岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

駒形どぜう

2009-08-21 22:48:23 | 外食レポ
駒形



どぜう

こ~ま~が~た~



どぜうぅぅぅぅ・・・。


土用の牛はうなぎですが、それを過ぎたらやっぱどぜうでしょう。
と言うことで、神田まつや→ブルーマン→六本木の佐世保バーガーときて、東京駅付近の丸ビルやら、八重洲地下街やらをウロウロして、浅草のお隣は駒形までやってきました。
もちろんミミコ嫁も一緒です。

駒形といえば駒形どぜう、以前から是非訪問したい店の上位にランクされておりましたが、なぜかなかなか行けなかったお店です。
本日遂に・・・ってお店の前には人だかり・・・皆さん入店待ちの様です。
中に入って名前と人数を店員さんに伝え、名前が呼ばれるまで待ちます。
先に待っているのは約10組ほど、お店の人の予想では「30~40分では?」とのこと。
私はどうも並ぶのが嫌いなので「どうする?合羽橋の飯田家にする?」と聞いたところ「せっかくここまできたんだから並ぼう」と嫁の心強い一言。

さて、待っている間に「どぜう」の薀蓄など・・・。
「どぜう」というと「どじょう」の旧仮名遣いと思われるでしょうが、その昔は「どじやう」や「どぢやう」と書いたそうです。
文化3年(西暦1806年)駒形どぜうの初代越後屋助七が「どじゃう」の4文字という忌数を嫌い、3文字の「どぜう」を当てたのがさいしょだということ。
確かに「どじやう」は如何にも田舎の田んぼ道のように垢抜けないが、「どぜう」とすると粋な気がして美味しそうにも感じますね。

順番まだかな・・・まだですね・・・。

こちらのお店は2階建てに地下1階の構造。
1階2階は座敷で、酒のほそ道でよく見るあんな感じ。
地下階はテーブル席になっているようです。
待っている人の中には「2階席の窓際が空くまで待ちます」なんていうこだわりの人もいて、そういう人は悲しいことにどんどん後回しに・・・。
個人的には地下のテーブル席でもいいけど、心情的にはやっぱりここは座敷で行きたですな。

なんてことで待つこと約40分。

順番まだかな・・・

そこへ「2名でお待ちのiwaYoh(本名)さま~」の声。待ってました!


特に希望を出していたわけではないですが、1階のお座敷に通されました。イェイ!
ちゃぶ台やテーブルではなく、厚い一枚板を敷いただけ、低くて困ると思いますが・・・じつはコンロに乗せたどぜうなべに丁度合う高さになっているのです。

酒もいいですが、暑い中外で汗をかいたのでまずはビール!
う~~染みこむぜ・・・。


そして早速出てくるどぜうの丸なべ。
これはまだ完成ではなくてですねえ・・・


このねぎの入った箱を持って・・・


おもむろにこのどぜうの上にたっぷり乗せて、山椒をふりかけます。


割り下を足しつつ煮詰めて、ねぎがしんなりしたらいただきます!
味はさっぱりしたうなぎというところかな、どぜうの僅かな苦味がアクセントになっています。
柳川鍋のあのごぼうと玉子でいただくやつしか食べたことが無かったので、どぜう本来の味をはじめて知った気がします。
頭からバリバリいただいても、骨も気になりません。
正直嫁はどうかな?と思っておりましたが、嫁も「美味しい」と太鼓判。


そしてここは酒!!
注ぎ口の付いていないシンプルな徳利は好み。
実用的でありつつその中に遊びがあるのがいいですね。
「遊び」って言うのは、よく注ぎ口に角をつけて注ぎ易くしているような徳利ありますよね。あれは実用ばかりを追求していてちょっと・・・。
写真見たく口が丸く切ってあるだけのヤツは注ぎ方に若干のコツがいる。
このコツのところが自分の思う遊びですな・・・って長くなりました。すみません。


この猪口も粋だねえ・・・。


んでこちらは鯉のあらい。
きりっと冷えた鯉の身に赤たで巻いて、酢味噌を絡めていただきます。
これもますますお酒が進みますなあ。


そしてこちらどぜうの蒲焼。
うなぎの蒲焼よろしく、どぜう開いて頭をとったものにタレを絡めて焼いたものです。
うなぎは白焼きした後に一度蒸しますが、こちらは蒸さずにそのまま焼いているようです。
これが絶品!
濃いめのたれが絡んで、どぜうのやや泥臭いところを美味くカバーしています。
これはお酒も合いますが、焼酎の水割りなんかでも行けるでしょう。
ちなみに、ミミコ嫁はご飯を注文。
ご飯を一口もらって、この蒲焼と食べあわすと・・・ご飯にもぴったり。
この蒲焼を乗せたどぜう丼なんてあったら絶対食べに来ます。

とこの辺でどぜうなべがなくなったので、ここで満を持してお代わり。
再び大量のねぎを乗せて山椒をふり、割り下を足して・・・。
二人で「美味い美味い」言いながら呑み喰いしておりましたが、後から初老の男性が一人、隣に座ってきました。
お一人出来て、どぜうなべを突きお酒を呑んでいます。
二人とも酒が回ってちょっといい調子になってきたので、そのおじいちゃんに話しかけますと、なんと横浜は上大岡からやってきたとのこと。
嫁が隣の大和市の出身だなんてことの話で盛り上がり、まして。
しかもこの男性、料理の写真撮ってますね~・・・同じ趣味ですね~。
なんか未来の自分を見るような体験でありました。

入店するまでは大変でしたが、夢の中に居るような楽しい空間。
江戸時代から200年長の歴史があるそうですが、100年、200年後にも残しておきたいお店です。
水田の減少、河川の汚染などでどぜうは現在危機にあるようですが、そういった自然のことも考えさせられるどぜうなべでありました。
ごちそうさまでした。

もう一軒・・・もう一軒だけどっか行こうか?・・・ではでは

【Webサイト】
【地図】東京都台東区駒形1-7-12


■駒形(こまかた)どぜう噺


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