日本福音ルーテル知多教会説教録

日本福音ルーテル知多教会で行われたこれまでの説教などを掲載します。

『 しかし、私は言っておく 』(2017年2月12日・礼拝説教より抜粋)

2017-02-15 13:03:44 | 説教
 さて、今の時代、天の父なる神様は、イスラエルの民だけではなく、全世界の人を、全人類を、御自分の祝福に与らせようとしておられます。本日の第一の日課の御言葉が語られた時には、その時には、モーセによって語られており、神様はイスラエルの民だけに呼びかけられていました。しかし今の時代、イエス・キリストによって語られている今の時代には、神様はイスラエルの民だけではなく、全人類に、全世界の人々に対して呼びかけられているのです。モーセの時代には、神様はイスラエルの民に、カナンの土地を与え、地上での祝福へと、招き入れようとされました。今の私たちの時代、イエス・キリストの時代には、神様は、私たちに神の国を与え、天上での祝福へと、招き入れようとなさっておられるのです。
 天の父なる神様は、モーセの時代にイスラエルの人々に与えようとされた祝福よりも、遙かに大きな祝福を、今の時代の人々に与えようとされています。神様は、モーセの時代には知られることのなかった、素晴らしいものをご用意なさっているのです。このことについては、本日の第二の日課において、パウロが次のように言っている通りです。
(Ⅰコリント2:7-9)「わたしたちが語るのは、隠されていた、神秘としての神の知恵であり、神がわたしたちに栄光を与えるために、世界の始まる前から定めておられたものです。この世の支配者たちはだれ一人、この知恵を理解しませんでした。もし理解していたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。しかし、このことは、『目が見もせず、耳が聞きもせず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神は御自分を愛する者たちに準備された』と書いてあるとおりです。」
 このようにパウロは言っています。つまり、「神がわたしたちに栄光を与えるために」「準備された」こととは、即ち、イエス・キリストであり、イエス・キリストによってもたらされる天上の祝福であり、神の国の祝福なのです。これは、モーセの時代の祝福よりも、遙かに大きな、遙かに素晴らしい祝福なのだと言うことが出来ます。(全文はこちら)