ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

メッキの剥げたバックル交換

2011-01-08 10:05:14 | ベルト(他ブランド)
今回は仙台市のお客様からのご依頼で、メッキの剥げたバックルの交換です。
何度かメールでやり取りして、同じものが2本あると言うことで、
事前に問屋さんへ行って、送ってもらった画像から、似た様なバックルを探してきました。



バックルは台東区三筋の問屋で、古くからの老舗である宮田金属さんで調達しました。
弊社は宮田金属さんとの付き合いは古く、
私の祖父が戦後すぐに宮田金属さんの2番番頭から独立して弊社を立ち上げたという経緯があります。
調達したバックルは、真鍮鋳物をバレルで磨いた後、バフがけして仕上げ、
そしてその後にメッキしてあるという造りで、さすがという造りでした。

弊社によくバックルが折れたとかで修理の問い合わせが来るような、
亜鉛のキャストで安価に大量生産されたものとは全く違うものです。

もちろんそんなバックルは、折れてしまってもくっつけたりして直すことなんてことはできません。
でも宮田金属さんのこんなバックルなら、折れるなんて事はよっぽど故意に行わない限り皆無だと思います。
その分、お値段もそれなりにお高いので、国産のベルトでも高級品じゃないと、
こんなバックルは使われないでしょうね。

バックルの画像は事前にお客様へメールで送信し、了解を得てからベルトを贈ってもらうことになりました。

ベルトが届くと、帯はまだしっかりしているのですが、バックルのメッキが剥げてしまって、
ちょっと見た目が残念な感じになってしまっています。



ベルトにはTRAFALGERと素押しされています。
TRAFALGERはアメリカでは高級百貨店で売られている高級ベルトらしいです。
生産国は中国となっています。



早速糸をほどいてバックルを取り外します。



ミシンで縫い直せば早いのですが、割と硬い革なので、ミシンだと送りのあとが付いてしまいそうで、
今回はビニモの5番手の太糸を使って、ハンドステッチで仕上げました。



修理代金は1本2500円+消費税で2625円ですから、2本で5250円です。
これすべて材料代込みです。
送料は別途いただかなくてはなりませんが、
メッキが剥げたままのちょっと残念な状態で使っているなら、
ぜひ弊社のバックル交換をご利用ください。

ベルト修理受付

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