政府は、東日本大震災を特集した平成24年版の防災白書を閣議決定しました。
防波堤などで津波を防げなかったことや、災害対策への過信が被害拡大を招いたと指摘。悲観的な想定に基づく対策を進め、災害に強い「ゆるぎない日本」を構築することを掲げています。
白書では大震災での国の防災対応について、津波で壊滅的な被害が発生し、被災地が広範囲に及んだことなどから、既存の対策では不十分だったと反省。「災害対応に想定外があってはならず、想像力を働かせ、より多くの教訓を導き出すことも必要」としています。
その上で、南海トラフ(浅い海溝)での巨大地震や首都直下地震などが発生した場合、東日本大震災以上の被害が発生する可能性に言及。悲観的な災害想定を行うことで対策上の想定外を避け、被害を最小化する減災につなげるべきだとしています。
詳しく知りたい方はこちら 「平成24年 防災白書」