2016-04-09 仙台 （4日目）

仙台。
この地に降り立つのは2001年以来。
15年か！

何はともあれ会場に。
東京エレクトロン・ホール宮城。。。どこやねん？！とつっこみたくなるが仙台市内の繁華街の近くだった。
今までオーチャード・ホールが続き、その瀟洒な感じになれてたので、一見して「・・・市民会館？」思うが(実際県民会館だったらしいてす)、入ると素敵なホール。

始まるまでにイロイロあって面白い一日、ちょっとネット公開は憚られるが自分のリマインダーとして、「ボブにしてやられる」、熱い蛭子能収、会場隣のモスバーガーで反省会、そこでは有線なのかボブ・ディランがかかり続けておりハード・レインとハックとエデンとせみの鳴く日とシルビオに慰められると書いておきたい。

会場へ。
今日は超良席。
ちょっとカラフルにして楽しくやりましょうと、派手目な服を選択したつもりだったが、もっと凄い人達がいた(≧∇≦)
前回名古屋Working Manが出た日に近くにおられて話したことある方だった。再会を喜ぶ。
聞けばあの熱狂の名古屋公演初日から今夜が初めてだという。
これは、、、あの夜のノリから直の方がボブの目の前に、、、これは！！！

場所は変われどいつもの夜。
スチュが現れ、お馴染みのメロディを弾く。
（ところで1部と2部のスチュのギターのメロディってスチュが作ったものなのかな？昔はスチュの即興と思っていたけど毎日固定のようなので、もしかしてボブが作って弾くように指示しているのか？気になる）
スチュ登場で既に歓声が熱い。
メンバーに続きボブが入ってくると、このツアー史上（まだ4回目だが）最高の拍手と歓声、更に次々と人が立ち上がって早くもスタンディング・オベーション。
おお！前の方にいたので自分が見える範囲しか確認できなかったが、前の一団は殆ど立ち上がって拍手喝采してた。
ボブはこちらに顔を向けないけど、、、絶対見えてる。なんか分かる。
歓迎されると喜ぶ、、、なんか分かる。

Things、一曲目からまたボブの迫力戻ってきてる。
観客もバースごとに拍手と熱い声援。この盛り上がりは渦中にいて笑ってしまうほど。

2曲目　She Belongsも絶好調。"Melancholy Mood で　" Oh Melancholy Mood " の　"Oh"のとこ、カッコ良すぎて倒れそうになるのだけど、そんな"Oh"が入ってる。
そこがたまらない。

東京では今だかってないような"甘い声"（シングルCDに近いと思う）で歌ってくれてたけど、ここに来てガラガラ声復活ぎみ。
それも又たまらない。

先日ボブ曲毎に水飲んでる、体調不良か？と思ったが、この日の観察の結果、どうやらシナトラ曲前に水を飲む確立が非常に高い、シナトラ曲を美しく歌いたくて喉を潤しているのではないかとボブ友と意見が一致。

引き続きボブの歌声に集中。
残念ながら今回ピアノはあまり目立ってない。
前回ボブのピアノが自由奔放超弩級のドレミファソラシド祭りの連続で、2014年ボブはこのピアノなしでは・・・まあ語れるけど、ピアノ以外のとこ一晩でも語れるけど、ピアノ演奏がボブの感性を楽しめる最重要パートとして突出していた。
今回のハイライトはやはりシナトラボブか。

観客席はとにかく凄い盛り上がり。
「前と同じセットリスト半分になじみの薄いシナトラかよ！！！」みたいな不満の真逆の世界が繰り広げられる。
2014年披露したナンバー、PayやScarlet、Early Romanでは「あっ！これ！」と判った瞬間拍手と歓びの声。
Shadows及びシングルCDナンバーでは「わ～～～お！新曲だ！これ聴きたかった！」というかのように拍手と歓びの声。
素晴らしい！仙台に来て本当に良かった。
安く運んでくれたピーチ航空さんにも感謝したい。

流れとしては
ボブ入場→スタンディングオベーション、大歓声と割れんばかりの拍手、
一曲目→始まるに歓声と大拍手、バース毎の拍手と歓声、
お馴染み曲→判明した時点で歓声と拍手、特に人気曲（Tangled,Pay，Scarlet,Long かな？でもこの日は、、、漏れが無かった。わかる！私の中でもボブの曲の全てがグレーテストヒッツ）ではバース毎にまた歓声と拍手あり
シナトラ曲→判明した時点で歓声と拍手、ボブが歌い終わる瞬間待ちかねたかのような拍手、

気持ちが良い。

うーん、そういうわけで全てがハイライトっぽくなってしまった狂乱の第一部、ハイライト中のハイライトはやはりTangledかな。
勿論ワンバースごと、そしてハモニカ時に歓声と拍手、ボブも全然違う。
パフォーマンスとしてはいつも素晴らしいが、観客の熱狂の中でボブのオーラがいつも以上に大きくスパークしていた。
こんな中に居られるなんて凄い！
凄かった。思わず演奏終了時に立ち上がってしまった。他の人もそうだった（見える範囲）
凄くよかった。胸が熱くなり細胞の奥から感動し興奮した。涙が出そうになった。凄く凄く凄く良かった！

