INSIDE INSEAD 

このブログは、INSEADのMBAプログラムに在籍している日本人学生有志が作成している非公式のブログです。

INSEAD受験プロセス:インタビューについて

2008-12-15 | 2.受験準備
Dec08のMです。
今日はINSEAD受験プロセス中の大きなステップの一つ、インタビュー(面接のこと)について書きたいと思います。

1.どこで、誰と面接するのか?

INSEAD受験の場合、面接は各国に散らばるINSEAD卒業生とすることになります。アドミッションオフィスとの面接はありません。
たいてい、自分の住んでいる国/都市の卒業生が2名、面接官としてアサインされます。

これが原則ですが、日本の場合、日本在住の卒業生の面接官が不足しているらしく、最近は一人としか面接しないケースが多いようです。面接官は日本人の場合もあるし、日本に住んでいる外国人の場合もあります。
日本人受験生でも受験時に海外在住の場合は、その国/都市の卒業生をアサインされることになります。


2.面接までの道のり

出願書類を提出してからだいたい1ヶ月程度でインタビューのインビテーションがeメールで来ます。これはアドミッションオフィスから「卒業生のこの人があなたの面接官ですので、○月○日までにアポをとって面接を済ませてください。じゃ、後はよろしく。」という内容。

あとは自分で、紹介された卒業生の方にメールなり電話なりで連絡してアポイントをとることになります。このアポイントをスムーズにプロフェッショナルにできるかどうかも実は面接官の印象に影響するかもしれません。
面接会場も、面接官の方の会社の会議室だったり、どこかのホテルのロビーだったり、はたまた面接官の方の自宅だったり、と色々なケースがあります。


3.面接では何を聞かれるのか?

これは面接官によってかなり異なります。和やかな世間話に終始する人もいるし、けっこう厳しくダメ出ししつつ掘り下げてくる人もいるし、コンサル会社の就職面接のようなケース面接をする人もいるそうです。というわけで対策がしづらいところではありますが、基本の「なぜMBAか」「なぜINSEADか」等についてちゃんと語れるようにしておけばよいかと思います。

また、面接官は「INSEADの多国籍な環境でやっていけそうな人かだけは見てくれ」と言われているそうなので、その部分は特に自信を持って示せるようにしておいたほうがいいでしょう。


4.英語?日本語?

これも面接官の方に任されます。アメリカ人と100%英語面接になることもあるし、日本人の面接官と100%日本語で終わることもあります。日本人でも「じゃあここから英語にしましょうか」と日英半々くらいになることもあります。あくまで面接官次第です。

「TOEFLの点数が低いと英語チェックのために外国人との面接をアサインされる」なんていう噂がありますが、前述の日本在住の面接官の不足状況からしてもそんなことはありません。どんな人に当たるかは運次第です。


5.で、面接はどれくらい重要なのか?

これは微妙なところです。
面接官の方に聞いたところ、「この人はOK」とフィードバックしたのに不合格になったこともあるし、逆に「この人は×」としたのに合格になったこともあるそうです。ということは、他校のように「書類で第一次選考→面接で最終選考」というふるい落とし方ではなく、あくまで他の要素(エッセイ、点数、職歴、他の受験生とのバランス 等)との総合評価で選考されるということなのでしょう。

ただ、日本にいるINSEAD卒業生はINSEADに日本人学生が増えて欲しいと願っている(人が多い)ので、面接評価は好意的になると期待していいと思います。前述のように、自分が何故MBAに行きたいのか、何故INSEADに行きたいのかをはっきりとコミュニケーションできれば安心なのではないかと思います。

ということで、リラックスして臨んで下さい!


INSEADの奨学金

2008-04-27 | 2.受験準備
あるアプリカントの方から奨学金について質問されました。INSEADにも奨学金制度はあり、これはINSEADにアプライするときか合格した後で申し込むことができます。

http://www.insead.edu/mba/schlmgmt/index.cfm?fuseaction=dsp_list_schl

ただ残念ながら日本人で奨学金をもらってINSEADに留学している人はあまりいません。理由はまずは日本人を対象とした奨学金が少ないことと、世界中の学生を対象とした奨学金では現在の経済力の弱い国の人に与えられることが多いようです。日本人であれば貯金やローンを組むなどで学費を準備することも可能ですが、労働者の平均月収が数万円レベルの発展途上国では学費と滞在費の合計で1千万円といった金額を準備するのは難しく、このような国の優秀な学生を支援することが奨学金の目的の一つになっている場合には日本人は対象外になります。

