松下幸之助翁の「商売戦術三十カ条」を拳拳服膺し商売繁盛に役立てていただきたい

2009年08月24日 15時21分50秒 | 経済


◆板垣英憲の最新刊『松下幸之助「商売戦術三十カ条」』(経済界刊)が、8月24日~25日、全国各地の書店で一斉配本されます。「商売戦術三十カ条」は、いまから73年前昭和11年1月、松下幸之助翁が、販売店用に作成して配布した資料に書かれたものです。9歳のとき、大阪の火鉢屋に丁稚奉公し、成人して二又ソケットの発明で身を起こし、油の乗り切った経営者として邁進中の41歳でした。商人として32年間の経験のなかから紡ぎたした珠玉の名品と言えます。
◆この翌月26日、陸軍皇道派青年将校によるいわゆる「2・26事件」が起きています。昭和4年10月24日に米国ニューヨーク・マンハッタン島・ウォール街で起きた株価大暴落(「暗黒の木曜日」)を発端とする世界大恐慌を受けて、日本も経済破綻の危機に見舞われ、混迷状態に陥り、東北地方の農村では、多くの農家が娘を身売りしてまで生き延びようとしていました。日本は、大東亜戦争に向かって奈落の道をひた走っていました。この世情不安な状況の下で、松下幸之助翁は、「商人の道」を示したのです。
◆この「商売戦術三十カ条」は、抽象的な「思考方法」や体系的な「思考の枠組み」などというような机上の空論ではなく、商いの実践のなかから生まれたものであるだけに、ことごとく具体的です。まさに「商いの基本」が、このなかに示されています。後に経営の神様と言われるようになる松下幸之助翁が、とくに最後の「三十カ条」で「商人には好況不況はない。いずれにしても儲けねばならぬ」と言い切っているところには、最も威儀を正さねばならないでしょう。泣き言を言って嘆いてばかりではいられないのです。
◆松尾芭蕉が「不易流行」を説いているように、流行に目を囚われていたのでは、世の中の変化に振り回されてしまいます。時代が変ろうとも不変の法則に従えば、堅固な経営を維持することができます。東京商工リサーチの調べによりますと、創業100年を超える長寿企業が、日本には約2万1000社あるそうです。それらは、おそらく時代の変化に翻弄されない経営手法を守り続けてきたからこそ、長寿企業の座を堅持しているものと思われます。「商売戦術三十カ条」には、これから100年後も通用する商いの不変の経験側が示されており、長寿企業を生み出していく力強い「教え」になっていくことが期待されます。
◆米国ニューヨーク・マンハッタン島・ウォール街発の「金融危機」が平成20年9月15日起きて以来、日本経済・景気も思わしくなく、国民の多くが、塗炭の苦しみを味わわされています。政権交代しても恐らくは、日本経済の再生や景気浮揚を政治に期待できそうもありません。それだけに困難を乗り切っていくためにも、松下幸之助翁の「商売戦術三十カ条」を大いに参考にし、拳拳服膺して、商売繁盛に役立てていただきたいと思う次第であります。

板垣英憲マスコミ事務所

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