ボブも楽しそうに「ありがとぅ～～～」と言い、恐らく初めて聞く人も多いのか（初めて聞くことを想像しただけで楽しい、自分が初めてボブの「ありがとぅ～～～」を聞いたときの楽しさ嬉しさが再び甦る！）
会場が更に盛り上がる、もう止められない、これでまだ休憩前！

ボブの衣装はまた変わって今回初出の植物を模った（ハワイアンキルトに入ってそうな模様）白い刺繍入りの黒スーツ、帽子いつもと同じ、靴確認できず。
光沢あるシャツだが、良い場所から双眼鏡を使って観察した結果、丸いスカーフ止めのようなもので共布タイを止めていた。
この日から登場したのか毎日そうだったが、見えなかったのかは不明。（求む大きな写真）

後半、最近連日凄いからこの日凄くないわけないと推測していたHigh Waterやはり凄くよかった。
ボブのボーカル超迫力。
ボブ再入場時に熱く迎えたオーディエンスのことも忘れたくない。

シナトラ歌う時もこの日は甘いムーディな声にガラガラ声が少し入って良いバランス。
私は好き！

私が今まで観た中で最も歓迎されてた”Spirit On The Water”、人気あって嬉しい！この曲私も大好きです！
Scarletもボブ凄い、凄く力強い怖いほど。

恐らくボブはいつも本気で歌ってくれてて、いつもその時可能な限りのベストなのだと思う。
それが突出してる凄さの時もあれば、「Average」と言われる凄さの時もあるのだろう。
だけどボブはいつも本気、いつもベストを尽くしてると思う。プロとしてアーティストとして。
それを時に底上げしてくれるのが観客のエネルギーなのか？
というより観客のエネルギーと合わさって混ざって全く別の物ができているのかもしれない。
それがライブの醍醐味ということか。

ボブがどんなに凄くても一人では作り出せない何か大きな力、火山のような強いエナジー。
どのような力によって種は花になり実になるの？どんな力で人は人を愛してしまうの？
そんなマインドを吹き飛ばしてしまうどうしようもない力、自我でどんなに頑張っても絶対負けちゃう力、そんな力が発動してる。
私たちはこの場において単なる傍観者じゃない。
私も本気の観客になりたい。
ボブが毎晩本気でベストを尽くしてくれてるなら、私も毎晩本気でベストを尽くしたい。
それは歓声や拍手とか声援とかそういう物理的な意味じゃなくて、本気の観客になりたい。

・・・そんな冷静になったら恥ずかしくなるようなことを書いてしまうくらい興奮と感動が半端でなかったです。

続いて、
Long And Wasted Yearsでは2014年来日時のカオス的状況を彷彿とさせる歓声多数。
本編ラストAutumn Leavesのボーカルも心に染み渡り、、、
なのに、ボブ非常にあっさりステージを去る。

昔は本編ラストでもスタンディング・オベーションしてたと思う。
ボブ合理的だから。。。省略か。メンバー紹介も省略されて久しい。
だけどここは少しカッコつけてもいいとこなんじゃないか？
気がついたらもう居なかった（寂）、みたいな。


と感じつつ、ここからの流れは早い。

アンコールを求める拍手続く→ボブ再入場→スタンディング・オベーション→観客座る（私に見えてた範囲）
Blowin'だと判明→観客狂う→ボブ歌う→観客狂い続ける

今までも凄かったのにBlowin'来て盛り上がらずにいられましょうか！？
それに応えてかボブも一見いつもと同じみたいだけど、何かが違った、渾身のボーカルだった。
凄い良かった、滅茶苦茶良かった、死ぬほど良かった！

今日に限らずBlowin'　このツアーで凄いです。
決してファンサービスのための古い人気曲ではありません。
ボブには絶対そんなことして欲しくない（心配しなくてもしないか）
こんなに古い歌が今も力を失わず、新しい魔法にかかって、激しく感動させてくれる。
「良い事言ってるから」ではない、この歌のパワーに魅せられている。
というか私がやっとわかったのかも。

終わった後当然の大喝采、スタンディング・オベーション（何回立つねん！）、続くLove Sick 好き好き～～～。
ボブ手を広げていつもと違う手の動き。
何人かはそのまま立ってる。
後で友人の一人が言うには「ボブはみんな立って」という風に腕を広げて上に上げていた」と。
そんな普通の人のようなことをボブがするか？
だけどいつもと違う手の動きで私も少し気にしていた、まさに「立って」と手のひらを上に向けてあげたように見えた。
ごめんボブ、座っちゃった～～～～～～～～～～。
ま、でもボブは余り気にしてるまい。

最後のスタンディング・オベーション、明らかにボブ満足そう。
みんながボブに喝采を送り、なんとスタンディング・オベーション時を暖かい交流と感じたのは初めてだ。
「暖かい交流」と書くと少し気味が悪いか。
ボブの気持ちは推測するしかないが、「ありがとう」と思われてると感じた（それはいつもかもしれないが）。
こんなに感じたのは初めて。
私たち観客の多くも「ありがとう、良かった」と思っていたと思う。
ボブがステージに立ち観客席を見渡してる時間も今までの公演中最長だと感じた。
何かが特別だった。
素晴らしいショーだった。
ありがとう。

















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