INSIDE INSEAD 

このブログは、INSEADのMBAプログラムに在籍している日本人学生有志が作成している非公式のブログです。

Japan Week (シンガポール)

2007-11-23 | 6.学生生活
シンガポールJuly08のFです。

INSEADにはナショナルウィークというイベントがあって、各国出身者がそれぞれのお国柄を紹介するイベントがあります。今年の10月には韓国と合同でKorea-Japan Weekを開催しました。そのことを少し紹介したいと思います。
ナショナルウィークはAmphi Stormingという予告イベントから始まります。授業が終わった瞬間に同級生に対して「ナショナルウィークでこういうことをやります」という告知をします。シンガポールキャンパスでは告知のビデオ上映とともに相撲風寸劇を行い、順調な(?)スタートを切りました。



(上映したビデオです)


Japan Weekでは主に日本の食事紹介、Japan Dinnerなどを行いました。基本的にシンガポールキャンパスのクラスメイトはアジアに対する関心の高い人が多いのですが、それを割り引いても日本食の人気は非常に高くあっという間に売切れてしまいました。また浴衣を着るイベントでは「夢にまで見た着物(本当は浴衣なんですが)を着れることができた!」と感謝されたりもしました。

ちなみに自分は妻と子供とシンガポールキャンパスに在学中ですが、このイベントはパートナーにとっても学校に触れるよいチャンスだと思います。私の妻もこのイベントをきっかけに知り合ったり仲良くなったりしていました。

正直P1、P2という忙しい時期(そして卒業がかかっているコアコースの時期)にこういうイベントをするのは個人的にはかなりチャレンジングではありましたが、INSEADの学生になったらぜひ一度はチャレンジしてみてください。

もっとJapan Weekを知りたいあなたに:
Japan Week 日本祭り

クラブ活動:ラグビー対抗試合

2007-11-21 | 6.学生生活
こんにちは、同じくJuly08生のGと申します。週末に女子ラグビー部のイギリスのLBS、スペインのIESEとのMBA対抗試合があり、バルセロナに行ってきましたので少し紹介します!

INSEADのプログラムは10ヵ月と大変短いのですが、他校同様、色々とクラブ活動も繰り広げられています。スポーツや今後関わりたい産業の研究、関心のある社会的テーマ等に取り組んでいます。

もっとも人気があるのはフランスらしくワインテイスティングをテーマとしたVINSEADや、世相を反映してプライベートエクイティや社会的責任をテーマとした活動をしているクラブでしょうか。それぞれゲストを呼んで講演会を開催したり、企業や卒業生とのネットワーキングのためにロンドンに出かけていったりしています。

こうしたクラブ活動の課題は、メンバー構成が流動的すぎる、という一言に尽きると思います。プログラムが1年と短いことに加え、半年毎に半数が入れ替わるので、メンバーが絶えず入れ替わります。また、途中でシンガポールやフィラデルフィアに旅立って行く学生が過半数存在するため、ポツポツと人が消えたり戻ったりします。さらに、INSEADはビジネススクール単独の高等教育機関で、他の学部や大学生がいません。裏を返せば、本当に興味のある活動に、好きなだけ貢献すればよい、という、自由な雰囲気が醸成されていますので、純粋に楽しむという意味では、それほど問題ではないとも思います。

さて、週末の遠征試合は、5チーム中3位というまずまずの結果でした。試合中はルールや判断をめぐり、審判や相手チームと一発触発の緊張状態が何度かありました。MBAの学生だけあって、たとえスポーツであっても、勝負には真剣になってしまうようです。タッチラグビーは、タックル代わりに相手に触れるとゲームが止まる、という本来はラフでないスポーツのはずなのですが、どの学校にも猛者が沢山いました…。次回は男子ラグビー部と一緒に2月のロンドン遠征を予定しています。

何はともあれ、女子学生14人で楽しく騒ぎました。(とはいえ、ロンドンからは40人弱来ていましたので、勢いは劣ります…)ところで、INSEAD Women's Touch Rugby Team では遠征時に制服を着る伝統があります。パリジェンヌをテーマにベレー帽、網タイツ、赤い羽根のボアを身に着けるものです。そしてなぜか、来月のINSEAD CABARETではこの制服を着てパフォーマンスをする予定です。その様子はまた今度アップデートします。

INSEADと日本人

2007-11-15 | 2.受験準備
日本人MBA受験生にとってトップスクールの一角であるINSEADが日本人をどう見ているのかは非常に気になるところだと思います。そこで、INSEADシンガポールキャンパスに在籍している学生3人でMarketingのAssistant DirectorであるKarla Wallerに、INSEADの日本人学生感や最近の傾向、アドミッションプロセスなどについてINSEADのBar Areaで話を聞きました。(2007年11月)



(インタビューをしたSingaporeキャンパスのバー)


なおインタビューを受けていただいたKarla Wallerはシンガポールに拠点を置いて東アジア(除く中国)のマーケティング活動をしていらっしゃる方です。日本にもかなりの頻度ででかけているとのことでした。

- 日本人学生の応募数の傾向は?

