風に吹かれても!雨にうたれても!

桜田淳子さんの幸せを願うとともに、良き70年代の心を少しでも残したいと思います。

鮮やかな交代

2012-08-13 13:50:11 | 日記
80年は、時代の節目だった。

銀座博品館で収録の
『あなたしか見えない』は素晴らしい。
『私小説』そのものの音楽性が高いのは言うまでもない。

しかし、このライブのMCには、深く考えさせる。
先ずは、文字に起こしてみよう。一字一句漏らさないように。

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どうもありがとうございます。
22になったばかりの私ですけれども、そんな私に、今、いろいろな方たちがいろんなことを言って下さいます。

その言葉の中には、もっと大人っぽくなりなさい、とか、色っぽくなりなさいとか、あなたは固すぎるとか、気負いすぎだとか、いろんな事を言われますけど。
でも正直言って、気が沈んだときには、そういう言葉に左右されて、動揺もしてしまいます。
これじゃいけないのかなっていう、そういうこともあります。
私の硬さゆえに、人を傷つけてしまうならば、それは素直に反省材料としたいと思いますし、どうしても、私の硬さとか、気負いとか、皆さんを(に)迷惑掛けていることをいろいろ思うとき、心が痛んでなりませんけれども、これは、年齢が解決してくれるかしらとか、自分の中で葛藤することもあります。

でもこれからは、自分の本心に従っていくことが一番の勇気あることだと思いますし、この大変な世界でも、私が強く生きられますように、皆さんに支えて頂きたいなと、思います。

どうぞいつまでも、よろしくお願い致します。
すいません。
昨日から行われてきた、この小ホールでのコンサートでしたけれども、本当に今日が最後のステージになってしまいました。
こうやって、皆様のお顔を見ながら歌っていると、何かこう胸がこみ上げてくる気がしてなりませんけれども、そろそろ、すみません、お別れの時間になってしまいました。

明日こそもっと素敵な日であることを祈りながら。

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受け止め方は、いろいろあると思う。
しかし、飾らない淳子さんの素直で、純粋な気持がにじみ出ていると思う。

百恵さんの引退が決まり、次代のアイドル松田聖子さんが満を持してデビューしたなかで、70年代『正統派アイドル』の伝統を守ってきた旗手として、これまで受けた傷跡を癒したかったのだと思えてならない。

後輩に、アイドル論を語ったこともあるかもしれない。

『でもこれからは~』から、アイドルという宿命を終え、肩の荷を降ろせる安堵感があったと思う。

余談だか、『試験に出る英単語』のidolの説明で、桜田淳子さんの名前が使われ、僕らは、英単語を覚えるたびに
アイドル=桜田淳子
だと言い聞かせていたのだから。
(たぶんあの事件から改訂されたと思う)

このコンサートを境に、ファンは、いろいろな淳子さんを魅せられることになる。

そして、結果的に、何事もなく世代交代は、完成する。

『禅譲』という言葉が相応しい鮮やかな交代だった。


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