地方競馬とマイナー音楽の記録

地方競馬とハードコアを中心に。

Black Flag - What The...

2014-02-26 17:55:55 | Punk/Hardcore
2013年、まさかのブラック・フラッグ再結成のニュース、そして矢継ぎ早にニュー・アルバムのリリース。
ミスフィッツやデッド・ケネディーズは内紛の末、それぞれのフロントマンを欠く形で再結成をしていたが、このバンドだけは絶対にないだろうと思っていた、あのブラック・フラッグが!と、とにかくびっくりした。

そして、解散前の最後のアルバムである『In My Head』から30年近く経ち、リリースされたこのアルバム。一聴して思ったのは、なかなかやるじゃねぇか、ということである。
メンバーがグレッグ・ギンは当然として、今作でのヴォーカルは『Jealous Again』当時のロン・レイズということもあり、やはりかつてのその傑作12インチを彷彿とさせる。
スローでヘヴィ、とにかく重さと混沌を基調にしていた『My War』以降の路線ではなく、ロリンズ加入前の初期シングルでぶちかましていた作風に近い。個人的にはブラック・フラッグは最初の四年間が一番好きな時期であり、このアルバムもそういう作風ではあるのでまあ悪くはない。

グレッグ・ギンはブラック・フラッグ解散後は、ゴーンでの活動はあったとはいえ、あまり表舞台に出てくることはなかったし、ロン・レイズに関しては脱退後の消息は不明だった。
だがこうしてまがりなりにもアルバムを送り出してくるのだからやはり大したもんだ。出来れば次はもっとビシッとしたやつを期待したいが。

Dead Kennedys - Nazi Punks Fuck Off !

2014-02-16 21:38:15 | Punk/Hardcore
名曲揃いのデッド・ケネディーズの中でも、この一曲が代表曲として挙げられることも多い、名曲中の名曲。
ファースト・アルバム『Fresh Fruit For Rotting Vegetables』に続いてリリースされたミニ・アルバム『In God We Trust ,Inc』からのシングル・カットで、7インチに腕章も付いたこだわりの一枚である。

デッド・ケネディーズは単純にツービートで飛ばすような曲はないが、これは激烈なテンションと直接的な物言い、疾風怒濤の勢いで畳み掛ける、まさにハードコア!と言いたい曲である。ビアフラはこの時期のディスコードの連中がやっていたスラッシュにインスピレーションを受けて作ったと言っていたが、スピードと激しさはそのままに、さらに舌鉾鋭くシーンを突き刺した。
この歌の影響力はもの凄かった、というのは『アメリカン・ハードコア』などの本でも触れられているし、その後のハードコア・ファッションにも現れている。

後付けの色んな伝説もある一曲だが、とにかく聴けば暴れたくなるし、一緒にファックオフ!と叫びたくなる曲である。
ナパーム・デスがカバーしたことでも有名で、そのシングルもリリースされている。デッド・ケネディーズのトリビュート盤などでも、そのカバー・バージョンを聴くことができる。