タガログ語を話す国

約20年前にフィリピンへ移住を夢見て始めましたが
現在は長期旅行をするスタイルにシフトしました

靴屋の仕事

2006-02-25 | あちらの話
当初JJが考えていた以上に、
彼女の仕事は長続きしています。

だから国際電話で話す内容も、
靴屋さんでの仕事のことが多くなりました。

売れ筋の価格帯は300~700ペソ程度だそうです。
でも冷やかしの人のほうがはるかに多くて、
売上げはなかなか上がらないとボヤイています。

お店が終わるのは8時なのですが、
いつまでも店内にお客さんが残っているので
すぐには帰れないそうです。
フィリピンのお店でも結構仕事熱心なんですね。

先週の土曜日は警察の手入れがあったので、
お店に勤めている女の子達は全員、
4時には帰らさせてもらえたと言ってました。

たまには早めに帰れてよかったですね。

・・・ん?って、

なんで靴屋でまじめに働いているはずなのに、
警察の手入れが入るわけ?

ここまで読まれた皆さんは、
「靴屋で働いているなんて言っておいて、
本当は夜の商売をしているんじゃないの」
って思われたんじゃないですか。

JJは思いませんでしたよ。
一応は彼女を信じていますからね。
(あらまっ、一応って言っちゃた)

JJ「靴屋なのにどうして警察の手入れがあるの?」
彼女「イミテーションあるでしょ。だからねー」
JJ「イミテーション?なにそれ?
あなたイミテーションなの」

彼女は本名でパスポートを取って日本へ来ていた筈です。
本当は他人名義で入国していたのでしょうか。
それが今ごろバレて?
それともフィリピン人じゃなかったとか?
そう言われれば、ほかのフィリピン人とはちょっと違うような顔かな。
でもなんで本人が先にお店から帰らされたの?

彼女「・・・・・(まったくぅもう)・・・
私がイミテーションな訳ないでしょー。
靴よ、靴よ!」
JJ「くつ?」
彼女「ナイキとかのニセモノー、あるでしょ。
だからポリス来たのよ」

彼女の話では、フィリピンではよくある事のようです。
「偽物を販売しているだろう!」
と踏み込んだ警察官に、
「へへへっ、だんなぁ、野暮なことは言いっこなしですぜ。
まっ、今日のところは、これで勘弁してくださいよぅ」
と袖の下を渡して儀式は終わるようです。

しかも突然踏み込むと店主も慌てますから、
前もって別の警察官が、
「今日はお前の店に手入れがあるよ」
と親切に教えてくれるんだそうです。
もちろんこの親切な警察官にもお礼はするらしいです。

早く家に帰れた彼女はラッキーでしたが、
こんなことしていて、お店は儲かるんですかねぇ。

バラ色の老後に落とし穴

2006-02-21 | 移住計画
先日に引き続き2月11日の読売新聞、
「豊かさ再発見-世界シニア事情4」
今日は9面の記事を紹介します。

マニラで焼き鳥屋を開業したいと、
特別移住退職者ビザを取得したばかりの日本人に、
「やめた方がいい。
素人にできる商売じゃないよ」
とストレートに忠告するのは、
マニラで建設会社を経営する1級建築士の野沢さん(62歳)。

在比16年の野沢さんは昨年3月に、
フィリピン生活を目指す日本人のための、
支援会社を設立しました。
当分の間、もうけは二の次だそうです。

相談に来た焼き鳥屋志望のこの日本人は、
頻繁に渡比していたそうですが、
フィリピンの制度に無理解なまま、
他のフィリピン人名義で店を持とうとしたようです。

野沢さんの目には典型的な、
「トラブルの入り口」に立っていると映ったそうです。

(頻繁に渡比していないJJの目にも、
そう映りましたけれど)

海外に老後の夢を託す人々に、
「日本人を食い物にする悪い日本人もいる」
と野沢さんは言っています。

マニラに住む河越さん(63歳)は、
そんなフィリピンでも危険を回避できた日本人です。
写真はマニラ湾を臨むマンションのベランダでの、
河越さん夫婦(奥さんも日本人)が写っていました。

河越さんは東京でイベント会社を経営していましたが、
引退して今年の初めに退職者ビザを取得したうえで、
この3LDKのマンションに移りました。

そしてこの10年間は3ヶ月に1度、
マニラ現地の下見に来て丹念に下見をしていました。
この10年間の助走が功をそうしているんだそうです。
マンションは10年前にすでに購入していました。

(あれっ、10年前から調査を始めたのに、
マンション購入も10年前?
それじゃあ、丹念に下見していないじゃん)

