ちょうど、旅をしたいなあと思っていた時期だったので、
なにかインスパイアされるかも?と映画館へ。
「落ち込むこともあるけれど、行動して前向きにがんばろ!」というメッセージなのだろうけど、
これがあまり共感できなかった。
世界をめぐるスピード感を盛り込んだからか、感情の変化がちょっと雑に感じたから。
世界を旅し、今までやらなかった経験をし、心が開放され、そして再生されていく・・・って、
人生の転機だと思うし、大胆さと繊細さの両方が内包されていることと思う。
とんとん拍子に変化がある時って、「良い」出来事が起こるときであって、
再生や立ち直りって、ふとした瞬間だったり、後で気づいたりするもの。
そう、もっと情緒があるはずなんだけど。
たぶん、「ジュリア・ロバーツがキラキラした映画」という点では成功しているのだけど、
一人の女性の成長を見る映画としては少し不満。
だいたい、この映画では主人公の女性が、怒る!キレる!怒鳴る!シーンが多く、
これまたゲンナリ。
怒りがワンパターンだったこともあるけれど。
「個人的な感情で怒る」女性には、あまり共感できないのですよ。
なぜここで怒る?みたいな。
悲しむとか、悩む、といったエッセンスが入っていればまた違ってくるのだけど、
ただただ自分の「怒り」の感情をぶつけられても、
「は?」と思うだけで、どんどん、スクリーンから気持ちが離れていく。
そもそもキレる女性は美しくない・・・。
というわけで、この映画からの教訓。
「個人的感情で怒る女性の姿は、美しくない」
いつも笑顔でいる必要はないけれど、
憂いや儚さで気持ちを表現した方が、きっと上手く相手に伝わると思う。
これって、日本的?