日本福音ルーテル知多教会説教録

日本福音ルーテル知多教会で行われたこれまでの説教などを掲載します。

『 来て飲みなさい 』(2017年6月4日・礼拝説教より抜粋)

2017-06-06 12:54:11 | 説教
 そして更に、旧約時代と、新約時代の聖霊の違いとして、もう一つのことがあります。それは、新約時代の聖霊には、「特別な命」をもたらす役割が与えられているということです。これが、旧約時代と、新約時代の聖霊の違いの、第二のことであります。この「命を与える役割」については、本日の福音書の御言葉の中に示されています。イエス様が次のように仰っています。
 (ヨハネ7:37-39)「祭りが最も盛大に祝われる終わりの日に、イエスは立ち上がって大声で言われた。『渇いている人はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい。わたしを信じる者は、聖書に書いてあるとおり、その人の内から生きた水が川となって流れ出るようになる。』イエスは、御自分を信じる人々が受けようとしている“霊”について言われたのである。イエスはまだ栄光を受けておられなかったので、“霊”がまだ降っていなかったからである。」
 ここでイエス様は、「渇いている人はだれでも、わたしのところに来て飲みなさい」と仰っていますけども、「来て飲みなさい」と言われているのが、聖霊のことを意味しているのです。イエス様は、御自分を信じる人々が聖霊を受けることを、生きた水を飲む、というように、表現しておられるのです。「生きた水」とイエス様が仰るからには、その「生きた水」、つまり聖霊の中には、何かしらの生命力が宿っていると言えるでしょう。それは神様によって用意された、特別な生命力です。ですから、その「生きた水を飲む」ということ、つまり聖霊を受けるということは、「生きた水」に宿っている「命の力」が、その人の内に宿る、ということに他なりません。生きた水、即ち聖霊を飲むことによって、その人の中に、神様が用意された、特別な命の力が宿ることになるのです。そしてこの「特別な命」のことをイエス様は、「永遠の命」とお呼びになったのであります。(全文はこちら)