ださいたま 埼玉 彩の国  エッセイ 

埼玉県について新聞、本、雑誌、インターネット、TVで得た情報に基づきできるだけ現場を歩いて書くエッセー風百科事典

金子兜太記念館開設へ 皆野町

2019年03月11日 12時51分43秒 | 金子兜太



18年2月に98歳で亡くなった秩父郡皆野町出身の俳人金子兜太さん忍ぶため、同町の「兜太・産土(うぶすな)の会」は、兜太さんの生誕100年に当たる19年9月23日に実家の旧病院を改修して「壺春堂記念館」を開設することを決めた。

1500万円と見込まれる総費用は寄付を募って集める。すでに兜太さんが主宰した俳句誌「海程」旧同人からは200万円が寄せられているという。

木造トタンぶきの建物(床面積120平方m)のうち、兜太さんが遊んだりした客間や仏間などを保存し、愛用の文具などを展示する。残りの診療所や台所はカフェスペースにし、「兜太ファンの聖地にしたい」と意気込んでいる。

壺春堂は、兜太さんの父親で秩父音頭の生みの親である金子元春さん(俳号・伊昔紅)が開業していた病院の名前だ。兜太さんは、皆野小から旧制熊谷中まで壺春堂で起居していた。今は兜太さんのおいの金子桃刀(ももと)さんが同じ敷地で金子医院を開いている。

 

 


映画「翔んで埼玉」が大ヒット

2019年03月06日 17時11分15秒 | 文化・美術・文学・音楽


「ディスる」という日本語があるのだという。英語の「respect」(尊敬)の反対語「disrespect」(軽蔑)の頭の「dis」をとって、短縮したものでずばり「軽蔑(侮辱)する」という意味だ。

埼玉県や埼玉人を“ディスった”映画「翔んで埼玉」が2019年2月22日公開され、4月中旬までに興行収入約33億円、約260万人が見るという大ヒットぶりを見せた。そのうちの4分の1は県人という。

「翔んで埼玉」の原作漫画は1982年に少女漫画誌「花とゆめ」にギャグ漫画として発表され、2015年に宝島社から新装版が出て注目された。累計発行部数は70万部を超える。作者は、「パタリオ!」で有名な漫画家・魔夜峰央(まやみねお)氏。新潟県出身だが、所沢市に住んでいた1982~88年に描いた。

監督は、「のだめカンタービレ」で、2007年のソウルドラマアワードで最優秀監督賞を得た武内英樹氏。二階堂ふみとGACKTが主演している。

埼玉県民は「手形がないと東京都内に出入りできない」という設定で、「埼玉県民にはそこら辺の草でも食わせておけ」と差別されている。

この映画が公開される直前の2月7日、武内英樹監督、主演の二階堂ふみさん、出演者の一人で県出身のブラザートムさんの三人が県庁を訪れ、知事に「埼玉をディスってごめんなさい」と謝罪、武内監督は「ディスることをテーマにした物語ではない。郷土愛をテーマにした作品」と弁明した。

知事は、埼玉スタジアムなど全国に名を知られた施設や県内経済の成長、豊かな自然環境を列挙、意に介さない様子で「悪名は無名に勝る」と繰り返した(東京新聞)。

この映画の中で、1980年代に県内で人気のあった「なぜか埼玉」の歌が2,3回バックに登場する。「なぜか知らねどここは埼玉・・・」という歌詞を覚えておられる方もいるだろう。

歌ったのは岡山県出身の芸人さいた・まんぞう氏で、18年12月に古希を迎えた。現在、演芸集団ボーイズバラエティ協会メンバーとして、東京浅草東洋館で「歌う審判」として出演している。草野球の審判もしているからだ(朝日新聞)。

18年11月には情報サイト「そうだ埼玉」の中で「埼玉ポーズ」を発表した鷺谷政明氏が徳間書店から「なぜ埼玉県民だけがディスられても平気なのか」という本を出版している。この「埼玉ポーズ」は、この映画の中でもひんぱんに使われている。

 

 


「東日本連携センター」 大宮駅東口にオープン

2019年03月04日 17時54分51秒 | 街道・交通

 


JR大宮駅を通過する各新幹線沿いの「東日本14道県25市町村」の地酒などの「美味」や「特産品」「文化」が、一堂に集結する「東日本連携センター」が2021年3月28日、さいたま市大宮区の大宮駅東口(北側)を出てすぐ左手にオープンした。オープニング・ウィークには、上田、魚沼、郡山、函館市、みなかみ町など10市町が出展した。

駅前の「大宮銀座通り」を渡って「さくら小路」入口の左側にあった三井住友信託銀行旧支店(3階建て)を賃貸し、改修、1~2階を利用。整備、運営費はさいたま市が負担、19年度は13万人の利用を目指す。年中無休で午前10時から午後7時まで。市とさいたま商工会議所が共同で運営する交流・情報発信拠点で、センターの愛称は「まるまるひがしにほん」。

1階は、狭いながらイベント会場で、各都市が観光や祭り、食などの情報を発信し、イベントの無い日も各地の地酒飲み比べ(有料)が楽しめる。2階のビジネス交流サロンには、専門のコーディネーターを配置し、ビジネスのマッチングを行う。市は「このセンターを核に連携各都市への誘客を促すとともに、大宮駅で降りてもらうことで、地域のにぎわいにつなげたい」と期待を寄せている。

さいたま市は、北陸新幹線、北海道新幹線の延伸・開業を機に、15年から、各新幹線沿いの自治体の首長らを集めた「東日本連携・創生フォーラム」を開催。地域活性化へ向け、連携して取り組んできた。

参加都市は現在、北海道函館市を初め、新潟、金沢市など、新幹線で大宮駅と結ばれた25市町。各商工会議所、観光協会、産業支援機関など経済団体も加わり、これまで4回にわたって、広域連携施策について具体的な話し合いを進めてきた。

このセンターのオープンで、さいたま市は新幹線の分岐点という地の利を生かした、ヒト・モノ・情報が交流する「東日本の中枢都市」になる可能性も秘めている。

 

 

 


関東「住みたい街ランキング」 大宮4位、浦和9位

2019年03月04日 15時45分16秒 | 県全般

関東「住みたい街ランキング」大宮4位、浦和8位に躍進 

リクルート住まいカンパニー(東京都港区)が発表した「住みたい街ランキング2019関東版」で、前年9位の「大宮」が4位に、「浦和」が10位から8位に躍進した。大宮は、横浜・ 恵比寿・吉祥寺に続いた。

同社によると、ランクアップした大宮と浦和は埼玉県民からの支持が高かった。埼玉県民の得票率は大宮73・9%、浦和84・4%だった。他県からの票も伸びており、東京在住者による大宮の得票率は前年の5・7%から9・4%、浦和が4・9%から5・7%に上昇した。

19年1月にインターネットで東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城の5都県に住む20~49歳の男女7千人から回答を得た。

大宮と浦和の人気の理由について、①1位の『横浜』よりも物件価格・家賃の割安感②東京へのアクセスの良さが挙げられるという。

15年に「上野東京ライン」が開通、1本で通勤できるようになり、大宮駅から東京駅までの所要時間は約30分。横浜駅から東京駅までと変わらないようになった。

大宮駅は東口と西口が再開発中で、浦和も分譲マンションの供給ラッシュが続いている。