大河内山荘の前の小道を、
北に少し行くと、
トンネルを抜け出した山陰本線を下に見る、
さらに進むと、
緑濃き小倉池に出る、
御髪神社、
水鳥が一羽、
まだ目は閉じられていた、
常寂光寺もまた閉じられている、
土塀が荒々しい、
しかし緑の楓が、趣を醸す、
見上げれば若葉、
対照的な土塀、
隠されたように木の間に扉が、
小倉山、
二尊院に至る、
ここもまだ閉じられていた、
途中、
新しくたてられた美術館なのだろうか、
門の横に、
彫刻が、
名が記されていた、
中岡慎太郎
坂本龍馬
武市瑞山
吉村寅太郎、
そして製作者、
江里敏明
わたくしごとながら、
関西学院初等部を開校するにあたって、
関西学院創立者ランバス先生と
その後継者ベーツ先生のレリーフを江里氏に依頼、
その折、
注文の多い依頼者だと、
にこやかに言われたことを思い出す。
不思議な邂逅