評価:★★★★【4点】
人生すべて将棋に捧げた異端の天才棋士、村山聖ここに見参!
そして、松山ケンイチくんの激太りは本作の役作りのためでした。
◇
幼い頃に難病のネフローゼ症候群を患い、入退院を繰り返した村山聖。
入院中に父から勧められた将棋に心奪われ、
将棋の最高位・名人の獲得を夢見るようになる。
やがて、後に親子同然の強い絆で結ばれていくことになる
師匠・森信雄に弟子入りすると、すぐに頭角を現わし、
異例のスピードでプロデビューを果たす。
その後、同世代の天才・羽生善治に強烈なライバル心を燃やす聖は、
彼の体調を心配する家族や仲間の反対を押し切り、
拠点を大阪から東京へ移し、“打倒、羽生”と“名人獲得”という
目標に向かってなりふり構わず突き進むのだったが…。
<allcinema>
◇
己が見出す目標に向かって、まるでイノシシのごとく突進あるのみ!
この超絶シンプルで分かり易い彼の行動は、時として周りの人間を
振り回すこととなる。
しかし、確固たる目標へと微塵のブレもない姿に心打たれるのだ。
村山聖のキャラクターも見た目の通り体脂肪数十パーセントという巨漢。
しかも、どこかしら秋葉系で憎めない(笑)
ライバルであり目標とする男、品のある羽生善治棋士と真逆のキャラ。
将棋戦以外はほとんど自堕落な生活ぶりに、これってほとんど
漫画の世界からでてきたダメダメキャラそのものなのだ。
でも、やはり、どこか憎めない^^
おそらく、彼が口にする言葉すべてに説得力があるからだと思う。
また、彼に感情移入してしまうのは、患っている難病のせいもある。
医師から悪性腫瘍の摘出手術をするよう言われるが
彼は全身麻酔をするなら手術はしない。
麻酔をしないなら手術をする!という言葉をなげつけびっくりする医師ら。
そう、全身麻酔をすると脳への多少の影響が懸念され
そのせいで将棋への悪影響を恐れていたのだ。
このシーンは彼の将棋への鬼気迫る想いがものすごく伝わってくる。
家族の絆、師匠との絆、ライバルとの友情とそのどれもが暖かく
彼は本当に幸せ者だったのはないかと。。。
永遠に眠る姿に涙腺が緩む。
【今週のツッコミ】
・最大のライバル羽生善治に東出昌大とは、また思い切ったキャスティング。
イメージ的にはもっと小柄な草食系俳優と思うが
ところが、劇中そんなに違和感ないのが妙に面白い。
・松ケンくん村山聖になりきるため25キロ(推定)増量したのではないか。
・羽生善治との将棋戦、効果音として太鼓が使用され、まるで戦国時代の
命をかけた戦同様、崇高な雰囲気がすごい。
このシーンは将棋を知る者には鳥肌モノと思う。
・将棋以外ならチェスを好む羽生名人に対し将棋以外はマージャンと
少女漫画「イタズラなKiss」が愛読書という村山聖(笑)
ワタシは将棋をチョットだけ、マージャン大好き、チェス知らない
なので村山聖の方が近いわ(←聞いてません)
・ちなみに「イタズラなKiss/THE MOVIE~ハイスクール編~」は
映画化され来週末から公開らしい。たぶん観ない^^;
----------------------------------------------------------
監督:森義隆
脚本:向井康介
音楽:半野喜弘
出演:松山ケンイチ/東出昌大/染谷将太/安田顕/柄本時生/リリー・フランキー/
『聖の青春』
人生すべて将棋に捧げた異端の天才棋士、村山聖ここに見参!
そして、松山ケンイチくんの激太りは本作の役作りのためでした。
◇
幼い頃に難病のネフローゼ症候群を患い、入退院を繰り返した村山聖。
入院中に父から勧められた将棋に心奪われ、
将棋の最高位・名人の獲得を夢見るようになる。
やがて、後に親子同然の強い絆で結ばれていくことになる
師匠・森信雄に弟子入りすると、すぐに頭角を現わし、
異例のスピードでプロデビューを果たす。
その後、同世代の天才・羽生善治に強烈なライバル心を燃やす聖は、
彼の体調を心配する家族や仲間の反対を押し切り、
拠点を大阪から東京へ移し、“打倒、羽生”と“名人獲得”という
目標に向かってなりふり構わず突き進むのだったが…。
<allcinema>
◇
己が見出す目標に向かって、まるでイノシシのごとく突進あるのみ!