奨学金をもらえるのはビジネススクールの合格者の中でも一部の人であり、日本人で奨学金をもらうのはかなり厳しいのが現状です。奨学金をもらっての留学を目指すにはより条件も厳しく入念な準備が必要になりますが、実現すればこんなにいい話もないと思うのでチャレンジしてみる価値はあると思います。

1年間のMBAプログラムは短いか

2008-04-13 | 2.受験準備
July08のAkiroです。アプリカントの方から最近受けた質問でINSEADの1年制のプログラムは短いのではというものがありました。特に勉強の面で範囲が狭かったり、スピードについていけるかが心配なようでした。

まずは範囲についてですが他の学校の2年生と話した感じだとあまり変わらない印象があります。また授業の日数を見てもINSEADではプログラム中に約200日授業が行われています。

5(ピリオド)×8(週間/ピリオド)×5(日/週)×1(年) = 200日

これに対して僕も合格したあるアメリカの2年制のビジネススクールでは授業の日数は192日とINSEADのプログラムとほぼ変わりません。

4(ターム/年)×6(週間/ターム)×4(日/週)×2(年) = 192日


アメリカの2年制のビジネススクールにもいろいろあるのでひとくくりにして議論するのは難しいのですが、INSEADの1年のプログラムでは2年のプログラムの半分程度しか勉強しないというのは間違いだと言えます。実際にはほぼ変わらない範囲と量の勉強をこなすことが求められます。


他の学校が2年間かけてやることを1年でやるとなるとこのスピードについていけるかが気になると思います。授業はその分野のバックグラウンドがない人にも分かるように準備されていますし、補講や生徒同士の助け合いなどでみんななんとか乗り超えて行っています。また学生はそれぞれのバックグラウンドによって何かの得意科目がある場合が多く、その科目ではあまり勉強しなくてもよい分で苦手科目では多めに時間を使うなどしています。

ただやはり期間が短いのには以下のようなデメリットもあると思います。

・来る前のビジネス経験が1-2年だったり元アスリートなどビジネスの知識が少ない人や英語力が不足している場合には授業についていくのが難しかく、自分が目指すレベルに到達できないリスクが出てきます。授業の進むスピードは速いので一度分らなくなるとそれを取り戻すための時間があまりないのが現実です。

・大きなキャリアチェンジをしたい人はそのための準備期間は比較的少なくなります。インターンを例にとってもアメリカの2年制の学校では約3か月の休みの間にコンサルと投資銀行の2か所でインターンしている人もいますが、INSEADではJulyプロモーションはインターンなし、Decemberプロモーションでも夏休みは2ヶ月なので1か所でしかインターンが出来ない場合が多いです。

・勉強が忙しいのでのんびりと過ごせる時間も比較的少なくなります。同級生もヨーロッパやアジアのいろいろな国に旅行はしていますが、ゴルフがものすごく上達した人の話はあまり聞きません。のんびり自分の人生を見つめ直したり人生の幅を広げたいという人には忙しすぎると思います。



INSEADの1年制プログラムにはデメリットもありますがよく考えられたプログラムであり魅力も多くあります。それぞれのアプリカントの方のシチュエーションやビジネススクールでやりたいことを明確にした上で選択していただければと思います。個人的にはビジネススクールは1年で十分で、もう一年勉強するよりもINSEADで学んだことを活かして次の仕事にチャレンジしたい気持ちの方が強いです。

日本人学生出願スコアデータ

2008-02-06 | 2.受験準備

現日本人学生の出願スコア統計 Class of Jul08 & Dec08(回答数:19)

GMAT Score (Average: 708)

GMAT Score

回答数

680

3

690

1

700

5

710

5

720

1

730

2

740

1

750

1

 

TOEFLスコア

TOEFL(CBT) Score range

回答数

250-260

0

260-270

3

270-280

3

280-290

4

290-300

3

n/a

6

 

GPA (Undergrad.)

GPA

回答数

<3.0

3

3.0-3.1

5

3.1-3.2

2

3.2-3.3

5

3.3-3.4

0

3.4-3.5

1

>3.5

3

19


INSEADと日本人

2007-11-15 | 2.受験準備
日本人MBA受験生にとってトップスクールの一角であるINSEADが日本人をどう見ているのかは非常に気になるところだと思います。そこで、INSEADシンガポールキャンパスに在籍している学生3人でMarketingのAssistant DirectorであるKarla Wallerに、INSEADの日本人学生感や最近の傾向、アドミッションプロセスなどについてINSEADのBar Areaで話を聞きました。(2007年11月)



(インタビューをしたSingaporeキャンパスのバー)


なおインタビューを受けていただいたKarla Wallerはシンガポールに拠点を置いて東アジア(除く中国)のマーケティング活動をしていらっしゃる方です。日本にもかなりの頻度ででかけているとのことでした。

- 日本人学生の応募数の傾向は?