いま河越さんは月13万円で、
メイドつきの生活と、週4回のゴルフ三昧。

「日本人の(平和ボケした)甘さがトラブルを招き、
それが結果的にフィリピンのイメージを損なっているように思えます」
という河越さんの言葉で締めくくっています。


韓国では上演の80%が自国の映画と決まっています。
そこにアメリカ映画の開放が押し寄せているんですね。
日本でも有名な韓流スターも抗議集会に参加して、
「そんなことになったら、韓国の映画が廃れてしまう!」
って、いま騒ぎになっていますよね。

フィリピンもこれと同じで、
外国のお金持ちが来て、土地を買い占めないように、
外国人は土地が買えません。

外国から頭の良いビジネスマンが来て、
企業がみんな外資系になっちゃうといけないので、
外国人だけで会社は作れません。

フィリピンのライバル国?タイもそうですが、
自国民に自信のない国は皆、
国民の為に保護政策をおこなっています。

これって一般常識ですよね

退職庁ジャパンデスク

2006-02-19 | 移住計画
「豊かさ再発見-世界シニア事情4」
という記事が朝刊の一面にありました。
ちょっと古い記事になりますが、
2月11日の読売新聞からです。

プラント建設大手の日揮のOBで、
現地法人の社長をされていた志賀さんは55歳で退職して、
フィリピンの特別移住退職者ビザを取得しました。

しかし実際には日本からの退職者たちへは、
フィリピン政府からのこれといったの支援もあまりなく、
反対に詐欺や盗難の被害者となってしまうケースが、
相次いでいたそうです。

そこで志賀さんはフィリピン退職庁へ出向き、
「日本人退職者を呼び込みたいのなら、
政府としてもそれなりの支援体制が必要でしょう」
と直談判をされました。

これに動かされた当時ホセ・マルセロ副長官は、
2ヵ月後、同庁にジャパンデスクを設置しました。
即座に志賀さんは、
「私がやりましょう」
と志願して責任者になったそうです。

そんな志賀さんの夢は、
日本人退職者村を造る事だそうです。

写真には59歳の志賀さんと、
農場の共同経営者という20歳代くらいの、
綺麗な女性とが仲良く写っていました。

(JJの奥さんも興味津々で読んでいましたが、
残念ながら志賀さんのご家族のことは、
載っていませんでした。)


ところでこの退職者ビザなのですが、
おなじみHELLさんのブログのコメントで、
dragonflyさんやCaviteさんなど、
現地にお住まいの方からご意見を伺ったら、
実際に取得された経験からのアドバイスでは、
「取らない方が良い!」のだそうです。

これについても後日紹介したいと思いますので、
このブログを読まれていらっしゃる方で、
JJと同じように移住を考えられている方は、
もう少し研究の余地がありそうですよ。

この新聞記事は9面に続いています。
そちらの記事の紹介はまた今度。

レイテの地滑り

2006-02-17 | ニュース斜め読み
おかげさまで彼女はまだ靴屋に勤めています。

さてフィリピンでは今日の午前9時頃、
レイテ島のセントバーナードという所で、
大きな地滑りがおこったそうです。
(セントベルナル?セントバーナード?どっち?)
夜、NHKの9時のニュースで伝えていました。

フィリピン国防省の発表だと、
ひとつの村全部が埋まってしまって、
2千数百名もの人が死亡したそうです。

昨年に起こった大きな地滑りは、
違法伐採が原因でしたから、
今回もそうなのでは、ないでしょうか。

NHKニュースの映像では、
土砂から掘り出されたばかりの人が、
映し出されていました。
まわりの人々は、
「早く水を飲ませてやってー!」
と叫んでいましたね。

やっぱり原因が違法伐採で、
今回も木材の飼い主が日本企業!
なんてことではないと良いのですが

週給千円

2006-02-06 | あちらの話
彼女もなんとか無事に1週間、
靴屋の仕事を続けられました。

土曜日には1週間分のサラリーとして、
500ペソ(約1000円)を貰ったそうです。

タレントをしていた彼女にとっては、
日本のフィリピンパブで綺麗なドレスを着て、
運よく気前の良いお客さんにあたれば、
簡単に貰えたチップと同額程度です。
どう感じているのでしょうね。

同じチップでも5,000円とか10,000円くれる人もいましたから、
1回のチップが今の1ヶ月分、2ヶ月分のサラリーです。
そう考えると彼女が今でも日本へ来たい気持ちがわかります。

