悪性脳腫瘍に対するレーザー治療

悪性脳腫瘍で苦しんでおられる患者様、および御家族に、私が開発したレーザー治療の有効性、安全性を紹介します。

第76回日本脳神経外科学会学術総会

2017-10-14 18:26:22 | 日記
10月12−14日に名古屋国際会議場において、第76回日本脳神経外科学会総会が開催され、私はグリオーマの新規治療というセッションにおいて、PDTの自験例の臨床成績を初めて公にする機会を得ました。今まで多くの学会において、悪性脳腫瘍に対するPDTの成績を報告はしてきましたが、今回は、自らが執刀した患者様のPDT施行した方々と、施行しなかった方々の再発までの時期、生存期間をまとめました。手術中にPDTを加える以外は、すべて同じ治療を行いますので、同じ技術レベルの術者での比較は極めて重要なものと思います。日本では一人の医師が執刀経験できる患者様数も限られていますし、若手に手術をさせてあげたい気持ちもあります。ただ、私はこの18年間にわたり、悪性グリオーマの手術はすべて執刀させていただいていたのです。今回はその成績を示しました。結果的にPDTの施行により、初発膠芽腫と診断さ得た患者様方の再発までの期間、生存される期間は、今までの脳神経外科の膠芽腫治療の歴史において、間違いなく最善のものを示すことができました。聴衆の多くの方から、祝福のご挨拶をいただき、もう少し頑張ってみようという気持ちが湧いてきました。また、今まではPDTといったら東京医大か女子医大からの発表しかなかったのですが、本学会においては京都大学や琉球大学など4−5箇所の大学からの報告もあり、いよいよPDTが日本の脳神経外科医に認知されてきたのだなという実感が湧いてきました。夜は名古屋コーチンや、味噌鍋などで連日fattyな食事になっていましたが、久しぶりに訪れた名古屋は、非常に充実した日々になりました。次回はアジア脳腫瘍学会で、アジア圏の脳神経外科医にいかにアピールするか、もうその準備を開始しました!!