「日本人学生の数は減ってきている。特に日本人学生のニーズが高まっているのにもかかわらず減少傾向にあるのは非常に残念。昨年ではINSEADでは企業派遣の絶対数が減っているのと日本人がMBAローンを組みたがらないのが原因だと感じている。」

- 日本人学生についてどう感じているか?

「日本は世界第2位の経済大国であり、ぜひもっと多くの日本人に受験をしてほしいと思っている。特に最近は日本人の応募数が減っているので大きなチャンスだと思う。」

- 日本人受験生にとってINSEADの要求は非常に高い印象があるが。

「多くの日本人受験生がそう感じているのは認識している。例えばGMATに関していえば650を超えていてVerbalとQuantitativeのバランスがよければチャンスは十分にある。他国の学生に比べ多くの日本人学生が自ら可能性を閉ざしてしまっているように感じており非常に残念。」

- 出身企業は選考プロセスに影響を与えているのか?

「全く気にしていない。全員を大企業出身者ではINSEADの特色である多様性を維持できない。ただ、近年は日本人受験生が減少傾向にあるため、同一の企業出身でも適正があれば合格を出しているケースもある。ただし、企業の規模にかかわらずプロフェッショナルとして(望むらくは平均以上の)アチーブメントを企業の中で出しているかどうかについては注意深く見ている。」

- 選考過程についてはどうか

「公表している4つのクライテリアで評価している。なお、日本人受験生に対しては特にINSEADの考えるInternationalityを強調したい。INSEADのInternationalityはInternational MotivationであってInternational Experienceではない。例えばインド人の学生で海外経験がない学生は珍しくない。その意味でもInternationalに対するモチベーションがあればぜひ受験をしてほしい。海外経験の全くない日本人学生が「映画を通じて国際的な活動に興味を持ちその実現手段としてINSEADを受験をした」というEssayで合格した例もある。海外で生活や仕事をした経験がなくても国際活動に積極的にモチベーションをもっているのならばぜひ受験を薦めたい。」

「Academic CapacityについてはGPAとGMATで判断している。ただし、INSEADのアドミッションはフランス同様日本の大学では高いGPAを取りにくいことは認識している。選考においてもその点を勘案しているので安心をして欲しい。」

「また、Contributionについてもコメントをしておきたい。このクライテリアでは特に課外活動を重視している。INSEADではDynamicかつOutgoingな生徒を求めており、生徒のQualityには大変こだわっている。INSEADに在学中にクラブの立ち上げや課外活動をリードできる人材であるかどうかは重要な選考基準である。」

- INSEADのほかの学校との違いは?

「まずはどのランキングにおいても常にトップ10にランクされているトップスクールであることがあげられる。また、トップスクールの中では特にDiversityな環境を持っていることが大きな特徴。特にDiversityの度合いはどの数値を見ても米国、欧州の他のトップスクールと比べずば抜けている。また、Intensiveであること、FacultyもDiversifyしていることも大きな差別化のポイントであると感じている。」

- 日本人の学生にとってのINSEADを受験するメリットは?

「日本企業はこれから国際化を本格的に始めるフェーズにある。INSEADの卒業生はそのような日本企業のチャレンジをサポートすることが可能であると思う。また日本人受験生にとっては、日本企業の国際化に対する準備期間を経験する場としてINSEADは貴重な存在であると思う。」

- 日本での今後のマーケティング活動は?

「米国MBAと比較するとINSEADは日本におけるブランドがまだまだ弱いと感じている。例えば受験生の家族でINSEADを知っている人はやはり少ないであろうと思う。そのため今後も重点的にマーケティング活動を行っていく予定である。」

「現在は秋と春を中心にマーケティング活動を行っている。MBA TourやWorld MBA Tourには積極的に参加しており予備校にも積極的にコミュニケーションをとっている。また、コンサルティングファームやインベストメントバンクと協力したセミナーも積極的に展開している。近年ではFaculty Master Classというプロフェッショナル向けセミナーも新たな取り組みも展開している。」

- 最後に一言

「マーケティング活動で協力しているコンサルティングファームやインベストメントバンクからは「日本語が母国語のINSEAD卒業生をもっと欲しい」というコメントをしばしば受け取っている。その意味ではINSEADは日本人学生のキャリアにとってポジティブな影響を与えられるポジションにあるとかんじている。ぜひもっと多くの日本人学生に受験をして欲しい。」

インタビューを終えて

インタビューを終わってみるとINSEADを受験した自分たち以上にINSEADにとって日本人の存在が非常に大きいことが印象的でした。インタビューの中で何度もKarlaが触れていたのは「もっと多くの日本人にINSEADを受験して欲しい」「受験という点では日本人学生がINSEADの評価基準(クライテリア)を誤解しているのでは」ということでした。ぜひ「International Experience」がなくても「International Motivation」をもっている方ぜひチャレンジしてください!

