ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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エルメス バックルメッキ修理 コンスタンス

2018-08-16 09:22:37 | エルメス修理

エルメスのH型バックルのメッキ直しのご依頼です。
九州のお客様からのご依頼で、弊社のバックルがきれいになるブログを見て感動して、手持ちのエルメスのバックルを綺麗にしたいとお思いになったそうです。

このバックルのメッキは、サテーナという擦り模様の入ったメッキになります。
かなり傷というか、ぶつけた凹みがありますが、普通に使っていればバックルはこうなります。


メッキ直し後です。
ニッケルサテーナのメッキで仕上げました。
作業前とは写真の上下が逆になっています。
エルメスのバックルは真鍮製ですので、いったんメッキを剥離液の中で全て剥離します。
この時に偽物の亜鉛で出来たバックルですと、剥離液の中で一緒に溶けてしまいますので、この作業は本物というか、材質が真鍮でないと出来ません。

剥離した生地の状態で、傷をなくすために平滑に研磨していきます。
あまり深い傷を完全に取り除こうとすると、バックルの形状、大きさが変化してしまいますので、深すぎる傷は取り除けません。

それでは細かく見て行きましょう。


一番大きな傷というか、これはぶつけた際にできた凹みです。
メッキの膜が傷ついているのではなくバックルが凹んでいますので、研磨して凹みの周りを研磨します。


この写真が、仕上がりの具合が一番はっきりわかりますね。
右側が凹みの有った場所です。
目を凝らすとわずかに面影が見えます。
Hの真ん中の横棒の部分も、わずかにポツリと凹みが2点残ってます。



ちょっと角度が違いますが、同じHermesの刻印側からの撮影です。
目を凝らさなくとも、表面の違いは一目瞭然ですね。



裏面です。
裏面は凹凸があり研磨して完全にメッキを剥がしたり、メッキ後に擦り模様を入れたりできないので、メッキがそのまま重なることになります。
メッキが重なった分、メッキは光沢のある仕上がりになります。



撮影が反対側からですが、同じ場所です。
ここは綺麗に仕上がってます。



先ほどの写真ですが、今度は同じ背景です。
撮影環境の差でないことが良くわかると思います。

お客様からは、とてもきれいにしていただきありがとうございます。
と、ご連絡をいただきました。

修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
お電話でのお問い合わせも受けておりますが、お電話のみでは状態が確認できませんので、お見積りはできません。
お電話いただく場合でも、まず画像をお送りいただいてからのお問い合わせであればスムースにお見積もり出来ます。
今回のように、診断違いもありますので、必ず画像を拝見させてください。

大体の価格感を知りたい場合は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらは価格を記載しています。
ブログだと年数経って価格改定した際に更新しきれないので、ブログには記載しないようにしました。

持込いただく場合、留守にするときもございます。
必ず事前にご予約ください。

土日はお休みですが、LINEの場合、時間があれば可能な限り返信してます。
私もお休みなので、即答は勘弁してください。
PCのメールは土日のチェックはほぼ行いません。
よろしくお願いします。



伊東金属製作所
03-3886-6271
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku



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