「夜の仕事はやめなさい」とか、
「安くてもマトモな仕事をしなさい」と口喧しいJJですが、
もし逆の立場だったら、
アホらしくて勤めないかもしれません。

給料を何に使ったのか聞いたら、
「ほとんどお母さんにあげて、ちょっとだけ自分」
なのだそうです。

「恥ずかしいから絶対に遅刻するなよ」
というJJに彼女は、
「する訳ないでしょ!
遅刻したらペナルティあるよ」

日給85ペソ(170円)の人へのペナルティって、
いくら位なのでしょうね。
聞いてみたい気もしましたが、
悲壮感が漂いそうなのでやめました。


次の目標は1ヶ月後も勤めを続けられるかどうかです。

仕送りも本人には美談

2006-02-05 | あちらの話
今日の二日酔いHELLさんのブログ

3日前に日本人のパパから、
50万円送金してもらったタレントさんに、
45000円くらい使わせちゃったんですって。

まだ居るんですね、
こういう気の良いお父さんが。
ちょっと嬉しくなっちゃいました。

自分のお金ですから、
どう使おうが本人の勝手ですよね。
きっと一途な人なんだと思いますよ。

問題はタレントさんの方ですね。
45000円あれば先日のババエロの話でも、
一ヶ月はゆうに暮らせるはずです。

いくらHELLさんがイイ男だからって、
そんなに使っちゃダメでしょー。

でもこういう女性って結局は、
ManilaTomさんのブログの話題ではないですが、
フィリピンのホストクラブで使っちゃうんでしょうね。

でも、仕送りをしてあげたお父さん。
好きになった子なんですから、
最後まで信じて面倒をみてあげてくださいね。

私たち親父には優しさだけが武器です。
それでも、お互いに自己破産だけは気をつけましょうね。

金銭感覚欠落症

2006-02-04 | お金の話
ここのところ、皆さんのブログを拝見すると、
フィリピン人の金銭感覚についての話題が多いようです。
そして、それに翻弄される日本人のこと。

どこでも悩みのタネはお金ですね。
日本に居ても家族への仕送り。
フィリピンに居ても周りの人からの借金やタカリ。

彼氏の好きなところは、
「だって、彼やさしいよ(お金くれるから)」
(もしくは、お店の内外に関係なくお金を使ってくれるから)

計画性がないから、
商売をしても資金がすぐに底をついちゃう。
家計簿なんて見たことも、聞いたこともない。
生活費も1年分が1ヶ月でなくなっちゃう。
それどころか、1ヶ月分のハズが1週間でなくなっちゃう。

でもね・・・
JJはフィリピンの国民病は、
「金銭感覚欠落症」じゃないかと思うんです。

日本人の場合は子供の頃から、
お金に関しての教育がされます。

お小遣いやお年玉を貰ったら、
必ず「無駄遣いをするな」とか、
「貯金をしろ!」なんて云われましたね。

フィリピンの子供で、1ヶ月の小遣いをまとめて貰う子なんて居るのでしょうか。
ましてや、郵便貯金(銀行でもイイんですが)のある子なんて、
普通の庶民には存在しないんじゃないでしょうか。


昔話に『打ち出の小槌』というのがありますね。
振るたびに大判小判がエンドレスに出てくるアレです。

日本人の子供がこの話を聞くと、
「いつまで出てくるの?」
「いつかは止まるんじゃないの?」
って考えますよね。
だから振るときも慎重になるでしょう。

ところがフィリピン人は、なにも疑問に持たないのでしょう。
やたらめったらと、振り回しちゃいます。

実際に日本人という『打ち出の小槌』を得ると、
めちゃくちゃにお金を引き出して、
自分で使い切れないに時は、家族、
となり近所にまで配ってしまいます。

で、『打ち出の小槌』さんは壊れて、
日本大使館に修理にだされちゃうんですね。
(修理で直れば、まだ良いのですが)

火を見たことのない原始人に、
火が上手に使えないと責めてもしょうがありません。

水を蓄えることの知らない未開の国の人は、
雨が降るまで、空に向かって口を開けて待っているだけです。

それではフィリピンは昔から貧乏だったのか?
ということですが、
昔は結構金持ちだったんですね。
少なくとも当時の日本よりは・・・

ここからは50歳の親父JJならではの話かな。
(若い人は知らない時代だから)

60年前に戦争に負けた時は、
1米ドル=1フィリピンペソだったんですよ。

いまは、日本にフィリピンパブがあって、
タレントさんが来日しています。
フィリピン女性を膝に乗せて日本のおとうさんがアマイアマイしています。
(膝に乗せるのは禁止していますって、例え話ですから)

昔はフィリピンに日本人パブがあって、
フィリピンのおとうさん達が、
日本女性を膝に乗せてアマイアマイしていました。

終戦時はさすがにJJも生まれていなかったので知りませんが、
子供の頃は1米ドル=360円でした。
いまは1米ドル=115円くらいですよね。
日本がアメリカの3倍くらい努力・成長したんですね。

