地方競馬とマイナー音楽の記録

地方競馬とハードコアを中心に。

Nomeansno - Dance Of The Headless Bourgeoisie

2009-03-16 23:40:05 | Rock
カナダはヴァンクーヴァーが誇る、天才集団ノーミーンズノー。ロブとジョンのライト兄弟を中心に、奇想天外な(パンク・)ロックを披露するバンドで、変則的なリリースを続けているが、これは通算8枚目のフルアルバムと言えそうな作品。

ノーミーンズノーの代表作といえば、ブッ飛んでブチ切れた『Wrong』や日本盤も出た『0+2=1』あたりが挙がることが多いが、90年代後半以降の彼らは、さらに凄みと深みを増していった。基本的に彼らの出すアルバムは駄作なしで、そのどれもが素晴らしかった。年を重ねるごとに、作品をリリースする毎に、その音は力強さを増していった。

ジャズやプログレなど小難しい音楽も取り入れながら、それすらもあっさり聴かせるテクニックにはまったく感服するほかないが、「This Story Must Be Told」の終盤などは、ノーミーンズノーの真骨頂、急激なストップ&ゴーが繰り返され、凄まじいの一言。
「アイマナスホー!」の掛け声も強烈な、名曲「I'm An Asshole」も洩れなく収録の隠れ名盤。