中田じゅんのブログ

中田じゅんの秋田県議会議員としての日々の活動を記録

高知のデザイナー

2010年07月14日 | 議員活動
七月十二日午後三時四十五分から県庁第二庁舎八階で高知県の地域活性化デザイナー梅原 真 氏による講演が有り、興味深い課題だったので参加しました。高知県は面積の八十四%が桧を主体とした森林が占めており、残り十六%しか無い平地で何が出来るか?と言うのが梅原氏のテーマであります。早速農林魚(水産)各分野における彼の取り組みを紹介~
農・四万十川中流に茶畑が在り、生産された茶は全て静岡に納品され、静岡茶として販売されていた。彼は四万十茶として商標登録~緑茶・焙じ茶の飲料水を商品化、販売には古新聞紙で包んだ。そこからデザイン性の有る新聞エコ・バックが生まれ、このアイデアが馬鹿受けした。
林・住宅着工率の落ち込みから、桧自体に需要が無く、彼が思い付いたのが、誰でも桧風呂・三十cm角の板材を桧エキスに漬けただけのもの、それがヒット商品となり売上三億円以上~昨今はお守り袋サイズで自家用車の車内に芳香剤として利用され始めているそうです。
魚・一本釣りで有名な鰹を如何にデザインして付加価値商品とするかがポイントであった~‘漁師が釣った。漁師が焼いた。’のフレーズで、あぶりカツオを販売、新鮮さをイメージし、ヒット商品とした。
最後に沖縄本島北端・国頭村から観光イメージアップのデザインを依頼され、彼が提案したのはヤンバルクイナの生殖地である事を利用し、フンバル・ヤンバルのフレーズで作成したホスターが金賞を獲得~大衆を引き付けるデザインは個性的で素晴らしいと思う。
質問タイムとなり、県職員が挙手し、「県職員にアドバイスする事は有りませんか?」と聞いたが、彼は即座に県庁職員は嫌いですとイキナリ切り捨ててからその理由を述べた。何か企画・提案した場合、その決定方法は第三者の有識者が数名選定され、彼等が作品の優劣を判断する。一応公明正大に手続きを取らざるを得ないが、常識的な手法では自分の作品が選ばれる訳が無い~当たり前の論理である。第三者がユニークな作品を選出するが能力が有るかどうか?甚だ疑問である……!