ヒジュラ暦1427年ラビーウ・ル・アウワル(3月)15日 ヤウム・ル・ハミースィ(木曜日) |
今回は、アラビア書道の入門書について2冊ほど紹介。とは言っても、日本語の本は無いので、英語の入門書とアラビア語の入門書を参考程度に紹介するにとどめる。
一冊目は、前回カラム(筆)の作り方の部分で紹介した("Arabic Calligraphy Naskh script for beginners" by Mustafa Ja'far THE BRITISH MUSEUM)(『アラビア書道 初心者のためのナスヒー書体』 ムスタファ・ジャアファル著、大英博物館発行)
タイトル通り、ナスヒー体のみの入門書である。ただし字がなんとなく活字っぽい印象を受ける。
数十ページ程度の非常に薄い本ながら、中身は結構濃い。
カラム(筆)の作り方も詳しく説明してあるし、各文字が1ページに1文字わりあてられていて、一画目はこう、二画目はこうというように、書き順がわかりやすく示してある。
また、後ろの方には、単語単位での練習ページもあるし、いくつかの作品例も納められている。
私はヨルダンのアンマンのマッカモールという巨大ショッピングセンターの最上階の本屋で購入したが、大英博物館発行なので、おそらくネットなどでも販売しているのではないかと思う。(下の写真はいずれも本文より)
二冊目は、
كيف تتعلم الخط العربي
(カイファ・タタアッラム アル・ハットゥ・ル・アラビー)〔アラビア書道の学び方〕
シリアのダマスカスの町中の大きめの本屋で購入。店のオヤジの話だと、シリアでは普通に売っている本だとか。近隣諸国や、アラブ系のショッピングサイトでも購入できるかもしれない。
他の本数冊と一緒に買ったので、値段は忘れたが、とても安いと思う。
上の写真の上側が表紙だが、タイトルの下の円と楕円の中に、右から
نسخ (ナスフ)
رقعة (ルクア)
ثلث (スルス)
فارسي (ファールスィー)
と、ルクア体で書いてある。ナスヒー、ルクア、スルス、ペルシアの4書体が薄い一冊に盛り込まれている。紙質自体も薄く、裏が透けて見えるのが難点。
そして当たり前だが、すべてアラビア語で書かれているので、よほどアラビア語に精通していないと読めない(もちろん私は読めない)。
図や、例はそれなりに豊富なので、文字以外の部分だけを見て練習してもそこそこ上達は望めるのではないか。
ただし、一流の書家が執筆した本ではないので、文字のレベルはあまり高くないと思う。
他にも、海外で買ってきたり、ブックフェアで買った、アラビア書道関係の本がいろいろとあるが、いずれも入門書・技術書というより作品集のような趣きなので、今回は紹介を控える。
他にも、アラビア書道関係の本で、ネットなどで購入できるものがあれば、ぜひコメント欄などで紹介してください。
今回は(「も!」ですね。失礼しました。)、お習字頑張ってますね☆
アマゾンにもあり、私のお得意のE-bayもありましたがまだ購入していませんでした。
イスハークさんのブログで中の写真も見ることが出来て買う決心がつきました。
この本って大英博物館発行なのですか?
それだったら博物館にも売っているってこと?
東京大学の赤門前の近くに、「ナガラ図書株式会社」というアラビア語・ペルシャ語・トルコ語がありますが、御存知ですか。
ホームページから通販も出来るようです。
現在一冊アラビア語カリグラフィーの辞典が売ってるようですから、見てみたらよいのでは。
http://www.nagara-books.co.jp/catalog/product_info.php?cPath=20_202&products_id=244
ちょっと活字っぽいけど、わかりやすくてなかなか良い本ですよね。
たぶん、大英博物館でも売っているのではないでしょうか?
ちょうどアラビア書道展も始まりますしね。
アラビア書道展見に行ってきたら、ぜひmixiに情報や感想を書き込んでくださいね。
お待ちしてマース
E-bayにもありましたがアマゾンが一番安かった。
アマゾンは初体験なので本が届くまでちょっとドキドキしています。
今日のMIXIにもこの本のこと、イスハークさんのブログの紹介もさせていただきました。
早く届かないかな?すごいたのしみです。
mixiでは本名&年齢公開なので驚きました。
相変わらずいろいろなことをご存じですね。
ナガラ書店のことは知らなかったので、早速サイトを見てみました。とても楽しそうな本屋ですね。近々(と言ってもたぶんGW以降…)店の方にも足を運んでみたいと思います。
また、何か情報がありましたら教えてください。
古代エジプトの筆箱は常にあるような気がしますが、本は、しょっちゅうある本(ガイドブック)と時々ある本(それ以外)があるので、アマゾンの方が確実かと・・・。
あと、大英博物館モノといえば、ピーター・ラビットヒエログリフばーじょんというモノもあります・・・。
よく行くのですか? あるいはよく行っていたのですか?
私はまだ行ったことがないので、いずれ行かなければ!
ルーブルにいったことがあるのなら、がっくりなさると思いますよ・・・。
展示規模がルーブルに比べると小さいし、
<Museumの飲食物の質が(比べてしまうとどうしても)格段に悪い>し・・・(←って、博物館の真価は飲食物ではなかったような(笑))。
でも、基本的には入場料無しですし、展示品の質は折り紙つきですし♪やっぱり、腐っても鯛ですね♪♪♪
ロゼッタストーンとか、エルギン卿大理石コレクションとか、見応えはすっごくあります(でも、カイロと違って、展示品に触れないし、登れない・・・。しくしく・・・。)
ルーブル未経験なら、是非、<大英博物館→ルーブル>という順番で、見てください♪
本当に、展示品の質はすばらしいのですよ♪♪♪