地方競馬とマイナー音楽の記録

地方競馬とハードコアを中心に。

Dead Kennedys - Fresh Fruit For Rotting Vegetables

2014-01-18 20:06:37 | Punk/Hardcore
パンクの名盤と言えば必ず名前が挙がる、80年代のアメリカン・ハードコアを代表するバンド、デッド・ケネディーズのファースト・アルバム。
ファースト・シングルである「California Uber Alles」がイギリスのファスト・プロダクトからリリースされ、その成功を受けてチェリーレッドからリリースされたアルバムであり、当時のU.K.チャートの33位にランクインし、商業的にも成功を収めた傑作である。

数多くのバンドがカバーしまくっているDK'sを代表する名曲中の名曲「Holiday In Cambodia」や、facebookの創始者であるマーク・ザッカーバーグを描いた映画、『ソーシャル・ネットワーク』のサントラにも使われた前述の「California Uber Alles」は言うまでもないが、「Let's Lynch The Landlord」や「Kill The Poor」など、とにかくズラリと並んだ名曲は
今ではパンクのクラシックと言える曲ばかり。
デッド・ケネディーズは政治的なバンドと言われているが、それを直接的に歌うのではなく、様々な隠喩や比喩を混ぜ混んだり、体制側に視点を変えて語ったり、ブラック・ユーモアでコーティングして吐き出していく。
音楽的にはサーフやカントリーをベースに、ブルースやジャズなど様々な要素をうまく消化したパンクといった感じで、ツービートで飛ばす単純なハードコア・サウンドとは一線を画す。
ビアフラによれば、「California Uber Alles」は歌舞伎にインスパイアされて作曲したとのことで、確かにイントロのドラムのパートやそこから切り込んでくるベースラインにはそんな感じもある。とにかく多彩なのだ。

アルバムのタイトル、アートワークまで含めて、パンク/ハードコアの金字塔と言える作品。