この超絶シンプルで分かり易い彼の行動は、時として周りの人間を
振り回すこととなる。
しかし、確固たる目標へと微塵のブレもない姿に心打たれるのだ。
村山聖のキャラクターも見た目の通り体脂肪数十パーセントという巨漢。
しかも、どこかしら秋葉系で憎めない(笑)
ライバルであり目標とする男、品のある羽生善治棋士と真逆のキャラ。
将棋戦以外はほとんど自堕落な生活ぶりに、これってほとんど
漫画の世界からでてきたダメダメキャラそのものなのだ。
でも、やはり、どこか憎めない^^
おそらく、彼が口にする言葉すべてに説得力があるからだと思う。
また、彼に感情移入してしまうのは、患っている難病のせいもある。
医師から悪性腫瘍の摘出手術をするよう言われるが
彼は全身麻酔をするなら手術はしない。
麻酔をしないなら手術をする!という言葉をなげつけびっくりする医師ら。
そう、全身麻酔をすると脳への多少の影響が懸念され
そのせいで将棋への悪影響を恐れていたのだ。
このシーンは彼の将棋への鬼気迫る想いがものすごく伝わってくる。
家族の絆、師匠との絆、ライバルとの友情とそのどれもが暖かく
彼は本当に幸せ者だったのはないかと。。。
永遠に眠る姿に涙腺が緩む。
【今週のツッコミ】
・最大のライバル羽生善治に東出昌大とは、また思い切ったキャスティング。
イメージ的にはもっと小柄な草食系俳優と思うが
ところが、劇中そんなに違和感ないのが妙に面白い。
・松ケンくん村山聖になりきるため25キロ(推定)増量したのではないか。
・羽生善治との将棋戦、効果音として太鼓が使用され、まるで戦国時代の
命をかけた戦同様、崇高な雰囲気がすごい。
このシーンは将棋を知る者には鳥肌モノと思う。
・将棋以外ならチェスを好む羽生名人に対し将棋以外はマージャンと
少女漫画「イタズラなKiss」が愛読書という村山聖(笑)
ワタシは将棋をチョットだけ、マージャン大好き、チェス知らない
なので村山聖の方が近いわ(←聞いてません)
・ちなみに「イタズラなKiss/THE MOVIE~ハイスクール編~」は
映画化され来週末から公開らしい。たぶん観ない^^;
----------------------------------------------------------
監督:森義隆
脚本:向井康介
音楽:半野喜弘
出演:松山ケンイチ/東出昌大/染谷将太/安田顕/柄本時生/リリー・フランキー/
『聖の青春』
お~!kiraさんも将棋はしなかったんですね。
やはり、当時の将棋は男だけのモノだったのでしょうかね~
劇中、村山VS羽生で99パーセント勝ちを手中にしたのに
何を思ったのか大チョンボの指し手で負けた勝負
あれこそ村山聖の人間性なんですよね。
>「イタキス」タイトルだけでも知っててよかった~
まったく同感!面白いことに映画化され上映も最近ですよね。
これは単なる偶然か村山聖に捧げているのだろうか(笑)
ふたりで呑みに行ったシーンでは、観客に温かな笑いもこぼれました。
おそらくは村山ファンなのではないかと思っていましたが、
館内が明るくなって見渡すと、意外に若い方も多かったのに驚きました。
将棋を知らない私でも、村山聖さんのことは知っていましたが、
マツケンがここまで増量して挑んだからこそ、
その壮絶さがジンジンと伝わってきたんだと思いました。
「イタキス」タイトルだけでも知っててよかった~
さすがに大人になってからはやってませんが
ルールは覚えているので棋士たちの打ち手は面白かったです。
将棋をベースにしてはいるけど、ほとんど人間ドラマでしたから。
怪童と異名をとる村山聖はほんとうにそのままの人生でしたね。
マツケンは先日「モニタリング」で観ました。
もうすっかり元に戻られて、ホントさすがはプロの俳優さんです。
>あっ、わたしも絶対に「いたキス」映画はパス。
>多田かおるって急死されたので、
こうしてみると村山聖から将棋を取ったら普通の秋葉系ですよね。
あらま、多田さん急死されたんですか!知らなかった。
っていうか多田さんを知らなかった(おい)
いやぁ~~、将棋を知らない人間には、わかりにくいところもあったんですが、でも、彼の人生を思うだけで泣きてきました。風邪で熱でも出た日には、もう、何もする気力がなくなって、身体はだるいし、倦怠感もすごい。それが彼は幼いころからずっとですものね。その中で将棋に出会いそれに命を懸けたわけで。。。その他のものが受動的な漫画を読むことであり、ジャンクフードにアルコールっていうのは、彼の状態を思うと、それでなんとかしのいで生きていたのだと思いました。
難病に加えて癌まで患って、、、神様のすることはわからない、「神の削除」はつらかった。
松ケンの増量はただただすごい!けど、
もうすっかり元どうりってのもさすがですよね。
あっ、わたしも絶対に「いたキス」映画はパス。
多田かおるって急死されたので、
漫画は未完、でもアニメは完結してるらしいです。