フィリピンペソは?
1ペソ=2円くらいですか。
フィリピンはアメリカの55倍くらい怠けていたんですね。

だからと云ってそれを攻めてはいけません。
フィリピンの国民性なんですから。

同じ人間として扱うことはもちろん大切ですが、
日本人と比べて戦後60年間で、
160倍も怠けて暮らしてきたフィリピン人ですから、
同じ土俵でお金の話をすること、
それ自体が不可能なんです。

フィリピン人を見下しているように聞こえたら、
申し訳ありません。
彼らにも日本人より優れたところが数多くあるでしょう。
でも、こと金銭については160倍の格差があると思って、
接してあげるべきでしょうね。

彼らを尊重して言われるままに金を出して、
自己破産しちゃうのは絶対に考慮不足だと思います。


最後に、どなたか忘れましたが聞いた話。

日本人のご主人がカードを持っているのを見て、
フィリピン人の奥さんも銀行のカードを作ってくれとせがみます。

ところが、いざ作って奥さんに渡すと、
信じられない程お金を使ちゃっています。
そこでカードを使いすぎると奥さんに注意すると、
奥さんいわく

「なんであなたに叱られなきゃいけないの?
使ったカードの分は、ちゃんと銀行が払ってくれるんだから、
あなたになんか叱られる筋合いはないわ」

これって決して奥さんが悪いわけではありません。

彼女はカードという名の『打ち出の小槌』を、
手に入れただけなのですから

フィリピンの貧困家計

2006-02-02 | お金の話
無一文になって日本大使館に駆け込む話に、
フィリピンのことを何も調べないで、
むこうの家族の言われるままにお金を出して、
その果てに自己破産する日本人は、
ロコロコのバカチンだと話しました。

では、タレントさんを出すような家族は、
いったい幾ら位の生活費で暮らしているのでしょう。

「今日は何の日?」ではないですが、
2年前のまにら新聞を読み返していたら、
そんな疑問に答える記事が出ていました。
ちょうど2年前の2004年2月2日です。

フィリピン国家経済開発庁の統計調整委員会は、
最低限必要な年間生活費(貧困ラインの衣食住)は、
一人当たり約11,910ペソと発表しました(2002年現在)。
5年前(1997年度)から比べると、
約2,100ペソの上昇だそうです。

うーん、年収で約11,910ペソですから、
月にして一人約1,000ペソ(約2,000円)ですね。

その家族が貧困家庭かどうかという、
ボーダーラインは5人家族の平均世帯で、
月収が約4,960ペソ(約10,000円)を上回るかだそうです。

5人家族が平均世帯なのか知りませんが、
フィリピン政府自身が言っているのですから、
そうなのでしょうね。

フィリピンパブのタレントさんに、
なぜ日本へ来たのか聞くと、
お父さんが居なくなっちゃって、
お母さんが死にそうで、
弟は大学に行かせなくちゃならなくて、
妹は騙されて妊娠していて・・・・
「私の家族、貧しいでしょ。だから」
って答えますから、
自己申告で貧しい家族なのだから、こちらも真実なのでしょうね。

そのタレントさんを追いかけて行って、
月一万円で貧困家庭から救い出せるのに、
自己破産するまで、お金を注ぎ込んぢゃった日本人って・・・

やっぱり、自業自得としか思えないんです。

出勤2日目

2006-02-01 | あちらの話
頭髪とともに記憶力も薄くなりかけているJJです。

月曜から働きに出た彼女です。
一日で嫌になっちゃたかと思っていましたが、
ちゃんと二日目も働きに行ったようです。

前日の話では仕事が8時までだと云っていましたので、
8時10分前(現地時間)に電話を掛けてみましたが、
出ませんのでちゃんと仕事をしているんだな、と安心しました。

11時頃にふたたび電話をしたところ、
やっぱり疲れたのなんのと言っていましたが、
声に明るさがあるから大丈夫そうです。

勤め先は間違いなく靴屋でした。
靴やサンダルを売っているそうです。
「お客さんが来ても、これいくら?って聞くだけで全然売れない」
と仕事のことも話してくれました。
もちろんお客さんに、
「美人だね」と言われたことも付け足して。

「本当にフィリピンはサラリーが安くて、大変ね」
とグチっていますが、
やめたいとは言いませんでしたので、
もう少し、続けられそうです。

「そんなことより、もう1年近くも会っていないんだから、
早く会いに来てよぅ」
と言われましたも、容疑が晴れるまでは、
国外に出られないJJです。