「日本人学生の数は減ってきている。特に日本人学生のニーズが高まっているのにもかかわらず減少傾向にあるのは非常に残念。昨年ではINSEADでは企業派遣の絶対数が減っているのと日本人がMBAローンを組みたがらないのが原因だと感じている。」

- 日本人学生についてどう感じているか?

「日本は世界第2位の経済大国であり、ぜひもっと多くの日本人に受験をしてほしいと思っている。特に最近は日本人の応募数が減っているので大きなチャンスだと思う。」

- 日本人受験生にとってINSEADの要求は非常に高い印象があるが。

「多くの日本人受験生がそう感じているのは認識している。例えばGMATに関していえば650を超えていてVerbalとQuantitativeのバランスがよければチャンスは十分にある。他国の学生に比べ多くの日本人学生が自ら可能性を閉ざしてしまっているように感じており非常に残念。」

- 出身企業は選考プロセスに影響を与えているのか?

「全く気にしていない。全員を大企業出身者ではINSEADの特色である多様性を維持できない。ただ、近年は日本人受験生が減少傾向にあるため、同一の企業出身でも適正があれば合格を出しているケースもある。ただし、企業の規模にかかわらずプロフェッショナルとして(望むらくは平均以上の)アチーブメントを企業の中で出しているかどうかについては注意深く見ている。」

- 選考過程についてはどうか

「公表している4つのクライテリアで評価している。なお、日本人受験生に対しては特にINSEADの考えるInternationalityを強調したい。INSEADのInternationalityはInternational MotivationであってInternational Experienceではない。例えばインド人の学生で海外経験がない学生は珍しくない。その意味でもInternationalに対するモチベーションがあればぜひ受験をしてほしい。海外経験の全くない日本人学生が「映画を通じて国際的な活動に興味を持ちその実現手段としてINSEADを受験をした」というEssayで合格した例もある。海外で生活や仕事をした経験がなくても国際活動に積極的にモチベーションをもっているのならばぜひ受験を薦めたい。」

「Academic CapacityについてはGPAとGMATで判断している。ただし、INSEADのアドミッションはフランス同様日本の大学では高いGPAを取りにくいことは認識している。選考においてもその点を勘案しているので安心をして欲しい。」

「また、Contributionについてもコメントをしておきたい。このクライテリアでは特に課外活動を重視している。INSEADではDynamicかつOutgoingな生徒を求めており、生徒のQualityには大変こだわっている。INSEADに在学中にクラブの立ち上げや課外活動をリードできる人材であるかどうかは重要な選考基準である。」

- INSEADのほかの学校との違いは?

「まずはどのランキングにおいても常にトップ10にランクされているトップスクールであることがあげられる。また、トップスクールの中では特にDiversityな環境を持っていることが大きな特徴。特にDiversityの度合いはどの数値を見ても米国、欧州の他のトップスクールと比べずば抜けている。また、Intensiveであること、FacultyもDiversifyしていることも大きな差別化のポイントであると感じている。」

- 日本人の学生にとってのINSEADを受験するメリットは?

「日本企業はこれから国際化を本格的に始めるフェーズにある。INSEADの卒業生はそのような日本企業のチャレンジをサポートすることが可能であると思う。また日本人受験生にとっては、日本企業の国際化に対する準備期間を経験する場としてINSEADは貴重な存在であると思う。」

- 日本での今後のマーケティング活動は?

「米国MBAと比較するとINSEADは日本におけるブランドがまだまだ弱いと感じている。例えば受験生の家族でINSEADを知っている人はやはり少ないであろうと思う。そのため今後も重点的にマーケティング活動を行っていく予定である。」

「現在は秋と春を中心にマーケティング活動を行っている。MBA TourやWorld MBA Tourには積極的に参加しており予備校にも積極的にコミュニケーションをとっている。また、コンサルティングファームやインベストメントバンクと協力したセミナーも積極的に展開している。近年ではFaculty Master Classというプロフェッショナル向けセミナーも新たな取り組みも展開している。」

- 最後に一言

「マーケティング活動で協力しているコンサルティングファームやインベストメントバンクからは「日本語が母国語のINSEAD卒業生をもっと欲しい」というコメントをしばしば受け取っている。その意味ではINSEADは日本人学生のキャリアにとってポジティブな影響を与えられるポジションにあるとかんじている。ぜひもっと多くの日本人学生に受験をして欲しい。」

インタビューを終えて

インタビューを終わってみるとINSEADを受験した自分たち以上にINSEADにとって日本人の存在が非常に大きいことが印象的でした。インタビューの中で何度もKarlaが触れていたのは「もっと多くの日本人にINSEADを受験して欲しい」「受験という点では日本人学生がINSEADの評価基準(クライテリア)を誤解しているのでは」ということでした。ぜひ「International Experience」がなくても「International Motivation」をもっている方ぜひチャレンジしてください!

