[荷]種別板を掲示させても良いだろう。

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