福江シリーズの真っ只中ですが、どうしても書きたい事が出てきたので寄り道します~
発端は家に帰ったら置いてあった1枚のCD。
竹内まりや最新作、『DENIM』です。
母親がいたく気に入って買ってきたのですが、ちらっと聞いたら青春プレイバック
な1枚を思い出してしまって、今日のエントリーとなりました。
そのCDとはが竹内まりや『Quiet Life』
私がまだ高校生だった頃、当時嵌っていた山下達郎さんの奥さんのCDという事で
買ったのですが、思いがけずヘビロテの1枚となり、久し振りにかけてみました。
On The Album風にバックに流しながらこれを書いてみましょうか。
このアルバムは「家に帰ろう」「告白」「シングル・アゲイン」など誰もが一度は
耳にした事のある名曲ばかりのアルバムなのですが、私的には"大人の女性"の切なさ、
に目覚めた1枚でした。
M1.家に帰ろう
某ホームドラマの主題歌でしたよね、確か。サビのコーラスのハーァァ~という
部分が気に入って、コーラスばかり歌ってた覚えがあります。
今まで聞いたことのないような歌詞の表現が(ex"冷蔵庫の中で 氷かけた愛を
温め直したいのに")とても気になった曲でした。
M2.マンハッタン・キス
これこそ大人の恋愛だーと思った1曲。
所謂不倫を歌ったものなのですが、恋愛とは何者なのかすら分からなかった
私でも、不倫というものが少し分かった気にさせてくれた曲です。
このアルバムには幸せな恋(家庭)を歌ったものと、実らぬ恋を歌ったものの
両極が納められていて、当時何かのインタビューでまりやさん本人が「両極端
なものを作ってしまった」と言っていた記憶があります。
M3.Forever Friends
この曲は曲の内容そのものを数年後、実際に自分が体験することになった1曲です。
要は長い付き合いの女友達の事を歌った曲なのですが、自分が過去聞いてきた音楽
にはなかなかこの手のものがなくて、最初は平凡過ぎて分からなかったけど、
数年経って初めて良さが分かった曲でもあります。
大学に入って中学の学友と温泉旅行に行った時に、誰もいない露天風呂で星空を
見上げながらみんなで歌った曲がこれでした。
みんな知ってたことも凄かったけど、その時にみんなが同時に思い浮かべた曲が
これだった、と言うのも運命だな~と感じた曲。
"同じ人好きになって 泣いた日もあるけど" こんなフレーズまで実体験だった
のには笑えましたが・・・。
M4.Cool Down
これまた"大人の恋"ですよねー。こんな【おちる恋】がしてみたいな~と思い
ながら聞いていましたけど、こんな恋はあったかなぁ・・・。
M5.After Years
この曲の情景も、憧れましたね~。
"キャリアガール"という表現が凄く気に入って、しばらく使ってた覚えがあります。
今からでも使おうかなぁ。
M7.告白
これは名曲中の名曲でしょ~。イントロの電話のコール音が秀逸です!
今じゃ携帯が主流だから、こういう空気の張り詰めたようなシチュエーション
ってなかなかないんでしょうね。
ちょっと金妻の世界を思い出すな~と思ったら、この曲金妻の主題歌でしたっけ?
ゴスの告白と言い、大人の告白はドキドキではなく、切なさの塊のような気がしますね。
M8.コンビニ・ラヴァー
むっちゃ時代背景を反映してますね。92年ですから、バブル全盛期ですよ。
まりやさん的、時代の風刺歌だったんでしょうか?
高校生だった私には到底分からない世界でしたが・・・。
M9.ロンサム・シーズン
当時から心落ち着かせる曲だなーと思っていましたが、岡田有紀子への鎮魂歌
だったんですね。何て偶然!
M10.幸せの探し方
まりやさんの曲って、曲も歌詞も分かりやすくて優しいものが多い気がします。
特別な事を歌うんじゃなくて、日々の生活の中にある見落としがちな情景だったり
心の機微だったり、そんな一瞬を切り取って歌にしている、そんな曲が多いと
感じるのですが、端的な曲がこれかなぁ、なんて思います。
OL生活も随分と長くなった自分にとって、久し振りに聞いてはっとさせられる
1曲でした・
M11.シングル・アゲイン
これまたヘヴィーな内容で…、切ないを通り越して恋の痛みを感じます。
でもメロディーが美しいんですよね、徐々に高くなっていく音とクレッシェンド
していく曲調が、歌われてる心境を如実に表しているようで、アンニュイな気持
ちになりながらも、聞き入ってしまう1曲です。
M12.Quiet Life
アルバム大団円のこの曲。表題通りこのアルバム自体が人生を表しているようで、
平凡だけど波乱に満ちた曲たちの最後が穏やかなこの曲で閉じる、このセンスの
良さに脱帽です。
OAでアルバム丸ごと聞かないと終われない、という発言がありましたが、私に
とってはこのアルバムがそうかもしれない。最後まで聞かないと、本を読み終わった
気がしない感じです。最後のこの曲を聴かないと、心が落ち着かないですね。
"幸せ比べて 足りないもの探すのに飽きたら 新しい夜明けが訪れる"
今の私にものすごく染みるフレーズでした。
はぁぁ~、ダメだぁ。今日はすっかりアンニュイな気分になってしまった。
福江レポなんてとんでもない・・・、これはまた後日。
ところで今ジャケット写真アップしようと思って、画像探したんですが、どこにも
画像がなくて・・・・このアルバム廃盤になってるんですか?
ベストがあるからいいってもんじゃないと思うんですけど!
アーティストの作品はアルバムにこそあるんじゃないの?
商業的観点も分かるけど、頼むからこんな名盤を廃盤にするのは止めて欲しい!
音楽は消費されるものじゃないのだ~!!!