悪性脳腫瘍に対するレーザー治療

悪性脳腫瘍で苦しんでおられる患者様、および御家族に、私が開発したレーザー治療の有効性、安全性を紹介します。

IPA2017 in Coimbra

2017-06-18 06:50:13 | 日記
2年に一回の光線力学医療の世界大会、International Photodynamic Association (IPA)がポルトガルの古都であるコインブラで開催されました。私はIPA学会の理事長であるHarvardのHasan教授のご推薦をいただき、Scientific committee(学術委員)に選出され、宿泊費の支援を受けることができました。羽田からロンドン・ヒースロー経由でリスボンに到着するまで20時間、そこからリスボン特急(昔アランドロンの映画にもありました)に2時間半乗って、計23時間かかってホテルに入りました。学会場のコインブラ大学は1200年代に創設されたポルトガル最古の大学で、大学を含めた街全体が世界遺産登録されています。あまりに美しい大学施設、聖堂、修道院などに目を奪われました。また、FADOというポルトガル特有のギターと歌の哀愁漂う奏でに、心も奪われました。学会では脳神経外科領域の責任者を任せられ、シンポジウム座長と基調講演20分間を行いました。大変多彩な質問をいただき、帰国後も多数のメールでの質問に対応に四苦八苦です。とにかく、世界レベルでの学会で日本のPDTを十分アピールすることができました。シンポジウム後には、ドイツ・フランス・イギリス・オーストリアでの共同研究の打ち合わせがあり、お前の仕事を外すわけにはいかないと、脳外科領域のPDTの開拓者の一人、H. Kostron先生に言われた時には、感激しました。共同研究に日本からも参加することになりそうです。IPA理事長のHasan教授からは、次回2019年は彼女の地元であるBostonで開催するが、その次の2021あるいは2023年の大会は、ぜひ東京で開催して欲しいと言われました。突然の御申し出に驚き、思わず光栄ですと答えてしまいました。帰路も24時間かかりましたが、PDT研究の日本のレベルの高さをアピールできた1週間となりました。