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6/1 打ち上げ予定・・・H2Aロケット34号機に「エヴァ」のロゴ…みちびき搭載

2017-06-01 00:30:04 | 資源・技術・知的財産・開発研究

H2Aロケットに「エヴァ」ロゴ…みちびき搭載

2017年05月31日 12時26分    読売新聞
 
ロケットの機体にあしらわれたロゴ(三菱重工業提供)
 
準天頂衛星「みちびき」の2号機を搭載し、6月1日に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられるH2Aロケット

34号機に、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のスタッフが手がけたロゴが施された。


 ロケット1段目上部に施された直径約3メートルの円形ロゴは同作の主人公が操縦する「初号機」を思わせるデザイン

で、初号機と同じ紫色を基調にしている。日本の真上を通る準天頂軌道を飛行するみちびきの航跡を8の字で表現。同

作でメカニックデザインを担当した山下いくとさんの案に、庵野(あんの)秀明監督の意見を反映させた。


 みちびきは、広く利用されている米国のGPS(全地球測位システム)を補完する役割を担う。ロゴを公募し、庵野さん

が社長を務める映像企画製作会社「カラー」(東京)の案を採用した内閣府は「日本版GPSを目指す衛星の役割を知っ

てもらうきっかけになれば」と期待している。

 
エヴァンゲリオン初号機
 
 
 
 
 みちびきは、日本のほぼ天頂(真上)を通る軌道を周回する衛星。現在運用中のGPS信号とほぼ同一の信号を送信

し、山間部や都心部の高層ビル街などでも、安定して位置情報を取得できるよう補佐する。



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構想45年、お蔵入りだった「日本独自軌道」復活の転機は「ごみ同然の失敗衛星」

2017.5.30 18:11   産経デジタル

 日本版の衛星利用測位システム(GPS)を担う政府の準天頂衛星みちびき2号機が6月1日午前9時17分46秒、H2Aロケット34号機で種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられる。日本人が45年前に考案した独自の軌道を飛行する国産の測位衛星だ。運用中の1号機を含む計4基で来年4月から本格運用が始まる。

 GPSは米国が開発した位置測定システムで、約30基の衛星が地球を周回し全世界をカバーしている。日本でもカーナビゲーションなどで広く利用されているが、日本周辺を補完的に測定する衛星として開発されたのがみちびきだ。


 赤道上空の静止軌道を傾けたような軌道を周回。地上から見ると8の字を描き、日本の真上付近(準天頂)を長く飛行する特徴がある。このため測定用の電波が高層ビルや山に遮られず、GPSより安定で高精度の位置情報が得られる。


 この軌道は準天頂軌道と呼ばれ、旧郵政省電波研究所(現情報通信研究機構)の研究者が昭和47年に考案。しかし衛星の燃料消費が多く実用的でないとされ、お蔵入りになった。


 平成に入り燃料の節約方法が見つかったが、日本の真上を飛ぶ利点を検証できないことが実用化の壁に。転機は平成10年に意外な形で訪れた。打ち上げに失敗した通信衛星が予定外の軌道を飛行し始め、ごみ同然と思われた中、同機構の研究者が検証実験に使うことを思い付いた。


 衛星が日本の真上を通過するとき、アンテナをつけた車で東京・丸の内の高層ビル街を走行し、電波を安定して受信できることを実証。これを機に政府が実用化へ動き出した。


 年内に計3基を打ち上げ本格運用の体制が整う。検証実験に携わった同機構の田中正人主管研究員(58)は「感慨深い。準天頂軌道は通信や極域の観測にも活用の余地がある」と話す。