最後にインタビューをさせていただいたKarlaは日本からの直接の問い合わせも大歓迎だということなので下記に連絡先を載せておきます。直接INSEADとコンタクトをして見たい方はぜひ連絡をしてみてください。

Karla Waller
Assistant Director, Marketing
MBA and EMBA programmes
E-mail : karla.waller [atmark] insead.edu


*:[atmark]は@に置き換えてください。

キャンパスビジット

2007-11-07 | 2.受験準備
新管理人になりましたJuly 08のAkiroと申します。このブログもしばらく更新されていませんでしたが、今後はフォンテンブロー・シンガポールでの出来事などをより多く発信していきたいと思います。

まずその第一弾としてキャンパスビジットのことを書きたいと思います。先日行われたINSEAD In-Houseというアプリカント向けのイベントには全世界から約100人が集まり、日本人の方も来ておられました。またINSEADのキャンパスビジットに興味を持っていただいた方からのメールを何度かいただいています。そこでよく聞かれるキャンパスビジットをすると何が出来るのかとキャンパスビジットの方法についてまとめておきたいと思います。

キャンパスビジットをすると何が出来るのか?
キャンパスビジットされる方の目的によっていろいろなことが出来るのでしょうが、主に以下の四つがあると思います。

1.アドミッションと話ができる
入学審査を担当するアドミッションにアプライの方法、入学審査の基準などを直接聞くことが出来ます。MBAの受験は日本の大学受験とは形式や評価項目も大きく異なります。この点に関してMBA受験に必要なものとそれをどのように準備すべきかを聞くことができます。また受験において特殊な事情のある方にとってはどのように対処すべきかも確認できます。

2.MBAの授業に出席できる
MBAで行われている授業に出席しMBAの学生に混ざってケーススタディでの教授と生徒のやりとりなどを見ることが出来ます。MBAの授業は日本の大学とは異なるスタイルで行われるので、この違いとMBAの授業で何が得られるのかを理解することは重要かと思います。

3.現役の学生と話ができる
現役の学生からMBAの授業や学生生活、受験などの体験談を聞いていただくと、入学後の学生生活のイメージが湧いていくのではと思います。また実際に1年前に受験して合格した学生の体験談から合格の秘訣を見つけられるかもしれません。

4.キャンパスや街が見れる
入学後に多くの時間を過ごすことになるキャンパスや街の雰囲気を自分の目で確かめることができます。せっかくの留学の機会では授業での勉強以外にその国でやりたいこともあるでしょうし、そこで快適な生活を送れるかは進学先を決めるにあたって重要な要素だと思います。また家族連れで留学される方にとってはご家族が快適に過ごせる環境かはとても気になると思います。事前に一度見ていただけばこの点に関しての不安が解消されると思います。


キャンパスビジットの方法
キャンパスビジットをする際には事前にスケジュールを確認していただくことをお勧めします。アプリカント向けのイベントも定期的に行われているので、これに参加していただくと効率よく話を聞くことが出来ると思います。また試験と学校が休みの時期はせっかく来ていただいても授業見学や現役学生と話をすることも難しいと思います。

1.INSEAD In-HouseやFriday Information Sessionsに参加する
アドミッションが企画しているイベントに参加すると学校や受験の話をアドミッションとすることができます。また授業を見学することも可能です。日程や申し込み方法は以下を参照してください。
http://www.insead.edu/mba/meet_us/form/OpenInfosession.cfm

2.アドミッションにコンタクトする
INSEAD In-HouseやFriday Information Sessionsに参加できない場合には、事前にフォンテンブローかシンガポールキャンパスの担当者にコンタクトしてアドミッションとのディスカッション、キャンパスツアーや授業見学を個別にアレンジしていただく必要があります。ただアドミッション担当者などは時間が取れない可能性もあるので、INSEAD In-HouseかFriday Information Sessionsに参加されることをお勧めします。

