2012年は太陽の活動が活発化しそうである
ここ数年太陽の活動が落ち着いていたのであるが、先月の1月23日と27日には大規模な太陽フレアが観測された
太陽フレアとは一言で言えば太陽で起こる爆発現象のことである
もう少し詳しく説明すると、この太陽フレアは太陽黒点などの上方で起きる爆発現象でわずか数分しか続かない
しかしこのエネルギーはすさまじく一メガトンの水爆が一億個も爆発したような高エネルギーのガスが放出され、何億ケルビンもあるプラズマを放出する
この太陽フレアには、可視光線や紫外線、赤外線が含まれるのはもちろんのこと、他に各種電波やX線、γ線などの非荷電粒子、α線やβ線などの荷電粒子等、電磁波や粒子線も飛び出してくる
地球ももちろんその太陽フレアの影響を受けるのであるが、地球の磁場や大気がこの危険な太陽フレアの脅威を防いでいる
ただこれまでの大規模な太陽フレアにおいては通信回線の異常などが報告されている
今少し気になる情報がある
2011年7月太陽観測衛星「ひので」が太陽の北極域での異常な磁場反転を観測している
通常太陽の磁場反転は約11年周期で起こるが、今回はそれよりも約2年早い上、南極域では磁場反転の現象がみられないそうである
2012年1月27日に起こった大規模な太陽フレア(フレアのクラスランク「X」等級で最大規模)は幸いにも地球の方角に向かって放出されなかったことにより地球への影響はほとんどなかった
ただ今後太陽活動の活発化に伴い今回の「X」クラスを超える大規模な太陽フレアが発生する可能性がある
今もう一つ気になっていることがある
それはこの太陽フレアからやってくる危険な放射線を防いでいる地球磁場である
そもそもこの地球磁場が起こる成因は地球の中の外核とマントル対流が原因であると言われている
近年、スマトラ沖の地震や東日本大震災などプレート境界でのM9クラスの地震が発生しているがこれは地殻の中のマントル対流と密接に関係している
このマントル対流の乱れは地球磁場の乱れにもつながる
今地球上に人間を始め動物や植物が生きていけるのは、地球磁場が太陽からの危険な放射線を防ぎコントロールしているという微妙な地球環境のバランスから成り立っている
ひとたびこのバランスが崩れた状態になれば地球の生命はすべて死へと向かうであろう
宇宙や地球レベルの変動には今もって人間の科学は無力である