最後にインタビューをさせていただいたKarlaは日本からの直接の問い合わせも大歓迎だということなので下記に連絡先を載せておきます。直接INSEADとコンタクトをして見たい方はぜひ連絡をしてみてください。

Karla Waller
Assistant Director, Marketing
MBA and EMBA programmes
E-mail : karla.waller [atmark] insead.edu


*:[atmark]は@に置き換えてください。

キャンパスビジット

2007-11-07 | 2.受験準備
新管理人になりましたJuly 08のAkiroと申します。このブログもしばらく更新されていませんでしたが、今後はフォンテンブロー・シンガポールでの出来事などをより多く発信していきたいと思います。

まずその第一弾としてキャンパスビジットのことを書きたいと思います。先日行われたINSEAD In-Houseというアプリカント向けのイベントには全世界から約100人が集まり、日本人の方も来ておられました。またINSEADのキャンパスビジットに興味を持っていただいた方からのメールを何度かいただいています。そこでよく聞かれるキャンパスビジットをすると何が出来るのかとキャンパスビジットの方法についてまとめておきたいと思います。

キャンパスビジットをすると何が出来るのか?
キャンパスビジットされる方の目的によっていろいろなことが出来るのでしょうが、主に以下の四つがあると思います。

1.アドミッションと話ができる
入学審査を担当するアドミッションにアプライの方法、入学審査の基準などを直接聞くことが出来ます。MBAの受験は日本の大学受験とは形式や評価項目も大きく異なります。この点に関してMBA受験に必要なものとそれをどのように準備すべきかを聞くことができます。また受験において特殊な事情のある方にとってはどのように対処すべきかも確認できます。

2.MBAの授業に出席できる
MBAで行われている授業に出席しMBAの学生に混ざってケーススタディでの教授と生徒のやりとりなどを見ることが出来ます。MBAの授業は日本の大学とは異なるスタイルで行われるので、この違いとMBAの授業で何が得られるのかを理解することは重要かと思います。

3.現役の学生と話ができる
現役の学生からMBAの授業や学生生活、受験などの体験談を聞いていただくと、入学後の学生生活のイメージが湧いていくのではと思います。また実際に1年前に受験して合格した学生の体験談から合格の秘訣を見つけられるかもしれません。

4.キャンパスや街が見れる
入学後に多くの時間を過ごすことになるキャンパスや街の雰囲気を自分の目で確かめることができます。せっかくの留学の機会では授業での勉強以外にその国でやりたいこともあるでしょうし、そこで快適な生活を送れるかは進学先を決めるにあたって重要な要素だと思います。また家族連れで留学される方にとってはご家族が快適に過ごせる環境かはとても気になると思います。事前に一度見ていただけばこの点に関しての不安が解消されると思います。


キャンパスビジットの方法
キャンパスビジットをする際には事前にスケジュールを確認していただくことをお勧めします。アプリカント向けのイベントも定期的に行われているので、これに参加していただくと効率よく話を聞くことが出来ると思います。また試験と学校が休みの時期はせっかく来ていただいても授業見学や現役学生と話をすることも難しいと思います。

1.INSEAD In-HouseやFriday Information Sessionsに参加する
アドミッションが企画しているイベントに参加すると学校や受験の話をアドミッションとすることができます。また授業を見学することも可能です。日程や申し込み方法は以下を参照してください。
http://www.insead.edu/mba/meet_us/form/OpenInfosession.cfm

2.アドミッションにコンタクトする
INSEAD In-HouseやFriday Information Sessionsに参加できない場合には、事前にフォンテンブローかシンガポールキャンパスの担当者にコンタクトしてアドミッションとのディスカッション、キャンパスツアーや授業見学を個別にアレンジしていただく必要があります。ただアドミッション担当者などは時間が取れない可能性もあるので、INSEAD In-HouseかFriday Information Sessionsに参加されることをお勧めします。

3.日本人現役学生にコンタクトする
1と2の方法でキャンパスビジットしていただいても、そのイベントに日本人現役学生が関わっていないことも多くあります。日本人現役学生との話を希望されるのであれば事前に以下のメールアドレスまでご連絡ください。授業のある時期であればランチやコーヒーなどをご一緒させてもらえると思います。

insead0611@yahoo.co.jp

実際にキャンパスまで来ていただくとWebサイトなどを見るだけでは分からないINSEADの実情やよさを知っていただけると思います。たくさんの方とキャンパスでお会いできるのを楽しみにしています。