3.日本人現役学生にコンタクトする
1と2の方法でキャンパスビジットしていただいても、そのイベントに日本人現役学生が関わっていないことも多くあります。日本人現役学生との話を希望されるのであれば事前に以下のメールアドレスまでご連絡ください。授業のある時期であればランチやコーヒーなどをご一緒させてもらえると思います。

insead0611@yahoo.co.jp

実際にキャンパスまで来ていただくとWebサイトなどを見るだけでは分からないINSEADの実情やよさを知っていただけると思います。たくさんの方とキャンパスでお会いできるのを楽しみにしています。

じーまっと

2006-11-27 | 2.受験準備
どうも。今年の紅白歌合戦の司会が決まりましたね。紅白歌合戦は、中学生以降ほとんど欠かさず『みていない』綾小路です。

今日は、D-Matについて話したいと思います。おいおい、それは、松坂の代理人が考えた松坂のアメリカでの愛称だろ。しかし、この愛称、西武ライオンズが昔清原につけた愛称である“西風”と同じくらい定着しない予感がします。こんな西武ネタを書いておりますが、西武ライオンズのファンでは特段ありませんし、どちらかというとプロ野球よりJリーグの方が好きです。おいおい、野球ファンじゃないんかい。ということで、ひとりぼけつっこみはこの辺で終わらせて、GMATについて語り明かしたいと思います。

INSEADのホームページによると、INSEADの入学者(Class of 2005)のGMAT Average Scoreは703点で、Mid 80% Rangeは660-750だそうです。現在在籍している日本人全員のGMATの得点を知っているわけではないですが(調べようとも思いませんが)、私が知っている限り、日本人もおおよそこのRangeに入っていると思います。だから、INSEADに入学するため、GMATで700点以上取ることにこだわる必要はないし、600中盤ぐらいに届けば合格するチャンスが十分あると思うので、それ以降はGMATよりもEssayに注力した方がいいのではと個人的に思っています。これはINSEADに限った話ではなく、GMAT640~660点でどのビジネススクールランキングでも大体トップテンに入っている学校に合格している人も知っていますし、逆にGMAT700点を越えていても、そうした学校をことごとく落ちた人も知っていますので、GMAT以外のこと、おそらくEssay等が合格する上で断然重要な要因となってくると思います。

GMATの勉強については、GMATの勉強を始める前にかなり調べましたが、いろいろな人がいろいろなことを本当に言っています。あの塾がいいと言っている人もいれば、その塾を無茶苦茶けなす人もいるし、Official Guideだけやればいいんだという人もいれば、多くの問題を解かなきゃだと言う人もいます。私が至った結論としては、誰も正しい勉強法なんて本当のところよく分かっていないということです。なので、自分のやりやすい方法でGMATの勉強をするの一番ということで、自分のやりやすいやり方で準備しました。その方法をここに詳しく書いても、根拠が全くない新しい勉強方法が出てくるだけなので詳しく書きませんが、あんなよく分からない試験に囚われるよりも、『Essayで合格を手繰り寄せてやる』ぐらいの気概でEssayに時間を割いた方がいいと思います。

ただ、GMATの試験では、どんな状況でも集中力を切らさずにあきらめない方がいいとは思います。私が初めてGMATを受けたとき、Verbalで残り時間20分でもかなり問題が残っておりましたが、半べそをかきながら、集中力を切らさずに最後までくらいついて効率よく解くように心掛けました。終了した時点で、「これは絶対ひどい点数だろう」と思い、点数をみずにキャンセルすることも一瞬頭をよぎりましたが、1回目であったので一応結果をみてみるかと思ったところ、予想を遥かに超える点数でした(算数がちゃんとできていれば、GMAT卒業でしたが。。。(泣))。2回目のときは、逆にすいすい解けて、「俺ってもしかして天才かも」とSlam Dunkの桜木花道が発するようなセリフが頭のなかを何度も反芻するなか、20分を残してVerbalを終了させました。そして、マイハートビートドキドキで点数をみたとことろ、予想を遥かに下回る点数でした(算数のスコアは51だったのに。。。(泣))。このように、手ごたえと結果につながりがないような気がするので(ハイスコアモードのときは問題が難しくなっているからか?)、最後まで集中力を切らさずにくらいつくことがGMATの試験を受ける上で重要かもしれません。そういう意味では、GMATって、苦しめば苦しむほど点数がよくなるかもしれないということで、事故で終了した往年の名(迷?)番組「ザ・がまん」みたいなマゾヒスティックなものかもしれません(なんのこっちゃ)。