石橋海中案内☆ガイドマンのLog

神奈川県小田原市のダイビングポイント石橋で日々潜り続けているガイドのブログです。

石橋最新生物事情2024/02/24〜25[w/map & pics]

2024-02-28 12:30:37 | ダイビング
みなさん、こんにちは。

久方ぶり(時化明け)の更新にして、時化前の先週末(2/24〜25)情報です。
正に時化の合間を縫って潜っているような状況が、ここ暫く続きます。
無論、生物も安定しません。情報もままならない中での更新となります。


[海況]

透明度   10〜12m
水温   15〜16℃

アレだけ時化た割に、潮は悪くないです。
水温は若干下がったでしょうか。



[生物情報]

この2日間、特に2日目でそれなりに取り返せたのか?!…否か、と思うところ。

いずれにせよ、またこの時化で再び動くと思います。今回リカバリー出来た“現状”として捉えて頂ければ幸いです。



魚系
イロカエルアンコウ(黄色チビ/復活/)、オオモンカエルアンコウ(yg黄色/復活/)、クマノミ、ミツボシクロスズメダイ、アライソコケギンポ、コケギンポ、ミナミギンポ、ハナミノカサゴ(yg神出鬼没/)、キリンミノ(yg)、ネッタイミノカサゴ(yg)、ヒラメなど
◆ケロ系は復活/再発見で辛うじて残ってはいる、といった感じです☆


甲殻類
フィコカリス・シムランス(♀×1・♂×1/)、ナガレモエビ(赤)、カゲロウカクレエビ()、イソバナカクレエビ(cvアリ)、アカホシカクレエビ、クリアクリーナーシュリンプ、ナマコマルガザミ(神出鬼没/)、コノハガニ(♂♀)、コマチコシオリエビエビ()など
◆望み薄だったフィコシムさんが残ったのは心強い☆


ウミウシ
ボブサンウミウシ()、コモンウミウシ()、サラサウミウシ(チビ)、ヒロウミウシ()、ハナオトメウミウシ(チビ&yg/)、ホソジマオトメウミウシ()、カメキオトメウミウシ(多)、スイートジェリーミドリガイ、アオボシミドリガイなど
◆ボブサンも残りました☆乙女系が大量発生中☆因みにミノ系は、今回見たところ全消滅★


ウミウサギ
トラフケボリ()、シロオビコダマウサギ(チビ)、コボレバケボリ(チビ)、ホリキヌヅツミ、シュスヅツミ(チビ&yg/)、ベニキヌヅツミ(yg)、アヤメケボリ(yg)、トガリアヤメケボリ
◆シロオビコダマさんのチビだけでも残っていてくれて良かったです☆他はさして変わりなく☆

[88点:正直、現状フィコカリスとチビケロさん、そしてボブサンが背負う“重責”たるや、相当なものかとw 彼らが居なければここまでのポイントは稼げてはいません]
[北エリア:ここ最近のコース取り、その傾向として北周りを余り採択していないこともあって、情報が出にくい状況。もしかしたらロープ周りそろそろ“楽しい”かも……とw]
[南エリア:今現在それなりに盛り上がりを保てているのは、やはり中央から南側。コースで言うなら、南端ギリギリを攻めていくパターンと、中央(北)寄りで北エリアも視野に入れながら回るパターン]


さて、今回も沢山の写真を頂きました。
ありがとうございます!!
(写真提供:SAITOさん & YANOさん)
※以降表記:SAITOさん→S・YANOさん→Y

ご紹介しながら、海中散策を振り返ってまいりましょう。

[カメキオトメウミウシ / by S :至る所で目に付くウミウシさん。所狭しと今年は大当り。こちらは On“ナマコ”。とうとうナマコの上にまでw]
[ハナオトメウミウシ / by S :yg.まだ背中に黒い斑紋が色濃く残る。4㌢位だとまだ成長過程。見事な正面顔、そしてこの迫力]
[ハナオトメウミウシ / by Y :こちらもyg。上とはふた回りほど小さい別個体。2㌢程。触覚の青、そして白地に橙と黒。とても華やか。その色彩の美しさ]
[サラサウミウシ / by S :決して珍しいウミウシではないけれど、よく見れば中々の見応え。触覚の美しさに見惚れてしまう]

[コモンウミウシ / by Y :ここ最近では定番のコモンさん。この子はほぼ定位置で常にココ。割と人気も高いし、個人的にも好み]
[ボブサンウミウシ / by Y :今回も“目玉”のひとつ。石橋では初。色彩はコモンに似るがレア度も人気も別格。艶やかさでも何処となくこちらが勝る(私感)]
[スイートジェリーミドリガイ / by S :この時期ならではのウミウシさん。名前から来る印象を汲んで見てみると、何となく飴玉或いはグミに見えなくもない]
[ヒロウミウシ / by Y :スイートJさんに並んでお菓子に見えなくもないウミウシさん。このトゲトゲ感……そしてこの色合い。食べてみたくなるのは僕だけか…w]
[コボレバケボリ / by Y :yg。まだ1センチにも満たない子供。このサイズ感は初めてで、割とお気に入り。ちょっとした振動で、魅せ処の外套膜が縮んでしまうので要注意]
[シロオビコダマウサギ/ by S :おチビさん。石橋では珍しい部類。時化前はもう1個体、成体が観られたのだが…。取り敢えずこの子が残ってくれただけでも良しとする]
[アヤメケボリ / by S :yg。石橋では割とお馴染みのウミウサギ。こちらもまだ1センチに満たない子供。華やかな紅色が目を引きつける。不思議な魅力を放つ]
[アカホシカクレエビ/ by Y :気が付けば通年性になってしまったのでは?と思わせるエビさん。今や普通に越冬もする。実際他に何個体か残ってもいる。しかも元気にw]
[イソバナカクレエビ/ by Y :yg。石橋では最早普通種。宿主であるイソバナの色に合わせたcvが幾つか観られる。こちらは透明感のある体に紫が透ける綺麗な個体。因みに手前にも…]

[カゲロウカクレエビ/by S :珍しくイソバナに着生している。恐らく隣の島にガヤがあってそこに居たものが、うねりで飛ばされた拍子に着いたのかと…いやしかし透明感が皆無w]

[ナマコマルガザミ / by Y :大のお気に入り。ナマコの皮膚を摘んでいる様子がたまらない。探すのに少々骨は折れるが、見付けた時には是が非でも紹介したくなってしまう]
[フィコカリス・シムランス / by Y :何度も言うようだが石橋では2年振り2回目。何時でも結構注意深く探してはいても、中々出逢えないエビさん。この時化にも耐え、いまだ健在]
[イロカエルアンコウ / by S :チビさん。実は前回の時化で消えています。これは奇跡――いや“執念”の復活w そう考えると白のチビケロさんにも一縷の望みを抱いてしまうwこの可愛さはいつ見ても異次元クラス]


そんなこんなで……
流石に季節も進み、海況も荒れ続きとなると、海中も生物で「てんこ盛り」という訳にはいかなくなりました。
とは言え、ここまで取り返せたのは不幸中の幸いと言えるでしょう。

この流動的で不安定な状況は、海が落ち着くまでは続きそうです。

で、気が付けば時も経ち、きっと、春の兆しに満ちた海中世界になっているのかもしれません。


なおきxoxo


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