おおたか静流
Sugar Land
国内盤 CD
発売日: 2006/08/06
レーベル: B4 Records
組枚数: 1
規格品番: BUKIMI-4142
なんと一年半ぶりの沖縄の話題。
独立して設計事務所を運営して、なにかと慌ただしく過ごしていたのですが、やはり沖縄のことは忘れられず、ずっと頭の片隅にありました。
なあんちゃって、ずっと三線も弾いてますよ。
そいで・・・、今日何気なく入ったCDショップで、何気なく手にとって、何気なく買ってしまったCDがこれ。
おおたか静流さんの「Sugar Land」
波照間島に惚れ込んだおおたかさんが、あの「パナヌファ」ですべての曲を録音したというメイドイン波照間なCDです。
しらなかった。
しかも収録されている自作の2曲は、あの「久高島」の滞在中に「突然、聞いたこともないような詩とメロディーが降りてきた(本人談)」という神憑りな曲。
おおたかさんが久高島と波照間島に行ってたなんて、しらなかった。
きっと久高島の「あの」宿に泊まって夢を見て、波照間島の「パナヌファ」のあの寡黙なご主人さんと奥さんと、語らいながら音を紡いでいったんだろうなあ。と、その光景が想像できてしまう。
なんてすばらしい。
久高島と波照間島だなんて、他人事とは思えない。
1.てぃんさぐぬ花
使い古された感がある曲ですが、おおたかさんの意訳がすばらしいので、衝撃を受けました。こういう音を待っていました。
2.月ぬ美しゃ
八重山の夜です。夜のパナヌファにはヤモリが「ゲッコー」と鳴いています。
3.パティロマ
おおたか静流さんによる新しい「島唄」
スタンダードになってもいいくらいの、いい曲。
4.えんどうの花
波照間島の子供たちと歌った、かわいらしいうた。日差しが感じられる曲です。
5.島々美しゃ
パナヌファのCDに雰囲気が似ていると思ったら、クレジットに奥さんの波照間良美さんの名が。
コーラスと三線で参加なさっています(全曲、三線は波照間良美さんでした)。
6.Mother Nature
いちばん「おおたか静流」らしい曲。ワールドワイドな「ビットンヘベヘベ」
うつくしすぎる。
7.あらし
これも、おおたか静流さんによる新しい「島唄」
できた途端に古典の仲間入り。
8.安里屋ゆんた
1曲目の「てぃんさぐぬ花」といい、ある意味、直球勝負なんだけど「そう来るか」というアプローチがいい。
奇をてらうわけでもなく、装飾過多ではない、必然的な帰結。こんな「安里屋ゆんた」なら聴ける。
9.デギヤッチョン
件の久高島で、宙から降ってきた1曲。
「これは神さまが踊る歌」らしい。
10.イチビチ
“いちびち=行ってみよう”“あかるぎみ=明るいほうへ”という意味ではないかと。(本人談)
これも久高島の曲。原始の神歌(ティルル)のようで神々しい。
11.ソラ フカ ク
こちらは波照間島で作った歌。波照間の風景がよみがえります。
あの空、あの海、あの道・・・。
なんと、おおたか静流さんは東京出身で沖縄のシンガーではなかった。
「花」が有名で沖縄オムニバスCDにいつも入っているので、てっきりウチナンチュかと思っていました。
しらなかった・・・。
久高島の記事はこちら
波照間島の記事はこちら
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